誰でも 気軽に(安心) ・手軽に(安価) ・軽々と(安全) |
スケール・ムードを味わいながらリラックスして飛行を楽しめる 機体を求めて |
飛んでりゃスケール 第4弾 「コルセア」
FLYING SCALE TRAINER #3
![]() |
OS 25LA搭載、 全巾:126p、全長:88p(スピンナーなし) メカ 標準サーボ4ch・エンジン・OKタンク180cc搭載全備重量:1670g 翼面積:約26.4デシ、翼面過重:約63g/デシ ドンムアン・フェスティバルに向け最初の製作。ここではほとんど見られない小型のコルセアで尚且つトレーナー並みのイージーフライトを実現すべくまず最初に。ウケをねらった逆ガルが曲者で製作可能時間の半分1週間を費やしてしまった。 |
メイキング・オブ・飛んでりゃスケール「コルセア」 | ||
始めての逆ガル、おまけにクラークY、どんな飛びをするか期待と不安とちょっとの自信で挑戦。 上半角は内翼外翼とも実機どおりに決定、エルロンは少し広めの3.5p巾で外翼いっぱいに。 ストールと不安定の実機が模型ではどう反応するか?思案している暇もなく作図して実行。 | ||
![]() |
![]() |
|
翼の接合部3個所は3ミリベニヤのカンザシで補強、エルロンは接合部の角をはずして外翼いっぱいに。 リンケージはフレキシブルロッドとサーボホーン利用のクランクで1サーボで左右連結。ガタもなく結構シャープに効きそうだ。 脚は固定だが長さをつめて曲げ直し。この結果振れも少なくバウンドも抑えられてまずまずイケル。 |
![]() |
![]() |
![]() |
例によって胴体は側板基準線の上に台形に側板を追加。キャノピーから前は丸くプランク。 カウルはバルサ厚板で局面を成形、正立マウントで上半分はオープン。さらなるグレードアップにはアルミやグラスのカウルを別成型とすれば一層スケール感アップになるが、今回はあえてトレーナーっぽく。 独特のテール部分は出来るだけ忠実に、バルサブロックから削り出しで再現。アンテナリード線も尾端に穴をあけそこに通してOK。 キャノピーはペットボトルで製作。形が局面なのでモールドをムクのラワン材から削り出し、サンディング後エポキシパテで滑らかに成形。時間をかけた甲斐があって結構いい形にできた。局面がきついので一体成形は不可能で隼同様前後2分割、成形後得意の溶接?で接合。 窓枠はタミヤのポリカスプレーを吹き出して筆で手書きした。これが一番簡単で確実。 水平尾翼のリンケージはバルサロッドで。ラダーのリンケージはフレキシブルロッドでラダーに直結、最終胴枠に組みつけたテールギヤ連動とする。作動ラインと操作ラインの角度ずれによるアジャスター部分のヒズミは目をつぶる。この辺の妥協が、シビアなスタントフライヤーには許されざる極悪セッティング?! デザインは太平洋ガダルカナル戦線初登場の頃の海兵隊仕様の3色分け、コルセアは後期のオールシーブルーがポピュラーだが、これが一番アメリカ臭いと思うが・・・。シリアル等は省略、やはり敵機には気が入らない? モノコートのホワイトを下面に、スカイグレー(単なるねずみ色?)とブルーの2色で上面を。 合わせ目は5ミリほどで上面のフィルムをランダムな波形にハサミでチョキチョキ、 おもちゃっぽいが飛んでりゃスケール!かなりのムードが出ている。飛行前から人気最高。 | ||
フライトインプレッション・飛んでりゃスケール「コルセア」 | ||
フェスティバルの当日ぶっつけ本番でのデモフライトはエンジン不調でリタイア、雪辱の初飛行はガイ指導員に依頼。やはり未知のものは恐い。が、そんな不安はほんの数秒で消し飛んだ。横風に向け滑走路を横に突っ切って滑走、ほんの数メートルと思えるほどの短い滑走でもうきれいに水平に浮き上がり脚は大地を離れた。
一切の危惧を吹き消すように実にスムーズに上昇、旋回。たった1回の場周後既にコルセアは垂直上昇???製作者の不安をものともせず一気にテッペンからストールターン、錐揉み。なんてことする奴だ!まるで明野の陸軍テストパイロットはだしだ!事実小生の新作機を幾度も初試験飛行して絶大の信頼を持っている彼にはすでに面白いおもちゃと化しているのだ。数分のトライの間にありとあらゆるパターンを目の前で披露、スローでピクリともぶれずに眼前をローパスするさなかいきなりプロポを手渡す。暑さだけじゃなく汗グッチョリの小生の手がスティックに振れ、コルセアは何の気遣いも無いごとくそのまま通り過ぎる。
エルロンの効き、ロールの素直さ、エレベーターの程よい効き、まったく何の違和感も無く手のままにスムーズそのものの安定飛行。ランディングの不安なんて皆無、最スローで滑走路に進入、何もせぬままランディングポイント付近でエレベーターを引くだけできれいな3点着陸。まるで数段階も一気に上達したような錯覚が襲う。かつてこれほど安定した操縦し易い機体に出合ったことがない。
一番自信が無く不安だったコルセアが最高の出来になったとは!!! <後から思うこと> ガル型とはいえクラークYで「スカイライト」に一番近い十分な翼面積、下へ下がった中央翼はまるでフラップを下げたかのようだ。実機どおりぎりぎりに絞った胴体は抵抗も少ない。やや前へずっこけた(スカイライトに比べて)ラダーも舵角を充分とってあり実にスムーズ。まさしく小生の念ずる「スケール・トレーナー」とはこういう機体なのだというお手本みたいに仕上がった。 館林氏の確たる信念はここでも実証された。「小型機はクラークYで何でもできる」 カッコと既製概念で超小型機でも対象翼なんてナンセンス!誰でも気楽に飛ばせてこそ模型飛行機なのだ。 |