2008年 3月 25日 リクエストにお答えして、最新の「隼」を! |
さまざまな方法でトライしてきたモノコック○胴体、今回は
ノーズからテールまでストレートにテーパーする「隼」ゆえ、またまた新方式でチャレンジ |
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例によってアルミ平板に瞬間点付けで、中央側板(というよりただの枠)を組立て、
そのまま冶具上で機体上半分を組み上げてしまう。
ノーズは操縦席(風防もともに)ごとハッチにして上側をガッポリ開く。リポ搭載の新手法。
テールはスリットをつくって尾翼差込式に。 |
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台からはがして下面の前後プランク部分を作る。
尾輪はリンケージなしだが、遊動式にしてキャスター効果でタキシの助けに。 |
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プランク前に尾翼をつくって差込み、胴体中心のボックスに定規をあて、水平ラインの確認と微調整。 |
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プランクしてから、主翼取り付け部分に5mmバルサを接着、翼型にあわせて慎重に切り取り。 |
主翼の製作 |
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リブ型を実寸センチカーソルで作画、プリントアウト。リブ下側はラインを引くだけで切り取らず平らにしておく。
平板上で組立て(翼端捩じり下げもつけて)後、下側をラインどおりに慎重に切り取り、長い定規を当ててテーパー状態をチェック。大雑把な計算では出ない微妙な寸違いをサンディングで修正。
たとえCAD図面であれ、手で切り出し、手で組み立てれば必ず狂いはあるもの。この微調整こそコンピューターやレーザーカット、ましてや女工さんの組立といったARF量産工場ではできない、「ヒトナメ」の世界。 |
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プランクは前上面と中央のみ。左右翼の接合はカンザシを使わず、ムサシノの小型機のような(ARF大型機なんかでも同じだけど)中央接着式。
センターリブに上半角の傾きをつけ、接合は水平の竹棒をガイドに、エポキシで。 |
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プランクの中央上面はグラス・クロス+エポキシで補強。・・・これって大型機と同じ=やっぱり昔のクセで・・・ |
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主翼ができたら胴体の接合面を微調整。何度も削っては合せを繰り返し、翼上面とピッタリに
それから合わせ目に1mmバルサをはさみ仮固定。上面にフィレットラインを書き込み、カット。
この後が一番苦労する3D曲線のプランク。1mmバルサだって実機の寸法にすれば1cm以上の極厚板!
スチーム曲げのテクを駆使してもなかなか滑らかな面は難しい。現物合せの真骨頂!
1mmバルサの△だから重さはほんのわずか、重量の大半は垂れ流しの瞬間とパテ!
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ダミーエンジンは平板のイメージだけ |
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なんたってメジャーで資料も豊富な「ハ25」=「栄」だけに、凝ったら終わるところがない。
せめて最前面の環状オイルクーラーぐらいは付けて。。。 |
2008年 4月 2日 スリム!まさしく華麗(華奢?)な隼の胴体ラインが |
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あとは細部の仕上げだけ。って
機銃カバーのふくらみ、アンテナ支柱とか、キャノピーの型作りなおし、お飾り脚カバー、トドメのカバーリング。
まだまだ夜なべは続くのです。
・・・とかいって、一年で一番暑いこのシーズン、昼間は街に出て水ぶっかけっこでもしなきゃおさまらない暑さ!
日中はひたすらお天道様をのがれて昼寝、 夜明かし仕事の日々が続くのです。
かつてこの灼熱の地で、ホンモノの「隼」で劣勢な苦しい戦いの日々を送った昔の日本人は、
如何に辛抱強かったことか。
♪ 母の背中にちさい手で振ったあの日の日の丸の 遠いほのかな思い出が・・・
・・・そんな身近な思いが 第2次大戦機 大東亜戦争機を敬遠させるのです。
♪ 寒風酷暑ものかわと 艱難辛苦〜乗り越えて ♪♪♪ 敬礼! |