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リラックスして飛行を楽しめる 機体を求めて

飛んでりゃスケール 第2弾 「ハヤブサ」

OS LA25搭載、究極の練習機?完成

大好きな「隼」も愛機52スケールを温存しているが、今の私のサンデーフライヤー・テクで思う存分楽しむには、やはりこれ「飛んでりゃスケール」しかない!
〜♪航空日本空行く我ら。〜♪東亜の空を制する我ら。
(「燃ゆる大空」知ってるかな?)を夢見て・・・

ちなみに気分だけは、飛行64戦隊 第2中隊長 檜 與平中尉機(昭和16年 開戦当時)キ43T型 がモデルです。
T型の特徴である下面の空気取入口をバルサで作り、アルミお椀のカウルに貼り付けてムードアップ。環状滑油冷却器は省略、飛んでりゃスケールだから細部のコダワリは割り切って・・・

実際はハノイに進駐した当時加藤部隊長も同意して、色々な迷彩を試みており、一説には、陸軍軍用車両につかった濃褐色・濃緑色のまだら迷彩や、濃緑色のスポットなどを色々試していたようで、時期を確定することは不可能。
爆笑フライト・インプレッション
ワレ 初飛行ニ成功セリ。思った通りきわめて素直に無事初飛行。
甘目のセッティングでちょっとパワー不足かと思われたが、なんの苦もなくすんなり離陸。さすがにまだ急上昇はむりだが、水平飛行もほとんど無修正、ほとんど垂直旋回に近い急旋回でも実に素直で落ち込みなし。まだスローが完全に利いていないので低速飛行は極限までスピードを落とせなかったが正にムサシノ風の安定性で、エレベーターに触っているだけでまったく不安なくローパス。正しく期待どおりの フライング・スケール・トレーナーと胸を張って言えそうだ。

ランディングで一笑い!着陸速度がちょっと速かったが、綺麗に進入、接地の瞬間、爆笑のハプニング!!
安物のタイ製TOP・TOYのゴムタイヤが両方いっぺんに左右へ吹っ飛んだ。ガラガラと音を立てホイールで滑走、綺麗に着陸できたが、何ともみっともないお話。興味津々で見つめるタイ人ギャラリーにとんだコミックショーのサービスとなってしまった。これも瞬間をつけなかった私のミスなのか?初心ワスルベカラズ!
ペットボトルキャノピーが大受けで、どう作る?なんで作った?と皆興味津々。やはりカッコにこだわるタイ人らしく、「タム ハイ ターム サン(注文製作)」するといったとたん俺が予約1番だと何人も言い出す始末。やはり私と同様、気楽に飛ばせるスケール機は誰もが求めているものだと実感した。

飛行特性の変化?:翼を前進テーパーにし、翼端エルロンとした。上反角はオリジナルのまま7度としたため、ロールに変化がでた。クラークYと上反角効果が重なり、最初のロールはききが鈍く、背面からのロールは急激に起る。回転後半が倍ぐらいのスピードでクルッと横転してしまう。オリジナルのスカイライトでは舵を当てっぱなしのままできれいにバレルロールしたのだがすべての効果が重なってこんな具合になってしまったのだろう。やはり巾の狭いフルエルロンがいいのか?上反がきつくても矩形翼ならいいのか?上反角効果が一番の原因と思われる。
<傾向と対策> 半対象の翼型だとこの現象は起きない。スケール97戦(上半角中心7度、ほぼ実機どおりの翼面型、エルロン設定も同様)で実証済み。やはりクラークYで上半角7度がクサイ。中島式の前進翼だと上半角効果も増すらしいので、中央に切込みを入れ下面で5度に修正、カンザシが真っ二つなのでエポキシで接着後下面をグラスシートで補強。はたして結果は思ったとおり、背面からのロールも幾分素直になった。
<原因究明!> 新春初飛行にて問題解決!なんともお恥ずかしい次第。原因は主翼にあらず!背面時のエレベーター・ダウンの利きを増すためにストロークを多くとっていたが、実はロッドのピアノ線の剛性不足(タイの安パーツは信用できない?)のため、少し角度をつけて曲げてあったところで負荷がかかったときにロッドがたわんで、遅れてドカッと効いて来るのが原因。ロッドの取り回しを出来るだけ直線に修正しストロークもオリジナルのスカイライトと同程度でセッティングし直した。これで、左右の差(どうしても左側が少し早くなる)は仕方ないこととしてロールの問題は見事解決。美しいバレルロールできらめく銀翼と日の丸が舞った。
上半角が減ったためスポーツ機のようなエルロン感覚(たえずスティックを保持修正する必要がある)になってしまい、スカイライトの「座り」が失われてしまった。初心者でも気楽にというコンセプトからすれば、スタント性より安定性を重視すべきでオリジナルに近い(前進翼効果を差し引いて)角度を持たせた方がいいと思う。
とはいえ、軽量仕上がりと翼型によって最スローでも抜群の安定性で、タッチアンドゴーがこんなに簡単に楽しく出来るのは最高!またパイロットの腕が上がったと錯覚してしまいそうだ。

トレーナー的性格を保つためにクラークYは踏襲したいが、今後色々な翼面型でトライしてみたい。30%中心の単純テーパー、そう三式戦があるではないか!益々製作意欲がそそられる。
と思った矢先、 早くも制作依頼が舞い込んだ。願っても無いことで次機製作は メッサーシュミットBf109Eに決定。

おまけにFS52搭載の日本機(ほぼ独断と偏見で「疾風」と決め込んだ)製作依頼まで・・・
今年はどうやら飛行機ドップリの年になりそうだ。仕事そっちのけでまたまた生活が窮してゆく「(xx)!
メイキング・オブ・飛んでりゃスケール「隼」
ここが唯一スカイライト風、タンク室を前縁からの距離8cmにつめた。ベニヤの胴枠も上部の丸プランクに合わせてある。但しサイドマウントに変更したのと、カウル飲み込みのために下面を三角形に成形したから、カッコはほとんど別物。ベニヤボックスセクションに側板を貼る基本工作だけそのまま。
防火壁から尾端までストレート・テーパーで隼らしく。中央部には図面から切り出した治具(くずベニヤ)をはめ込んで、中心線と胴枠の直角を狂わさないようにしたのが今回の新手法。
後部胴枠はムサシノ方式、3mmバルサの井桁で。
上面は3X5バルサの縦通材と2mmバルサでプランク。下面プランクはリンケージロッドをセットした後にする。
主翼は中島式前縁直線・後縁テーパーで。今回は軽量機体なのでシングルスパーで、エルロンは長ロッドをつかってダイレクト操作の翼端エルロンに。
エルロンの厚みは同一、テーパーなしなので、翼端にいくほど厚翼となり結果的に捩じり下げ効果が加味される。従って翼厚は同一テーパー比ではない。
ここがもっともスカイライトと異なるところ。翼面積はほぼ?同一(将来の不精者ゆえ正確な面積計算はしていない!)結果的に「飛燕」なみの高アスペクト比でちょっと「隼」らしくなくなってしまったが。
翼型はスカイライトのクラークY類似をそのまま拡大縮小。
尾翼はほとんど同面積、形を変えるだけでガラリとイメージが変わる。
今回はフィレットは1.5mmバルサで、下面は2mmバルサでハリボテに。
しかしこれが意外と厄介、スチームで充分蒸して曲げ成形したが複合Rは所詮無理で、数回ひび割れやり直しを余儀なくされた。こんな小型サイズだったら厚バルサ積層が正解!
尾翼は水平・垂直をフィルム貼りしてから接着。ロッド・リンケージを充分作動確認・調整してセットしてから下面をプランクする。この方式なら、後からロッド通しや曲げ具合調整の厄介さがなく、作動も確実。
翼止めは前方2本のダウェルとリヤ1本の4mmナイロンビスでセット。
今回のハイライト!キャノピー作りに挑戦。97戦でてこずった 塩ビ版ヒートプレスをやめ、ペットボトル収縮法で挑戦。結果は・・・
前方のきついカーブは炙ろうが引っ張ろうがどうしても無理、やむなく前面部分を切り取り平板を合わせて溶接!焼きドライバーで突つきながら全周を溶接、表面をなで溶かして平滑に。さすがペットは丈夫でがっちり仕上がった。すそ部分にトゲを4個所でっぱらしておき、フレームにカッターで切れ目をつけて挿し込む。内側から中粘度瞬間を付けて固定。取付け前に枠部分をフィルムで貼り付ける。ここで大失敗!!!ちょっと温度があがったらヘコッと凹んでしまった。
パイロットは当然?例によってのらくろ少尉?バルサスクラッチの人形作りは腕があがった?!
<ペットボトル収縮方>のコツ
図のようにスぺーサーを突っ込んであらかじめ張りを付けておくこと。空間が広いとクシャクシャにちじんで滑らかに仕上がらない。ヒートプレスと違うので引っ張って伸ばすことができないので、突き出し風防のきついカーブは無理がある。部分ごとに分けて作った方が仕上がりがいい。ジェット機やスタント機のような型だと比較的簡単だと思う。
<傾向と対策> ペットボトル回収作戦(いつも街を回っているバタ屋=こんな死語つかってる人はもう居まい=屑拾い に100バーツで回収を依頼。即日なんと100個ちかく持ってきた。これでこころおきなく試しができる。2リットルコーラがぶ飲みはしなくてすんだ。もっともこいつと割るタイの安ウイスキーが曲者でアルコホルが劣悪できわめて健康に悪い。)とプロパンガス・ハンディトーチが活躍。トーチをつかって部分的に徐々に収縮させると結構いい形がだせた。こりゃアルバイトになるかも?(ここには着陸転倒したり、射出座席で脱出した?=キャノピーが無くなった 丸タン棒みたいなゼロ戦や鰹節みたいなムスタングがかなり居て皆キャノピーが手に入らなくて困ってるから。

先輩諸兄のご経験、知識・アドバイスをお聞かせ下さい。


入門者に最適?価格と性能で勝負

OS25LAを導入

ここでは価格も店によってまちまち。品揃えの「F. H. S.」はやはり安心して買物できる。(ここも長い付き合いで、予約電話一本で確認、普段値段にうるさいおかみさんも気持ちよく一言で特価?日本の定価程度2800バーツで購入)
サンダータイガー25STDと同程度の価格なら、やっぱりこっちがいいに決まってる。
ところがコイツがとんだ厄介者。品質絶対と信じきっていたOSーLAなのに、 ブレークインを2タンク分すませ、甘目ニードルセットで初飛行を無事修了。大満足で2度3度、数回のフライト後さらにニードルを調整。が、ここで問題。どう調整してもスローが安定しない?、テッペンがハッキリしない?・・・
初飛行は無事に果たし、無事帰還。翌日じっくりエンジン調整を試みたがどうもおかしい?
まづはニードル、キャブ点検、果てはタンクの搭載位置(液面レベル)まで修正したが・・・ 絶対どっかからエアを吸い込んでると目を凝らすと、な、なんとプラ製のバックプレートの合わせ目からぶくぶく吹いてる。なんてことはない、慣らしが済んで初期ゆるみ。さっそく降ろして各部をすべて増し締め。バックプレートのみならず、プラ製の吸入ノズルもユルユル。ここは仕方なく瞬間で固着。

絶大の信頼をもっていたOSエンジンだけに、ショックは大きかった。やはり廉価版の量産品では仕方ないことなのだろうか。もっとも中古ばっかり使い慣れていた所為か、新品のメンテナンスを知らなかったからなのだろうか。ともあれ無事解決。
エンストにつきまとわれる?: 幾度とテストフライトを繰り返したがなぜかエンストにみまわれる。ニードルも不安定。結局燃料とプロペラを交換して解決。OS25LAには9X5がベストマッチで、ニードルもかなり絞り込めるしスローも申し分ない。
タイの気候の所為だろうと思うが、ニードルセッティングは日本と少し違うようだ。マニュアルどおりの1回半戻しではアマイ。1回と5〜10分(30〜45°)程度でピークとなる。ここでヘリを楽しんでいる「アキラ」氏も同様に感じているそうだ。

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