まづは胴体から |
新作といっても低翼単葉○胴体は作りなれたもの。過去の経験を踏襲して上下2分割方式で。 |
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Rd,Ev,のロッドガイドは胴体の上側から下側へ通るので、ここで前(下)側の位置決めをしておく。 |
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ここまでは平板上で、下側骨格ほぼ完成。主翼取り付け部分のカーブはまだ概寸。
主翼完成後現物合わせでピタッと合わさるよう削り出す。
主翼から前の胴体下面は長さも十分あり、開口部は広く、バッテリー、ESCなどの搭載は楽だ。 |
尾翼差込スリット部分の工作は慎重に |
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胴体の丸みを正確に出すため縦通材はかずを多めに。前半は並行、後半も直線なので工作は楽だ。
ノーズ部分のカーブは慎重に、幅広の縦通材を削り出し。 これにて胴体骨格ほぼ完成。
主翼取り付け部の修正が終わってからフル・プランク仕上げ。それから仕上げにフィレットを。 |
尾翼の製作 |
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水平、垂直各舵面は2mm一枚板に小骨を貼って、後端を薄く削り、リアルな舵面に。
尾輪位置は少し後退するがラダー連動に。
形こそ違うが、以前に製作した「隼」とほとんど同じ感覚で、サクサクと・・・ |
ひきつづき 主翼の製作 |
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上反角+後退角なので、中央部分は分割にせず左右一体で。この辺は手馴れたもの。
リブ型は半対象なので、リブ下面の直線を基準に、後端に「下駄」を残して、
平板上で組立も楽で、捻じれなもなく迎え角も正確に組立。左右結合後に脚支持部分を作り込み。 |
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いよいよ脚の製作 窮して通じた新アイデア! 結果や如何に・・・ |
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通常の固定式単脚でも十分な2.5mmピアノ線を折り曲げて、脚支柱にする。これに後方支柱(2mm)を
ハンダ付け(銅線縛りでハンダ固め)で▽支柱を組み立てる。がっちりした支柱になり、これだけでも
全くグラつき、左右のブレも出ない。 手加工で複雑な折り曲げ細工できるのはこのくらいの太さが限界だ。 |
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翼に組み付けてから、前方のショックアブソーバーを取り付け。手馴れた手法の輪ゴム+シュリンクチューブのダミー脚。
チューブは上下分割なので実際のショックアブのように上下の動きを吸収する。
かなりの荷重やショックを与えても、三角支柱は全く変形せず、アーム部分がリアルに上下して衝撃を吸収する。
実機のようなボトムリンク式にするとしたら、このサイズではかなりの精密加工でもしなければ、ロアアームの僅かなガタでも
着地や走行で車輪が大きく左右にブレてしまうだろう。
こんな単純な構造でも、アイデアの勝利! 実際に飛ばすRC機としては強度も外観も機能も十分なモノに仕上がった。 |
まだまだ小細工は終わらない。翼・胴体のプランク前に張線やステーの固定ポイントを強化 |
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ここで胴体と翼の整合を微調整、プランク後にフィレットを作りつけて最終仕上げに |
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主翼は上下面とも前縁プランク+フル・リブキャップで滑らかな表面に。 |
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胴体中央下半分だけプランクしたところで、フィレットの工作。ここで主翼の取り付けアライメントを最終チェック、微調整。 |
脚の支柱組みをリアルUP バルサ+シュリンクのお馴染み工法。 |
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支柱三角部分にグラステープ巻き瞬間固めで
張り線の固定ポイントを作りつける。
知恵の輪よろしく脚の曲がりを通り抜けて
シュリンクチューブを被せ、根元だけ瞬間で接着→
ヒートして収縮→カバーの完成。
ロアーアームはバルササンドイッチ→整形→
シュリンク被せ、ヒート収縮→ リアル脚の完成 |
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ショックアブソーバーの工作
太さが違う上下2分割のチューブの、両端内部に
シリコンチューブを埋め込み接着(上下位置ズレ防止のため)
支柱付け根に輪ゴムを縛り付け、上下シュリンクチューブに
「耳掻き?ツール=針金のフック」で通し
アーム先端の J型フックに引っ掛ければ完成
着陸のショックでアームが上下しても、
伸び縮みして まさにリアルなショックアブソーバー! |
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脚は最初に中央部を半ばまで差し込んでから、後ろへ回して後部を差し込む。しっかり押さえ込んでから皿ビス3本で固定。
《慎重に》うっかりすると脚後端の差込部分を引っ掛けて主翼の表面を傷つけたり、穴を開けてしまう! |
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実機とは違い、これだけでガッチリ位置決め固定できるが、
実機同様左右のフレをなくすために支柱三角点から
胴体中央、主翼ピボット前後へ張り線(多少の伸び縮みがある
テグスがいい、フェールセーフになる)を張れば
一二分の強度を持ち、まさに見た目にもリアルで
クラシックなリンク式固定脚が出来上がり。 |
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いよいよ大詰め ノーズのエンジン・カバー、スピンナー、ダミーエンジンの製作 |
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胴体前面防火壁に厚紙の型紙を貼り、その上にバルサ桶作りでノーズ・カバーを作り付ける。 |
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ペラ後面にあたる寸法ガイド板を組んで、モータースラストによる先端の傾き角度を微調整する。ピッタリ仕上げるには
この手の現物合わせがベスト。計算上の寸法だと実際に組立た時の誤差があってなかなかピタッといかない。 |
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最終確認後 カバー内面にグラスシートをエポキシで貼り付け補強、さらに先端内側にもエポキシパテを塗り込んで
グラスファイバー製並みのガッチリしたカバーに仕上げる。 |
スピンナーの製作 |
大径で平べったいスピンナーは既製品では無い。これは多少精度が落ちても自作するしかない。
これもかつてアルバトロスで消化した方法。バルサ積層、ドリル回しのペーパー旋盤。。。 |
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ペラの形状に合わせ慎重に削り出し。究極の現物合わせ。 当然一点物で互換性などない。
ペラが変わったらその方に合わせ削り出し修正するしかない。 ここらへんがコーチビルドの泣き処・・・<
先端に3mmネジ穴のある長いコレットなので、スピンナーをペラにぴったり合わせ先端から3mmビスで締めつけ固定。 |
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ダミーエンジン(キンナー星型5気筒)の製作 |
毎度おなじみ、バルサ削り出しドリル旋盤 フィン刻みで 気筒の製作。 |
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5気筒だからまだいいが9気筒じゃあご勘弁・・・楊枝プッシュロッド、シュリンク曲げ整形排気管、なんとも手間喰い。 |
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ノーズカバーに位置決めして穴を開け シリンダー、プッシュロッドの仮組み。ここでうっかり接着してしまうとドエライことに。。。
組み立て前にノーズカバー部分だけフィルムカバーリング仕上げしておかねばならない。
クローム キラキラ仕様のフィルムは 柔軟性にかけ曲面には極めて貼りづらい。後ろ側をキメたら折り返し裏側で瞬間接着。
そして前方へ 高温収縮、引っ張りでだましだましピタッと貼るのはかなりの経験値を要する。 |
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まずはなんとかカバーリング終了。ダミーエンジン組み付けで一気に完成の姿が見えてきた。 |
ようやく生地完成に 生地完 535g! |
ほぼ同じくらいの大きさのサヴォイアはさすがにオマケの多い飛行艇、600g弱のヘビー級 それにひきかえ
低翼単葉シンプルな機体のリクルートが535g。 軽いのは確かだがはたして十分軽量な機体と言えるのかどうか?
ちなみに翼面荷重は全備重量を1kgと想定しても楽に50g/デシを切る。まさに練習機ではある。
ともあれ このスタイルなら飛行姿を眺めるだけでも心が和みそうだ。 |
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さあて これにキンキラクロームの胴体、黄色の主翼、スター&ストライプの尾翼 ド派手なアメリカン・・・
カバーリングもまたひとつの楽しみだ(クローム胴体は苦しみかも。。。)
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