工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール 1/12 350仕様
  「陸軍甲式三型練習機」 = ニューポール24
2005年 4月 14日 日本だって ニューポールが・・・ 

所沢航空発祥記念館 より
WWT初期から活躍したニューポール機は次々と緒元を変えパワーアップして多くのモデルを作ったが、ドラージュが大戦末期従来のモノ・スパー+V型支柱を廃止して名機と謳われる28を送り出すまで、ほとんどその基本構造は変っていない。
ということは・・・17もちょっとしたアレンジで簡単に21、24、25、27に変ってしまう!

そこで我が陸軍の登場、日の丸のついたニューポール、
とりわけ最初の国産(コピーだけど)中島製甲式三型を!
飛行機好きの方なら必見のサイト、
http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln.html
 ご存知富士重工カレンダーで毎年名作を残す 尊敬する最高の航空イラストレーター小池繁夫氏の作品群
ニューポール25C
甲式4型戦闘機 ニューポール・ドラージュ29C
http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/heiki3/tokoro/tokoro.html
 日本にも現存する航空黎明期の遺産 所沢航空発祥記念館 甲式一型練習機 実機残骸+レプリカ

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Asagao/4907/Tokohikouzyou.htm
 貴重な実写写真も、生きた歴史「所沢飛行場の飛行機達」

http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/heiki3/akiba/akiba.html
 現存するル・ローン回転ロータリーエンジン 東京瓦斯電気工業(ガスデン)製
 ガスデンは懐かしい名前、1950年代 山口、宮田、朝日など自転車メーカーがこぞって作った50cc原付バイクのエンジンはまだガスデン製だった。生まれてはじめて乗ったバイク「ヤマグチ・オートペット」東京オリンピック当日10月10日が初の運転免許を取得した日
2005年 4月 14日 ニューポール17 → 24<甲式三型練習機> 

第一次世界大戦時ヨーロッパの飛行機の進化に遅れを取ってはならじと、日本の陸海軍ともに積極的に航空部隊開設に励んだ。イギリスから学んだ海軍に対し陸軍は幕末以来?のフランス志向。小型軽量小回りの利くニューポールがいたくお気に召したようで、むちゃくちゃとも思えるくらい片っ端から買いこんでは試し、結局大正6年ニューポール24を輸入、大正10年から中島で生産開始。 人気の無かったドッシリ型のスパッドに代わって甲式三型戦闘機、練習機として採用。その後戦後フランスの正式戦闘機として人気があったニューポール・ドラージュ(設計者の名前)29Cを甲式4型戦闘機として採用。航空自立の流れから同じニューポール社の流れを汲む中島の新式パラソル型91式戦闘機が採用された後まで、昭和のはじめの陸軍航空はフランス機とりわけニューポール戦闘機が中心であった。
11型から始まった軽戦の代表ニューポール戦闘機。エンジン換装、機体小改造の度に番号が、11、12、17、17bis、21、23、24、25、と代わったが、機体の基本設計はほとんど変らず。
ということは日本陸軍でも航空黎明期の正式戦闘機として採用され、その後も民間に払い下げられて広く日本人になじんだ、甲式三型練習機は、基本的に24ベースで量産型はほとんど27と同じ。
つまりちょこっと変えると17が27にもなってしまう!

大成功作のニューポール17が日の丸つきに変身できる!こりゃ作らねば。

といったところで問題!
甲式三型練習機の写真はいろいろ多くあるが、
甲式三型戦闘機の写真はこれ1枚だけ。

本当にロシアみたいな赤い星描いてたんだろうか?

このまんま模型にしたら、どこかのビール会社の宣伝みたいになってしまう?!(個人的には好きなブランドだけど・・・)

そこでシルバー・ドープに日の丸の「練習機」(といっても戦闘機なのだけど?)に決定。
2005年 4月 15日 17が一気に24に変身 
尾翼のデザインだけでずいぶんと雰囲気が変るものだ。17にいろいろくっつけたから、GWS350C−A/8040搭載で260g、17が228gだったから30gちょっと重くなってしまった。
でも9チャン受信機をドカンと載せて400gはるかに超えた試作機も、あれだけのすばらしい飛行をしたのだから、まず重量は問題なし。

17bisから 四角いフレームのサイドに縦通材がついてやや丸みのある胴体に。
25から 水平、垂直尾翼は、モデルチェンジ後の29とほとんど同様の丸っこい形に。
このシリーズを全部並べたらどれが何番って一発で全部見分けられる人がいるだろうか?

初期のいかにも古典的な11、12、中間の17、過渡期の24、完成期の28ってところか
戦後のドラージュの新作、合板モノコックの流麗な29=甲式4型もいつかは・・・でも
モノコック丸胴、しかもやたら流線型の曲線ばかり、いつになったら実現するやら・・・
2005年 4月18日 機体完成 ってところでプリンターが! <(**:)。。。
いよいよラダーの文字「甲式三型・・・」をはって完成だぞ!ったところでプリンターが死んだ? 蘇生努力もむなしく修理行き。でもまてよ、修理代2、3回分で新品が買えちゃう! ええい ラダーにステーカー貼らなきゃ甲式三型練習機にならにじゃないか!この際新調。やっとこさ完成させました。
完成機写真、詳細は 電動機 EP/NP24 でご覧ください。
細部の組み立て、構造は ニューポール17 をご覧ください。
フライト・インプレッションは 後ほど二番煎じを・・・

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