工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール #67  ソッピース・パップ B.L. 
お気に入りPUPも通算6機目、350〜400に、一年を経て 今またブラシレスで現代仕様に。
マウントの変更、CGの調整などなどを考慮して、従来型の細部を改良。バランスも決まってますますスケール度UP。
これを機会に、製作の1〜10を細かくご紹介いたします。

2006年 09月 25日 PUP 6号機 製作開始
始めにカウルありき!まずはモーター・マウントと、リポ搭載スペースの確定のため、防火壁から前の機関部分から
RTC2827MS(2212型高回転タイプ)は3本足なので、従来のマウントスペースにギリギリ収まった。
テールヘビー防止のため、バッテリーはモーターしたカウル内最先端に平積み。スペースも3S 1300mAまでOK
← 胴体最初は側板から。一枚板でもいいんだけど少しでも軽くと、後部は1.5バルサのLアングルで。
↑ 胴枠は2X7.5の井桁で(ムサシノ方式)図面上工作など無用、側板内面にラインを直書き。
→ 組み立てはセンター、胴枠位置を直書きしたアルミ平板に瞬間でスポット止め。
 ≪各部の直角チェックに便利なツール?≫ フロッピー・ディスクの周囲をサンディングで直線だしした直角定規!
  瞬間がくっつかない≪ダン・プラ≫はコレマタ便利な接着台。
胴体後部はLアングルフレームに、各胴枠は下・側面に1.5キャップをしたTアングルとなる。これでもう鉄塔のようにガッチリ!

ここで側板に主翼リブ型をあててラインを書き、切り取る。
主翼迎え角(約1.5°)をつけるため、前は胴枠いっぱい、後は1.5mmキャップをサンディングした後約1.0mmの差がついて、ちょうど良い角度がつく。フラットボトムの翼は実に簡単でいい。台からの高さを慎重に測ってリブ型を当てれば、左右切り欠きはほとんど同寸同位置で仕上がる。
← 防火壁の○にあわせ側板に縦通材(2mm)を貼り、サンディング。この時前端のプランクの分だけ段差が付くので
  大きめサイズの△板を削りすぎないよう、先にプランク位置に切込みを入れてから、慎重に。
↑ 側板内側の翼支柱位置に5mmのブロックを貼り、コクピット床(1.5mm)を貼る。これで胴体はギシともしなくなる。
→ 側板上部に支柱差込み補強の5mmバルサを貼り、丸く整形。(プランクの厚み分だけ内側に) 
← 中央支柱は例によって4mmカーボン・パイプ+チャリ・スポーク2mmワイヤ。側面形を図面から。
↑ 支柱位置に下穴を開け、厚紙に正面形を書いて胴体部分を切り抜き角度ゲージにする。
→ 長い前支柱はバッテリー搭載ベニヤまで貫通。これで左右の角度も決まりガッチリ固定できる。
← 胴体前部上面をプランクするついでに、オマケの機銃も作っちゃえ。
↑ ここでリンケージを付けてしまう。ので サーボも取り付け位置決めする。
  従来型では操縦席床を作らず、レシーバーはコクピット外から乗り降りさせたが、今回は位置を固定して搭載するために
  床板を追加。 たった1.5mmバルサ一枚でもフレームの捩り剛性もぐんと高くなる。
→ 尾橇はラダー直差込の直結に。大型スケールなら、実機同様胴体下でリンケージするんだけど、そういったこだわりの
  カッコ付けが結果的に重量増加で足を引っ張る。思い切って簡略化するのも軽量化の手段と割り切って。
  (さらに軽量小型のパークスケールではテ投げがメインなので竹串プスリでOK。)
↑ プランク、リンケージ、脚 取り付け終了。胴体ほとんど完成状態。

← 主脚は左右別々、バッテリー室天井ベニヤとモーター・マウントの間に
段違いに差し込み。したがって片方が線径分だけ長い。
固定はPETパーツ(針金に巻いてペンチで挟みライターでアブって整形)と
2mmタッピング4ヶ所で防火壁ベニヤに固定。

2006年 09月 27日 3日目 尾翼もついて胴体生地完成
← 尾翼はできる限り贅肉落としして軽く丈夫に。
→ 尾翼、リンケージも付け、バランス・チェック。800mA2S(約50g)搭載でもこのバランス!
  これから付加されるものは前方しかないから、カバーリングで重量が増してもCGは完璧に出せる。

2006年 09月 28日 4日目 主翼の製作
←上下とも同じ位置でWスパー。
前縁は2mm+3mmのLアングル。
上翼後縁は
  1mmバルサ上下の部分プランク。
下翼後縁後は
  全巾エルロンとなり、別製作。
← ここでも活躍FD。前縁Lにリブ先端がシッカリ接着。棒材にリブ先端チョンなんていう大雑把な造りではありませんゾ!
↑ 下翼後縁は、3mm+1mm重ね貼りでリブ溝をこしらえる。積層はムクよりずっと強固になりクルイも出ない。
→ 前縁と後縁を定規でサンドイッチして。翼舷とリブのアライメントをチェックしながら瞬間で接着。
← 上下同寸法、同型の複葉は工作も楽だ。
→ 上半角は片側3° ベニヤでカンザシを作り左右結合。
  そのあと中央部分の直線から下へ出っ張るスパーを切り取り。平面にサンディング。
  3mmベニヤで支柱取り付けハードポイントをエポキシで接着。
  上翼中央は 上方覗き窓?で切り抜き。
  下翼中央はエルロン・サーボ取り付け用リブと後部のみのサブ・プランク。
  胴体へは、前縁、メイン・スパー、リヤスパー(エルロン基部)の3ヶ所の平行線で位置決めされるのでプランクは省略。
下翼取り付けは、
エルロン・ホーンの干渉を避けて、
前=4mmカーボンパイプ・ダウェル
後=3mmタッピングX2 に変更。
← 脚は定石どおり。
  主脚にはバルサを貼って涙滴型に
  削りシュリンク・チューブでカバー。
  ダミー脚はダン・プラにシュリンクして
  中に輪ゴムをとおす。

→ 翼間支柱もオキマリ。
  針金をバルサでサンドイッチ。
  シュリンク・カバーで出来上がり。

2006年 09月 28日 機体生地完成
RTC2827、アンプ(20A)サーボ(9gX3)搭載済み 機体生地完成重量 358g
これに軽量フィルムカバーリングして約400gで機体が完成します。
3S1300mA程度を搭載しても全備重量は従来型とほぼ同等に仕上がりました。

ブラシレス搭載で1センチ短くなったノーズ、 スケール感もさらに向上しました。

PUPもいよいよ終着駅に着いた感がある。 何機作ってもやっぱりPUPは可愛い機体、好き!

Return to Building Daily INDEX 工房日誌 インデックスへ戻る