工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール Supermarine Sea Lion II 1/11 
1922
Schnider Trophy Race Winner
Sealion 2 G-FRAH
Powerd by
Napiea Lion 2 W12 450HP

2008年 9月 1日 2217クラス、1/11ビッグ・サイズで飛行艇レーサー
Vedetteにつづいて スーパーマリン「シーライオンU」 シュナイダー・トロフィー・レーサーの単座小型飛行艇
お決まりの艇内部のBOXセクション、少々の重量増より曲がり狂いのない正確な胴体が大切。
箱ができたら定盤に貼り付けて、キールと胴枠を接着。 前半分の艇底も。
ロケットか魚雷のような丸い筒に底をくっつけたような、いかにもレーサーといった流線型?なのです。
まずは肩の部分だけプランクして、コクピット=ハッチを製作
艇にラップをかぶせ、直接コクピット前のノーズを現物あわせで製作。これでピッタリ蓋できる。
2008年 9月 4日 艇体骨格完成 デカイ!尾翼は差込み組み立て式の「十」型
ラダーには水中舵も連結。高い位置のEvにはサーボホーンのクランクを採用。
いかにせんこのサイズではEvリンケージのRd内蔵はちょっと無理。。。
Vedette 1/14 vs Sealion2
2008年 9月 5日 フル・プランク 艇体完成 シャープな姿はまさにシャーク!

2008年 9月10日 ネイピア・ライオンU 水冷W型4X3の12気筒 450HP
如何に複雑怪奇であろうと、こだわりだけでかたくなにモノにしてしまう?英国を
象徴するようなスリーブ・バルブで世界中のエンジニアを翻弄したネイピア・セイバーを生んだNapier社らしく、
すでにこの時代にシャフト&ベベルギヤ駆動のOHCエンジンを完成させている。
1950年代になってもOHVが主流で、陸王などは最後までSVから脱し切れなかった日本のオートバイ、自動車産業などから見れば、当時の英国の工業技術力は確かに世界に秀でたものであった。
産業革命以来、工業先進国として世界を制し陽が沈むことのないと豪語した大英帝国も、WWUのスリーブ・バルブが限界点だったのか。。。

上下翼の間にデンとかまえたW12気筒 450HP ネイピア・ライオンU
このエンジン支柱がそのまま上翼中央支柱になる。したがって、VEDETTEの手法を応用。
2mmベニヤのBOXをダミーエンジンの中核にして、
エポキシで上翼のスパーにガッチリ接着固定とする。
支柱は直接胴体にはつながっていない。
そこで下翼の中央カンザシ部分を3mmベニヤで強化し、その先端をピボットにしてエンジン=上翼を固定する新方式で

この手法なら マッキ、サボイア、フェリクストー、カーチス ・・・  
 複葉飛行艇ならなんでもイケちゃいそう!


バルサスクラッチの造形工作は何よりの楽しみ。
中央の4シリンダーはマウントベースBOXに呑み込まれ
外側の吸排気管のみ。
巧妙に3列に振り分けたカーブレイター(キャブってのはヤンキー語)とインテーク・マニフォールドも再現。
ボルトは焼きピアノ線でプスプス。。。が凹モールドなのはやむなし。数、位置はきちんときめました!

このエンジンは使えません?だってオイルパンの底がないんですから・・・

必須のモーターマウントとはいえ オマケのエンジンに50gを費やすとは。
頑固な英国人を笑えないノーテンキなわたし。。。。。。

2008年 9月11日 主翼上下も 仕上がり 
上翼はカバーリング後にエンジンをエポキシでスパー、カンザシにガッチリ接着。
 メインスパーは3mmバルサ一枚板だけではなく底面に角材を貼って強化。
 エルロンサーボはいつものとおり、1mm航空ベニヤのハッチで2サーボに。
下翼のカンザシは3mmベニヤで左右の支柱ピボットまで貫通。下翼が全てを支えるので
 艇への取り付け部もベニヤ補強、3mmタッピング3本でシッカリと。
上翼に一体化したダミーエンジン=モーターマウントベース
(部分補強ベニヤBOX)に、カーボン・パイプ+ピアノ線の
N字型支柱をビス止め、下翼と結合する。

翼間支柱は従来どおり
針金+バルササンドイッチ+シュリンクで強度十分

2008年 9月12日 支柱、フロートも出来上がり、機体組み立て 
中央支柱は、下翼からダミーエンジンBOXの下にN字型に。
カーボンパイプ+ピアノ線のリング差込み接着で一体成形、ビス止め。
固定リングに緩硬化エポキシを付けて仮組み。翼端支柱も組み、上下翼アライメントを確認して各部をビス止め固定。エポキシ硬化後再度分解して支柱を成形して出来上がり。
ダミーエンジンBOXは上翼スパーにはめ込んであるだけで、もう上下翼はガッチリ。
カバーリング完了後上翼に接着固定する。
いよいよ機体組み立て完了 
翼端フロートは、製作前に下翼だけ取り付けバラストを積んで約700gにした艇を浮かべ、喫水の高さを確認してサイズを決定。
カーボンパイプ差込み式なのでワンタッチで上下アジャストができ、飛行時点の機体重量にあわせ最適な位置が決められる。
フロート完成後再度仮組進水試験。取り付け位置がドンピシャに決まった!
流麗な○胴体にフェリクストー型の艇を貼り付けたようなデザインはまさに「シャーク」
バルサ削りだしのチャインも付けました。水中舵も連動なので滑水はパーフェクト。・・・のはず
離水、飛翔する姿を早く見たい!!!



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