工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール 1/12 「D.H.60 Gypsy Moth」
2011年 1月 DH60 MOTH 13号機は1/10に拡大 新型登場
2008年 7月 DH60 MOTH 12号機 水陸両用 三点式フロートで
2007年11月 DH60GV MOTH 11号機 ジプシー・メジャーの最終型 アルミ・カウリング採用
2007年10月 DH60 MOTH 10号機 ブラシレス仕様 最新バージョン
2005年 9月 DH60 MOTH 6号機 はシーラス・モス
2005年 5月 DH60 MOTH ジプシー・モス 初号機製作開始
デハビランド DH60 モス といえば なんたって エイミー・ジョンソン! 
ジプシー・モス単座改造機で、オーストラリアーニューイングランド 女性単独飛行。9日4時間の大記録を成し遂げた  Amy Johnson なしには語れない。この「JASON号」をイメージして・・・


1931年8月6日には D.H.80A プス・モス(ジプシーVエンジン高翼単葉機)「JASONU」号で 来日している。
デハビランド DH60 モス  ヒストリー 

2008年 7月 モスでは初めて三点式フロートで水上機を・・・
リクエストにお答えして、DH60モスもクラシックスタイルで。ソッピース・シュナイダーの経験を生かして・・・
取り掛かってから気が付いた。前作はGVの「アゴつき」だったからバッテリー平積みでも楽勝だった。でもシーラス・モスは丸いカウルで3S1000mA〜は平積みでは入らない! 結局従来同様防火壁後ろに縦、斜め入れということに手直し。
脚は下翼前縁部にあるのでフロートステーもここを使って・・・ ?で 前方ステーはどこに付ける?!
散々悩んだ末、バッテリー平積みを断念して胴体先端下にベニヤの補強を付けビス止めに。
でも、せっかく作ったバッテリー台なんだから、せめて2S700mAくらいの小型リポは、CG合わせがしやすいようなんとか平積みでカウル内部先端まで・・・って 未練タラシイ!ヤカンBLは3Sで本領発揮だし。。。
フロートは シュナイダー同様左右差込み輪ゴム止めのワンタッチ分解組み立て型に。 リヤステーは脚柱と同じ形で交換式。水陸両用なのです。一機で二度オイシイ!
テール・フロートも シュナイダー同様胴体尾部のガイド穴に差込式のワンタッチ型に。
水中舵にアイデア! 1mm航空ベニヤ+バルサ貼り重ねで上部を長くして、ラダー直結の尾橇を挟み込んで連動式に。
Wフロートを見慣れているせいか、細く長いスマートなモスだから、やたら前フロートがデカク見える。でもシュナイダー1/10(ほぼ同じくらいの機体サイズ)よりは小さい。
実機の例が無いのでまったくの自作オリジナル、従ってオーソドックスなシンプル・デザインで・・・

2007年11月 続いてDH60 でも新作 最終型のジプシーVエンジン搭載 DH60GVを 
DH60モスも他の傑作機同様、エンジン換装で何度も改修された。
最終型は倒立空冷4気筒の名作ジプシーV(ジプシー・メジャー)エンジンが完成し、
この「ジプシー・メジャー」により前方視界もぐっと向上、シリーズ決定版DH60GV Moth Majorとなった。
そして60モスに着目していた軍の要請から、さらに主翼を改修した傑作機DH82 タイガー・モスが誕生した。
以後このエンジンによりDH社の傑作小型機シリーズが各種製作された。
DH80 プス・モス(高翼単葉キャビン型 エイミー・ジョンソン訪日機)
DH83 フォックス・モス(複葉客室付き オープン・コクピット)、
DH85 レオパード・モス(高翼単葉キャビン型 プスと同型の主翼 細型3人乗り胴体)、
DH87 ホーネット・モス(複葉キャビン型 レオパードと同型の胴体)
DH86 エクスプレス(4発複葉旅客機)
DH84 ドラゴン、DH89 ドラゴン・ラピード、DH90ドラゴンフライ(双発複葉旅客機)
DH94 モス・マイナー(低翼単葉複座練習機
      ・・・ これにキャノピーがついたら=DHカナダ製名機「チップマンク」そのもの)
というわけで DH60GVなら長いノーズにリポ搭載がさらに楽に・・・
倒立エンジンゆえアゴの下は広い! 3S1300mAが楽々 出し入れ簡単
ノーズまで伸びた長いバッテリー室。モーターは防火壁にバルサでスラストをつけて直ビス止め。
あとはカウルですっぽりカバー・・・のはずなんだけど。。。
 ユング・マンでも散々悩まされた四角に近いカウルの口は、如何にせんお得意のPET整形でも、
 収縮しきれなくてなかなか綺麗に口元がつぼまらない。
いっそアルミ薄板で板金すれば・・・そこでピカリ! いつも車輪を作って捨てていた極薄のアルミ板があるじゃないか!
さっそくロング・カンでお試し。うまいこと綺麗にカバーできそうだ。そこで鼻先をバルサ積層にして削り出せば・・・
プリントされたビヤ・カンの外側はプライマーと同じで
瞬間でバルサとシッカリくっつく。
ノーズの形に削った5mmバルサに接着。
それからモーター穴を削りとる。
そして木目を縦横交互に積層してエポキシで接合。
下面も5mmバルサを張って、全体を丸く整形。
先端の折り込んだアルミがサンドイッチされガッチリ一体化!

今になって役に立った 板金加工?の腕。。。
これにて一件落着。 なんとも 窮すれば通ず の場当たり的なんだけど・・・みごと「アルミ・カウル」が完成。
 ・・・ってことはジプシー・メジャー搭載なら皆この方法で解決。
  となると・・・ 双発?4発でも?  低翼単葉チップマンクは昔から名作だったなあ。。。
    ・・・いかんいかんまたまた誇大妄想が。。。
あとは主翼、最新型の前作10号機↓ J−HSNO号をそのまま踏襲すればOK!
生地完成。

下面からのビューはほとんど同じ。
でもバッテリー室は平積みでカウル先端まで長〜いのです。
実は胴体の高さを5mm増してあるので、
エルロンサーボも翼内にきれいに収まるのです。

いよいよこれにてDH60MOTHシリーズは全機種を完成。

2007年10月  DH60ジプシー・モス 最新バージョン ブラシレス仕様
モスはこのアングルが一番いい! 久々のMOTH製作で大張り切り。本当に好きなイイ飛行機だ。
(胴体の灰色はサフェーサー。細部パテ仕上げして、デハビランドお得意の滑らかな木製モノコックボディーを再現!)
今回の大改良は主翼。
 かつてGWS350から始まったモスは軽量仕上げに徹底した。現在の有り余るブラシレス・パワーなら多少の重量増加は問題なし。余裕の翼面積の複葉機の強み。パワフルな運動性能に見合うよう、リブ間隔もつめ、サブリブは廃止して前縁を1mmバルサでハーフ・プランクにして剛性向上。プランクは剛性向上には実に有効。
翼型も12%厚で少し薄めにして、進入性も向上させた。
エルロンは実機同様、下翼のみ、翼幅半分強の翼端エルロンに。 フル・エルロンより起動性は多少劣るかもしれないが、ゆったり飛行の実機ムードにさらに近いフィーリングとなるだろう。翼弦も拡張して面積は十分。
やはり同年代の傑作機は、ほとんど同サイズ。 Udet U12 vs DH60 Moth
同縮尺で作図、製作しても、個々の機体を作っているときは大きさは実感できない。
しかし実際完成して並べてみると・・・ 長い前後長、アスペクト比のおおきい細く長い翼。
いずれも傑作練習機のお手本みたいな機体だが、ドイツ人とイギリス人のセンスの違いが・・・
MOTHの細〜く長い胴体は実にスマート、滑らかな曲線の翼はセクシーですらある。
さてさて どのようなカラーリングに仕上がるか? 面倒なカバーリングも楽しみですらある。
ブラシレス標準となった今、バッテリーも搭載方法を変更
ニューポールやPUPなど空冷星型の丸い防火壁では十分余裕があったのでバッテリーはモーター下に平積みとしていた。GWS350時代から細い胴体の下側は余裕がなく防火壁後部をバッテリー室として縦積みにしていたが、如何にせん細い胴体でスペースにかぎりがあり3Sでは800mAくらいまでが限界だった。
ブラシレス標準となった今、モーターのマウントベース下側いっぱいまで水平にベニヤのトレーをつけると、3S1000mAクラス(ポリクエスト1100mAで実証)まで搭載可能であることが確認できて、カバーリング前でもありこの機会に搭載方法を変更。生地完成した機体のノーズを改修。
若干ノーズ・ヘビー気味なくらいで重心バランスも良好になった。

2005年 9月  6号機は ブラシレス シーラス・モス ? 
リクエストは シャトルワースのCIRRUS・MOTH 珍しいシーラスUエンジン搭載機 通常左側の排気管がUは右側
当初からブラシレス搭載なので、マウントを新設

ラジアル・マウントで防火壁直付けにしようと、
胴体ノーズを延長したのが大トチリ!
テーパーになってるカウルがはまらない!

そこでやむなく通常寸まで切断短縮、
防火壁再度作り直しでマウントベースを取り付け。
見た目はほとんど変らない。って当然同じ型だもの。。。
違いはココ! 
ジプシー・エンジンはアップ写真があって細部に凝ったけど、
シーラス・エンジンは精細な写真が見つからない。

そこで何とかイメージだけで・・・
その埋め合わせ?排気管はリアルに再現。
カウルに取り付けたエンジンと機体に取り付けた排気管。
どうすればカウルの着脱ができるか???

! ヒシ・チューブのジョイントで着脱式に。

この機一機のみの限定オプション。
だってこのスチレンパイプ、コントロールロッドのアウター。
でも売ってる店がつぶれちゃって 手に入らないから・・・
<悲>BKKのRCの老舗「アモン」も遂に撤退。。。  
この機も水上機仕様兼用のリクエストなので、
主翼後部の胴体には3mmベニヤの
フロート・ステー取り付けハードポイントを。

細い機内はチット狭いけど、防水を考慮して
エルロンサーボは上側機内に。
主翼固定ビスも両側2本。

こんなちょっとした変更でも
わずかな材料が積もり積もると
総重量に影響が・・・

でももうMOTHはお手の物
この生地ほぼ完成状態で 198g!
これでブラシレスとなると最軽量に仕上がるか?

・・・でもまだまだ小物があって・・・

2005年 5月 X日 デハビランド DH60 ジプシー・モス 製作開始
「ほとんどスケール」シリーズは、重量的にもやはり
400Cで1/11が理想的。
しかし ユニオン280GDから始まった複葉は
当初の理想はもっと小型軽量の機体だった。
そこでどうしてもGWS350C+1/12サイズで極めたい。

そして作ったのがニューポール17。我ながら傑作といえるデキだ。しかし確かに小さくなって軽量仕上げに成功したが翼面荷重はまさに戦闘機。
カーチス・ジェニーは大きすぎて結果的に400に・・・

なんとしても癒し系のゆったりフライトの機体が欲しい。
そこでSIG氏のキット製作レポート・カキコから「モス」が浮上。

歴史に残る傑作練習機、申し分ナシ!
2005年 5月 プランもスンナリ シリーズ最軽量を目指して 
支柱を側板に接着しておいて組みたて。カーチス・ジェニー同様の手法で・・・
今回は3mmグラスパイプが手に入った。斜め支柱は「東洋の英知?竹串」
接合は日本のテクノ?ハXズで仕込んだグラス糸で結んで瞬間固め。
後部は1.5mmバルサLアングルのみで強度充分。余分な補強は極力削除。
後部は実機同様合板外皮? 縦通材ナシで2mmの厚板プランクで完全モノコックに。
この新手法が大成功! 軽いし丈夫、ガシガシサンディングできてツルスベ!
またいつもの癖でいらないものにこだわりの+30g。。。 リアルなサスペンション?つき脚。
中身は大ウソ!ショックアブが本物足、ピアノ線の三角支柱から輪ゴムを張ってこっちがショックアブに・・・
戦闘機とくらべてなんともスリムなことか!図体は長くどっこいのサイズだが重さの違いは歴然!
2005年 5月 末日 翼がついたら 欲が出て 完成前に「試し乗り」
     ・・・・・・ Si San Figure (Presented by Mr. Okumura) 
支柱が、まだだってのに! もう我慢できないんだもん・・・
ウウ〜ム なかなかいい感じ、こりゃあいけるぞ!  プハ〜。o ○  ウィ〜 酒も入ってるってか!
只今現在 242g − モーターで機体は177g これならなんとかいい線いきそう d(^-^)

2005年 6月02日 機体生地完成 
結局目標値はクリヤできず。 脚=19g カウル=9g 支柱、リンケージ、ここら辺は必需品だからやむなし。
オマケは エンジン=3g ・・・総計204g。 どうやら完成400g以下は困難に。。。「(x~x)> 
今回のオマケ、エンジンは瑞星?金星?火星? うんにゃ木星?=木製
 デ・ハビランド ジプシーT 空冷4気筒 100HP ・・・3gなら許せるオマケ d(^-^)

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