工房日誌 製作ダイアリー
日本陸軍二式単座戦闘機 「鐘馗」 キ44U 1/12 

2021年 10月31日 キ44U型 1/12 2号機 生地完成 
 機体は出来上がったが、脚カバー、照準器、アンテナ、滑油冷却器など 細部は仕上がっていない。
 以後カバーリング仕上げ時点で個々に仕上げて追加完成に・・・
 やはりフラップの装備などで約100gくらい重量増となり、生地完成乾燥重量は
 595gとなってしまった。元々極端に小さい翼の「重戦」でもあり、かなりの高翼面荷重で
 実機並みの操縦技術を要するシビアな機体になりそうだ。

2021年  9月 キ44U型 1/12 2号機 
 前作と工作はほとんど同じ。だが今回は実線機モデルなので スケール重視で。 
水平板は上面のみプランクで薄く軽量化
前作同様、胴体スリットに横から差込み、
センター出し後に左右Ev.を後ろから取り付け。

垂直板は左右プランク、尾部スリットに差込
アライメント確認後方向舵を取り付け。

↑胴体前半下側=防火壁後ろ 主翼取り付け部は
厚板樽貼りで、段付きテーパーの絞込み平面形を
サンディングで整形仕上げ。

←尾輪は機体サイズから強度耐久性からも
ラダー連動は困難で、キャスター浮動式。
 外側全面をプランクすれば胴体完成となる。 前作同様 段付テーパーの分割貼りあわせは厄介だ。
 フィレットは主翼完成後、翼上面と現物合わせて成形する。 
 主翼の製作
 如何に高速狙いの重戦とはいえ、あまりにも短い、複雑なスパーで、そのまま縮小
  なんてわけにはいかない。根本的にオリジナル設計で簡素化しなければ・・・
後縁の段付部はリヤ・スパーを追加。
結果エルロンはかなり細身になる。
いくら巾の狭い翼とはいえ、これで
十分な旋回性能が得られるのだろうか?

実戦では欧米機よりは優れた格闘性能だった・・・
という実績を信じて、これでいくしかない。
 前縁の車輪引き込み部のふくらみを追加。そのため前縁材を太めにして・・・
 前作での苦労から今回は翼厚も少し増したのだが、やはり前縁ギリギリの車軸位置では
 どうしてもユニットを少し斜めにせざるを得ない。
 悩みは深し 難題ファウラー・フラップの製作
 糸川博士の苦心作「蝶型フラップ」である以上、何としてもファウラー・フラップに仕上げたい。
 単純な開き下げスプリット・フラップでも「零戦」なみ?ではあるが、あまりにも情けない。
 いろいろ試行錯誤したが、如何にせんこのサイズでは到底実現できるものではない。
 上面プランクは1mmの薄バルサ。リブにガイドスリット溝などとても切り抜ける強度などない。
 せめて翼上面は綺麗に仕上げたいし、下面にオフセット・ホーンなども出っ張らしたくない。
 押し引きだけでは開き下げることは出来ない。要するに支点は一ヶ所では不可能なのだ。
片側1サーボで作動させるのは困難。
そこでフラップ自体を強度のある航空ベニヤにして
上面(内側)にガイドになる山型を貼り付け
上面プランクのラインにあわせて現物合わせで
前端を丸く削り込む。そしてフラップ板前端を
途中でストップさせて、中央をピアノ線ロッドで
押し出せばストロークの後半はおのずと
開き下がることに行きついた。
 結果、フラップに縦溝をつけ作動ストローク中間にガイド・ビスを立ててストッパーとすることに。
 従ってフラップ板は落下することなく、前後作動も可能になる。多少の隙間とガタは目をつぶる
 こととして・・・なんとかファウラー・フラップらしい開き下げ作動を実現できた。
 結果的に主翼から胴体内部へは、引き込み脚、エルロン、フラップの3本の三又コードが出ることに。
 脚とフラップは5ch/6chの差し替えで単純作動とダイヤル式緩作動のどちらかを選択できる。

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2021年 5月 キ44U型 1/12 初号機 
 前作の隼に続いて、今回もアニメ登場のモデルで。 
 この手の単葉機はほぼ同じ作り方、しかしコイツはちょっとクセあり。
 隼と同様の手法でも、防火壁からストレートにテーパーといったわけにはいかない。
 大直径エンジンのデカ頭から後ろへ細く絞り込む変形平面形だから、何段にも区切らなければならない。
 水平板は横から差込み、後から昇降舵を取り付ける方法で。
 例によって操縦席からエンジンまでそっくりハッチで。
 今回はフィギュア上手・アニメマニアのオーナーのご希望で操縦席は深く。
 この平面形で「ナマズ頭」の絞込みラインが見て取れる
 胴体上半分ができたら平板から剥がして、胴体下部の作り付けに
 主翼後縁の壁が重要。上半角の決定と、プランク後のフィレット貼り付けの基本線になる。
 胴体後半分の縦通材鳥篭つくりのまえに 尾輪を組み込む
 水平尾翼の後ろまで後退した垂直尾翼だから、ラダー直付けの簡単な方法ではお粗末。
 これも隼で使った浮動キャスター式で。仕上げのプランクが厄介になるがやむをえない。 
 ノーズの防火壁とモーターマウントはベニヤBOX一体で、胴体先端へエポキシ接着。
 今回も隼同様 モーターを余裕パワーの35mm径(3536)を搭載
 ここまで来たら、主翼取り付け部と カウル部分を厚板バルサの樽つくりで、胴体完成へ
 しかし胴体成型まえに主翼を仕上げなければ、翼上面の曲線は決められない。
 胴体の段階絞り、プランクといい 主翼前縁車輪引き込み部の成型もあり、製作手順が
  やたら前後錯綜する。 見た目ほど単純な機体ではない手間のかかる奴だ。
 複雑に段付変形している頭デッカチな胴体だから縦通材は一本直通ではなく細いバルサの継ぎ足しで
 「鳥篭」ができても極めてひ弱で折れやすい。下手に握ると簡単にポキポキ・・・修正の嵐となる。
 主翼を先に作ってしまわなければ、胴体下側の接合面を確定できない。
 通常左右別々に作って中央で接合するのだが、前縁が一直線で桁は全部斜めになるから、
 左右の狂いを出さないために桁は最初に一体で作ってしまうことにした。
 平板上の作図線に合わせてスパーのリブ位置を決める。
 各リブ型はとても計算で描きだせる頭脳は持ち合わせてないので
 高さと長さだけ決めて切り出した四角形で組み上げてしまう。
左右一体で上半角がついているから、
片側ずつリブ下面をそろえて平板上に仮止めし
先ず上面のカーブを慎重に削りだす。
 引き込み脚の取り付け部を製作して、ようやく主翼骨格が出来上がる。
 上面プランク、リブキャップができたら、外周を整形して主翼生地完成。
 鐘馗の翼は結構薄く、脚柱は前縁すぐ後ろだから実機どおりにはできない。
 できる限り実機に近づけたいのだが、電動引込脚ユニットのサイズがギリギリで
 どうしても少し後退させないと組み込めないから、支柱ラインは若干斜めにして
 車輪位置を可能な限り中央に近づけた。
 主翼ができたら、胴体の接合面を削りだす。
 ここはフィレット成形の基準となるから
 胴体下側の厚板部分を現物合わせで
 サンディングしながら何度何度も試し
 繰り返しで仕上げる。
 無論接合面を削りすぎると左右上反角が
 狂ってしまうし、水平位置が合っているか
 チェックしながらジックり
 これでやっと胴体プランクの準備完了。胴体が出来上がってからフィレットを造り付ける。
 主翼、胴体 全体プランク終了
出来てしまえばどうってことない???
しかし胴体は3段切り替えで継ぎ接ぎ。
主翼前縁脚収納部は重ね貼りで膨らまし。
カウル・フラップ部分だけ胴体に重ね貼り。
これほど手間のかかるプランクはメズラだ!
 メカ積みもあれこれ
 デカ頭、フィレットの造り付け
 1/12では最大、このサイズのモールド型はないからPETボトルヒート収縮はできない。
 結局厚板バルサのハリボテ、樽と蓋を胴体先端に貼り付けで削り込み。
手馴れたフィレット工作、ところが
どっこいコイツは尋常じゃない!
胴体側面が直線じゃない!
ストレート・テーパーの「隼」とは大違い。
こりゃあ現物合わせしかない。
複雑なカーブの上面は、濡らしバルサを
高温アイロンがけのスチーム蒸らし。
 電動引き込み脚でひと悶着

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 脚カバーをつけるには、直線のピアノ線脚柱では問題あり。
 回転止めにはやっぱり脚柱を折り曲げて、カバーの裏側の壁でサンドイッチするしか手がない。
 引き込み時にはカバー裏面のゲタに貼り付けたゴムバンドてタイヤの潜り込みを逃がし、
 カバーを翼下面に密着させるのだ、がしかし!
 こいつの脚は前縁ギリギリでしかも翼厚が薄いからタイヤが潜り込んでくれないのだ!!!
 だからカバー裏面の「ゲタ」が高すぎて翼下面から浮き上がってしまう。
 テスト&トライ繰り返しの挙句、カバーにスリットを開けて脚柱下部をはめ込んで逃がし
 厚みをクリアすることでやっと解決。 仕上げのカバーリングで見た目はクリアできそうだ。


 翼厚の関係でギヤ駆動部を埋め込むことができない。やむなく下面外付けに・・・
2021.06.02 とうとう月をまたいでようやく生地完成に
 でかい頭 小さい翼 「鐘馗」のイメージは出ているが、これでもRC機としての飛行性能と
 飛ばしやすさ、安定性を考慮して主翼巾は10%拡大しているのだ。

 実機はいかに速度追求の結果とはいえ、格闘戦好み陸軍パイロットには拒否反応が出て当然だったろう。
 樽・桶造りの厚いカウルだから、メカ・バッテリー積み込みには少々難儀しそうだ。。。

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