工房日誌 製作ダイアリー
ドナルドのカーチス 再設計新1/10
 過去10機以上作り続けたR3C 1/10は、飛行性能を考慮して胴体と翼が異縮尺の変形型だった。
 今回 サヴォイア1/10オーナーのご要望にお答えして、1/10サイズを新に再設計。
 従来作1/10はアニメ版にこだわった極端なガル+逆ガルの上下主翼だったが、
 原型となった実機「ドーリットルのカーチスR3Cレーサー」をベースに新作で登場。
 とは言っても基本構造はほぼ変わらないのだが、主翼は全く新規で製作することに。
 当然モーターも強力、小面積の翼でピーキーなカッ飛びレーサーそのものに。。。

2021/02/28  ドナルドのカーチス 1/10 初号機(通算11機目) ・・・(栃木)T.I.さま 

2021年02月 ドナルドのカーチス 新1/10(3530)初号機
尾翼の組立て方式を変更 
 従来の水平板+昇降舵一体での差込みでは胴体尾部がひ弱なため、
 水平板のみを設定してから昇降舵左右を取付けることに。
 #1 最初にエレベーター連結金具を
   胴体スりットの最後部にセットしておいて
   水平板を差し込む。
 #2 垂直板スリットの底の○穴の中で
   水平板中央線を合わせれば
   機軸との直角も決まる。
 #3 水平確認は胴体の上翼取付けラインを
   基準にして合わせる(迎え角0度=水平)
   水平尾翼の位置決めを確認したら胴体と接着。
   その後左右ヒンジを瞬間で接着。
 #4 ラダー・ヒンジ軸を胴体の○穴に通し
   垂直尾翼を胴体スリットに差込み
   水平板との直角を左右確認して接着する。
ノーズ部のハッチ、エンジン・カバーの製作 
ノーズのエンジンカバー後部は
 バッテリー他メカ搭載・点検口。
 防火壁上のストッパーでワンタッチ
 上方に取り外せる。
 特徴的なノーズの形状から、モーター・カバー着脱はスピンナー、ペラを外さなければならない。
 胴体・主翼接合部の調整、仕上げ
 上翼取付けライン(クラークY類似翼型なので下面はフラット)を水平基準にする。
、主翼中央のカンザシを定規として、上下翼との接合部を調整する。
  胴体後半のフル・プランクと上下翼の製作で機体はほぼ完成となる。
   そして フロート X2個 その都度アライメントの調整・確認が重要な作業だ。
2021年03月 生地完成 595g
 通算11機目 作りなれたガル/逆ガルの主翼、Wフロート、またいつもの習性で・・・
 生地完重量は前作とほとんど変わらない。が 
 主翼形状はガル部分を狭くし実機R3Cに近い翼面積に縮小、
 フロート形状は笹の葉型を強調したアニメに近いイメージにした。
 ステーは左右へのフラつきをなくすため前後共△形の一般的な形に強化した。
 試行錯誤の折衷案だが、機体バランスはずっとヒコーキらしくなった。
フロートのプランク、風防やら機銃やら 小物作りで生地完成。 あとはカバーリングで完成に・・・

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