2016年 12月 原作「飛行艇時代」の原画版 初号艇 |
過去に大型GP機キットを製作したときの感触をかすかな記憶から呼び起こし、基本設計から新規製作。
艇体は従来の小型機の構造を脱して 強度と軽量化を徹底追及。 ベニヤのBOX本体骨格を組み込んだ「シュトルモビーク方式」で |
基本骨格は強固なベニヤのボックス 外側に同枠を貼り付けてゆく |
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同枠にセンターキールを埋め込み、艇前半の底面を確定する。
それから左右の基準線に合わせて側板を貼りつける。 |
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艇体後部は固定冶具を造り、センターラインを狂い無く正確に組み立てる。 |
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艇の重量を考慮して 底面の縦通材は檜の角棒で強化。艇下半分にスプレー式の発泡ウレタンフォームを吹きつけ、 |
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完全発泡後固まったら底面を整形する。その後 底面を全面プランクする。・・・ 完全ノーパンク 完全防水の艇体完成へ |
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艇前上半部の組み立て 支柱の取り付け穴を成形 |
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支柱組み立てはゲージとにらめっこで慎重に位置決め。側面補強とベニヤボックス横、底の穴を貫通するから強度は十二分。
ノーズ部分を組み付け、ボックス内面にハッチ部分を組み込み、縦通材を通して、艇前半の骨格が完成。 |
艇後上半部の組み立て 操縦席、垂直尾翼差込部分を組み立て |
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操縦席内部はRd、Evサーボの搭載スペース。 ポルコの肩から下がハッチになる。 テール部分は垂直尾翼のアライメントを慎重に工作。
この時点でロッドガイドの組み込みをしておくのは従来どおり。 縦通材を通して後部胴体骨格完成。 |
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垂直 水平尾翼の組み立て 尾翼支柱の組み付け |
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水平尾翼は強度と表面の
平滑さをかねて、5mm骨組みに
1.5mm平板貼り重ねで。
昇降舵は涙的型断面に薄く削りだし。
垂直板は従来同様カーボンロッドの
骨を挟み込みで強化。
舵面は2mmバルサ板に
リブ重ね貼り、テーパー削り加工。
水平板の支柱はイメージどおり
2本支柱をカーボンパイプで。
固定は主翼支柱同様の
コの字ピアノ線+ビス止めに。 |
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基本骨格は出来た。
上面をプランクすれば
艇本体はほとんど完成。
あとはパーツ待ちで
主翼支柱を製作し完了 |
ようやく一山越したが、主翼もまた高い絶壁。何度も描き直した図面とにらめっこ、重さと強さの鬩ぎ合い・・・
主翼分割結合のかんざしをどうするか? 翼面積は? 半対象翼だから製作手順もまるで違う。 まだまだ行くてには幾山河。
これにて歳は暮れた。新春を期していよいよ艇本体の完成に! |
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2017年 1月 帰国後初めて迎える故国の正月 美酒を戴き 橘神社に初詣 再び戦闘開始 吶喊〜ん! |
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← 艇全面プランク サンディング表面仕上げだけで丸一日。
正月は天気晴朗 日本晴れ でも全身真っ白 雪(粉)化粧。。。
↓ 支柱は似たような造りでも大幅強化、
8mm◎に5mm◎カーボンパイプ二重 芯は2mmピアノ線
斜め支柱も接合部にはピアノ線埋め込み。
翼止め金具は1mm厚アルミ板折り曲げ、
主翼のピボットと貫通ネジ止めに。
仕上げは従来同様 バルサを貼って成形
でも太すぎて使えるシュリンクチューブはない
あとでフィルムカバー仕上げに。 |
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艇体生地完成 これだけで1008g 1/10丸ごと一機分 う〜んデカイ、お 重い。。。 |
新作で大改良は主翼の高さ。支柱をつめて翼を下げ艇体重心位置に近づいた分 操縦性・運動性も向上するはず。
当然 主翼との干渉をさけ水平尾翼も下げた。 でもイメージの変化は主翼を付けないとまだ良くわからない。 |
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操縦席床はハッチ、
操縦桿?でビス止め
タバコサイズのポルコ?
体重は?? 重そう???
風防も2mmビス止めに。 |
主翼の製作 悩みぬいた主翼もアイデア固まってようやく「よしコレで」 というところに。 |
機体サイズが大きくなると、部材もすべてデカイ。 部品製作で丸一日がかり |
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スパーは6X6檜角+前後2mmバルサウェブ貼り付け。 支柱取り付け部になる2番リブは2mmベニヤ製。
後縁には上下プランクの間に1mmカーボン●を挟み込んで強化。 |
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サイズに余裕があるので、エルロン・コードは従来の外溝・フィルムカバーは
やめてパイプ通しに。 軽くて防水になる素材は???
目に付いたのが ビニール障子紙! 重ね巻きして筒にすれば
きわめて軽く意外としっかりしている・・・コレは旨い!
サーボBOXと中央の取り出し口部分はしっかり接着して完全密封に。
外側は紙だから塗装してやれば防水も完璧。
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カンザシは支柱同様カーボン8◎+5◎+2ピアノ線の丸棒で強度十分。
差込部分は5mmハードバルサでBOXに。片側はエポキシ接着、
反対側に差込み結合、左右中央合わせ目を固定金具でビス止め。
これで主翼は2分割・組み立て式が可能となる。 |
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主翼を上下貫通するピボットをベニヤとアルミ板積層で製作。
主翼プランク完成後に差し込んで上下固定位置を合わせ、エポキシ接着。
このピボットと支柱の翼止め金具を通して3mmボルトで固定、
上面のエンジンポッド支柱は先端の○輪と3mmボルトで固定。
これで 艇支柱+主翼+エンジンポッド支柱 が一体となる。 |
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主翼上面整形完了 まず上面だけプランクをする。
*** 平板上で完全に狂い無く上面を完成させるため、現時点ではリブ下面はまだ直線のまま ***
その後 下面を整形してこちらもプランク。 それから左右エルロンを製作、組み付けて主翼が完成する。 |
主翼上面をプランクして半完成 支柱取り付けピボットの組み込み |
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上面プランク完了状態で左右を仮結合して、艇支柱に仮組み。迎え角、水平を確認して支柱ピボット位置を確定する。
ピボットはまだ位置決めだけで接着はしない。下面加工、プランク、カバーリングまで翼が完成してから仮組み状態で再確認・接着する。
続いてエンジン・マウントを製作。それから翼下面を平板上にセットしてマウント支柱を作る。
現物合わせで微調整して正確な支柱を組み立てる。これでUPスラストも決まるからかなりデリケート! |
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マウント支柱も主翼支柱同様 8◎と5◎のダブル接着 支点は1.2mmピアノ線リング
斜め支柱にもVピアノ線結合 エポキシ固着後にバルサで整形 フィルム貼り重ねで完成 |
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上下支柱が出来上がり、主翼下面を整形してようやく主翼が完成 |
片側完成したところでとんでもパニック! 予想外に翼が重い!! これでは艇完成重量が予定をオーバーしてしまう!!!
悩みぬいて決断、艇底を切開手術してお腹のアンコ(発泡ウレタン)を摘出。船底を再生。それでもわずか120g減量。
まだまだ計画値には重すぎる。 やむなく主翼翼端を1リブ延長の大整形手術。何とか翼面積を確保したものの、
エルロンが過大になってしまった。 最初の計画が詰めが甘かった。後悔先に立たず、もはやこれまでと苦渋の選択。 |
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← 主翼中央は1mm厚アルミでビス止め接合。 このクラスの機体になると
主翼は分割組み立て出来たほうが持ち運びにも格納にも好都合。
だが重量増加は否めないのが辛いところ。
↓ 大きくなっても工作方法は同じ。大戦機を作った経験が生かせて
半対象の翼型が旨いこと仕上がった。
高速、運動性能はかなり向上したはずだ。
今となっては後の祭り、たとえ「バカ穴」と言われようとも、
もっと徹底軽量化に心血を注ぐべきだった。 これも大型機製作の
経験値不足ゆえ、強度ばかりにとらわれ過ぎた。 反省しきり。。。 |
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主翼と艇が結合して そろそろ全体のシルエットが見えてきた |
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勢いに乗って
エンジン・ポッドのハリボテ工作。
手馴れた手法で・・・
どっこデカさが違う!
で丸2日 全身真っ白
雪か? 埃りまみれの灰神楽!
さていよいよ組み立てへ・・・ |
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と思いきや・・・いざ組み立ててみると こりゃとてつもなく難しい! |
主翼と胴体の間の狭い空間、しかも支柱の裏側。 では内側から六角レンチでキャップ・スクリューにしては?と・・・
しかしこれまた非常に締めずらい。こんな厄介な方法ではとてもフィールド・アッセンブリングなど至難の業。
おまけに 主翼のピボットは翼完成後に接着固定する予定だったが、主翼の迎え角決定は、あれもこれも未定では確定できない!!
「下手な考え休むに似たり」
参謀本部の机上の空論と現実の最前線とはまるで別物。やっぱり最初に構想していた上下貫通ボルト止めに戻そう!!! |
深夜の決断 徹夜の突貫工事 主翼取り付けを根本的に改修 |
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ピボット差込の穴を埋め、ドリルで穴あけ、カーボン◎パイプイ埋め込み接着。 半対象翼型だから下面も曲線、バルサを貼り付け、
水平基準線(支柱上辺)をもとに、前縁・後縁の高さを主翼取り付け角に合うよう削りだしで微調整。
左右の均衡が極めてデリケート、慎重にチェックしながらベース・ラインを確定。
これなら主翼上面のエンジンポッド支柱付け根からビスを貫通させ、下側で支柱フランジにナット止だから簡単にガッチリ正確に固定できる。
おまけに初飛行後に迎え角の修正もワッシャをはさめば微調整もできる。 やはり最初の閃きは正しかった!!! |
最後の一仕事 左右フロートを作製 |
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2017年1月25日 試行錯誤の連続で苦節一月半 ついに生地完成に |
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初仕事ゆえの取り越し苦労の結果 生地完成重量は計画をオーバー 1870gに。 かなりの重戦になってしまいそうだ・・・
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最後の仕上げ 顎のラジエター工作とポッドの塗装。 そしてフィルム・カバーリング。 1月中の完成目指してラストスパート!!!
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