工房日誌 製作ダイアリー
WWT後期の英国戦闘機 R.A.F. SE5a なぜかニックネームはない!
2017年 5月 特注特大1/6スケールでSE5を新規製作
WWTでも戦勝国の名機として いまもかなりの機体が現存するSE5。
写真やデータは豊富に揃っており それゆえ手抜きはできない。
2017年6月4日 初の1/6スケール SE5a 製作開始
特大スケール製作にあたり従来とはまったく異なる新規設計で、十分な強度とスケール感を追求。
胴体は前後3分割、
前半は2mmベニヤ+エポキシで強固な箱型に。
操縦席下面はRd.Ev.サーボスペースで、
下側のベニヤのハッチで大きく開きメンテも楽に。
下翼は左右分割で6mmカーボンロッドの
カンザシを胴体に貫通で固定、差込み枠も
ベニヤBOXを胴体下部に設置。
後部胴体は手馴れた方式で3mmバルサのLアングルとバルサ井桁同枠で。
前後胴体をエポキシで接着。捩れ、水平をしっかり確認して接合。
垂直板は8mm厚で胴体尾部スリットに差し込み式に。
テール・スキッドはラダーと連動。スキッドのサス部分(ひし形)は実機同様に・・・
エンジン・マウント部分は別成形のベニヤBOXで左右側板ベニヤ接着と結合。
実機フレームのエンジンマウント部分のラインを
再現するためあえて段付き構造に。
先端胴枠前にラジエターを取り付ける。

下面ハッチはベニヤとバルサで。
実機どおりのスリット。
前方ダボ+後方ビス止で全面開放、
バッテリー搭載も、メカのメンテナンスも楽楽。
尾翼リンケージは50クラスGP機並みのロッド式
ラダーはスキッドと連動式。
スキッドの△▼部分は実機同様に
上半分はカバーでおおい上下動を吸収。

エレベーターは中央連結ではあるが、
機体サイズと空気抵抗を考慮して
Y型ロッドで左右にホーンを設けて両引きに。
直線的リンケージなので左右後部からチューブを
差し込み、ロッド先端を刺して、後ろへ
引き出せば簡単にセットできる。
胴体上部構造はすべてバルサ製
垂直尾翼差込み部分はバルサブロックで取り付け強化。アライメントも正確に。
胴体左右・下面のバルサ・トラスは、カバーリング後の外部平面をキープするため。
気持ちだけでも多少は剛性向上に役立つ・・・かな
支柱はお手の物
定石どおりにカーボン・パイプとピアノ線。バルサ接着加工にシュリンクカバー
仕上げは実機そのままに 細切りフィルムの包帯巻き
難物は脚 実機並みのサス付きにしたくて・・・
豪華なWilliamsのスケールタイヤを生かすためにも、
こだわって・・・その結果
3mmピアノ線の細かな曲げは手加工の限界。
万力、バイス・プライヤー、トンカチで格闘数時間。
前後分割合体で車軸ガイド穴を成形。
ベニヤ+エポキシでカバーして強固な支柱に。
当然 実機どおりにゴムサス!
車軸も一工夫 ダサいストッパーなんか使いたくない。
浮気心ムズムズ 一段階終わらないうちに飾り作りの誘惑が・・・
お飾りラジエターはSE5の顔 特徴的なシャッターも再現 風通し良好・空冷式???
ダミーエンジン、排気管も細部までこだわって・・・
発想はよかったんだけどネ〜 ゴムサス脚は難物ですたい!
脚柱はベニヤ+エポキシ+サンドイッチでガッチリと。 シュリンク・カバーはなしでOK。
車軸はひと工夫。6◎カーボンパイプ←4mmアルミ◎←3mm長ビス 差込みエポキシ貼り重ねで
ガッチリ一体物の強固な車軸に。お飾り翼型カバーも。当然回転止めに車軸両端を■断面に加工して
長穴にぴったりにして上下作動。 先端は3mmボルトにナイロンナット止めで見た目もスッキリ!
実機同様のゴム・サス、輪ゴムだから
飛行ごとに要交換の消耗品。
たとえチョンギレても心配無用!
支柱下端はピアノ線のO穴だから
車軸が外れるなんて事は絶対ない。
(←拡大画像)
軸受け部の涙滴型カバーだけはベニヤ板で省略。
窮して通じた脚構造、なんとも首尾は上々で
主翼の製作 組み立ても一工夫
下翼は左右分割、胴体貫通の6●カーボンロッドのカンザシ2本に差込み合体。
スパー部分のカンザシ差込部に2mm長タッピングビスを貫通ねじ込みで固定。(拡大画像↑)
上翼は一体成形で簡素化して軽量化。このサイズなら運搬もさほど苦にならないだろうから。。。
上翼中央は定石どおり4mmナベ皿タッピングで支柱と結合。
翼間支柱は1mmアルミ板ピボットを堅木でサンドイッチ、エポキシ固め。
取り付穴は長穴にして若干の取付角微調整が可能。ビスは2mmタッピング、(拡大画像↑)
アルミ板と2mmビスで万一の衝撃時にここでバラけて主翼を守るセール・セーフに。
最後のひと踏ん張り、なんたって「オマケ」が命の「スケール機」じゃけんね。
飛ばし屋さんには無用の小物、でもここにこだわるのがスケール・オタクの心意気。3日は無駄ではない!
ベニヤBOX構造の胴体なので、
下面は三分割ハッチで全面開放可能。
バッテリー搭載、メカ積み込み、サーボメンテ
フイールド・メンテナンスは最高の整備性。
《警告!》 でも 小ネジの紛失にはご注意。
  スペアのネジを忘れずに。兵站は前線の命。
  車軸の輪ゴムもたっぷりと・・・
6月25日 ようやく生地完成に


リンケージ完了、アクセサリーたっぷり
 生地完成 1475g
余裕の翼面積だし 大容量リポを積んでも翼面荷重は50g/デシを軽く下回る。
まさにWWTの軽量複葉戦闘機らしい飛びを見せてくれるに違いない。
カバーリング完了後のリアルな姿が目に浮かぶ・・・さてもう一踏ん張り

1/6 SE5a  まったく別物 主要諸元 
モーター 全巾 全長 翼面積 生地完成重量 機体完成重量 メカ積重量 全備重量 翼面荷重(全備)
4250
( 13-15X )
1350 mm 1060 mm (W 65) dcu 1475 g 1570 g (+ 550) g (2370) g
( 4S2000mA〜)
(約〜50)g/dcu
1/10 WWTシリーズ  諸元比較  飛行過荷重(バランス・ウェイト込み)
諸 元 全巾 全長 翼面積 生地完成重量 機体完成重量 メカ積重量 全備重量 翼面荷重(全備)
SE5a
新1/10(2217)
820 mm 625 mm 22.8 dcu 380 g 450 g 590 g 705g
( 3S1500mA =115g)
30.9g/dcu
(ウェイト=不要)
パップ
新1/10(2217)
810 mm 575 mm 24.0 dcu 365 g 445 g 590〜 g 675/705 g
800 g
28〜29.4g/dcu
33.3 /dcu
キャメル
新1/10(2217)
850 mm 560 mm 22.0 dcu 360 g 430 g 575 〜 g 660/690 g
g
30〜31.3g/dcu
g/dcu
Ni17
1/10(2212〜)
830 mm 590 mm 18.0 dcu 290 g 345 g 470 〜 g 560〜 g
600 g
31.1 g/dcu
33.3 g/dcu
Dr.1
1/10(2212〜)
720 mm 570 mm 19.0 dcu 296 g 345 g 500 〜 g 590〜 g
670 g
30.8 g/dcu
35.2 g/dcu
DH82a
1/10(2217)
900 mm 730 mm 24.9 dcu 395 g 495 g 640 〜 g 760〜 g
790 g
30.5 g/dcu
31.7 g/dcu
Jenny
1/10(2217)
1330 mm 820 mm 36.6 dcu 460 g 575 g 725 〜 g 845 g
895 g
23.0 g/dcu
24.5 g/dcu

Return to Building Daily INDEX 工房日誌 インデックスへ戻る