2007年 10月 20日 初号機から2年、前作からはや一年。再製作7号機は心機一転 |

Boeing Stearman KAYDET 1/12 |
ブラシレス採用当初、機体の軽量化にこだわって他のシリーズ機並の大きさにするため、1/12.5という変則的な縮尺で、6号機まで製作した「ボーイング・ステアマン KEYDET」。
しかしBL+リポも常識となった現在、そのパワーは十分な余裕があり、この機会に他の機種と並べて大きさの違いがハッキリわかる同縮尺1/12で新規再設計。結果的にほんの一回り数センチ大きくなるだけ。
この2年間の経験値から、まだまだ軽量化の手を入れる余地があるので、前作とそう変わらない重量で完成できそう。
再度 実機精密図面を元にさらに実機に近いスケールで作図、
キリのいい縮尺だから端数処理も功を奏して
よりリアルなフォルムが再現できそうだ。 |
2007年 10月 20日 基本は変わらず されど細部は徹底洗い直し |
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工作法もアレンジ、1.5X5mmのバルサLアングルに、中央コクピット床部分(1.5mm)を接着して初めから直角、センターラインを確定。
定盤に上面をスポット接着してベースにし、1.5X6mmの井桁胴枠を接着。直角を確認しながら下側Lアングルも貼って基本骨格完成。
外周にロンジロンがつくので基本骨格は徹底的に軽量化。(従来の約半分1/4インチ幅。アメリカ機だからインチが合う?インチき!) |
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定盤に固定したまま、下面を仕上げてしまう。これで曲がり狂いは皆無。
中央部は5mmバルサで、おおよその翼型を切り取る。(主翼完成後サンディングで微調整するため小さめにカット) |
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下翼固定板(3mmベニヤ)、脚差込部(2mmベニヤ3枚重ね)、防火壁(2mmベニヤ)をエポキシでシッカリ接着。
ノーズ下面の5mmバルサを貼り成形、サンディング。 |
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定盤から剥し、側面の縦通材(2X3-6mm)を接着。前後上下から見ながらサンディングして曲線ラインを出す。
上面の隔壁を立てて縦通材(2X5mm)を接着。前部の支柱差込み部分は5mmバルサで。 |
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尾翼を製作(4mm厚、完成後サンディングで面だしすると3.5mmになる) ラダーの曲線はまさにスクラッチビルト。
ラダー差込み部(胴体テール)はバルサ積層で水平板に接着、最終胴枠と面一にカット・サンディングで成形。
エレベーターのジョイントもコの字型の1.5mmピアノ線を埋め込み接着。厚みにゆとりがあるとヒンジライン切り込みも楽だ。
テールの△部分が曲者で、これをよけるためにラダー・ホーンは2mmベニヤでL型の変形タイプを製作。
主翼は前部下面を反り上げた半対象に近い翼型なので、中心線の迎え角が三度近くになる。主翼は後下面の直線を基準として取り付け角0度でセットする。したがって水平尾翼は斜めに削ったスペーサー(1.5mmバルサ板)を胴体上Lアングルに貼って、迎え角を1.5度程になるようにセットした。
<主翼取り付けのアライメントが厄介な3点支柱のフォッカーDZも、同様の手法>
<「UDET」で主翼取り付け角をミスしてとんでもない頭上げをしてしまい、取り付け角修正で見事安定性能発揮した教訓を生かす> |
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今回初採用 2mmステンレス・ワイヤの脚柱。(秘蔵の日本土産放出です)
従来のチャリ・スポークは余分なストッパーなど不要で軽量化に役立つのだが、このヘビー・クラスにはなんとも強度不足。
主翼支柱は従来どおり、4mmカーボンパイプ+ピアノ線のコの字を差込み。前支柱下端は脚止めベニヤ上面まで貫通してガッチリ、
カバーリング完成後 最終組立、アライメント確認時点でエポキシで接着固定。 |
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プランクは1.5mmで貼ってサンディング仕上げでツルスベに。
厚みの余裕を仕上げに生かす。結果的にほとんど1mm厚。
支柱もバルサ接着、涙滴型に成形してヒシチューブカバー。
脚柱も同様に仕上げ、PETでスパッツ部分をつくり、包んでビス止め。
ここは前作のアイデアを踏襲。
コレにて胴体鳥かごは見事に完成、一件落着。
あとはいよいよ難物のライカミング9気筒。
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2007年 10月 26日 主翼は完全新規で若干薄翼にアレンジ |
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基本工作はほとんど踏襲。でも翼厚は若干薄め。スパーは4mmバルサ角上下の一般的な方式に変更。
前縁上面ハーフ・プランク。中央部は1mmバルサプランク。そしてリブキャップも。
前縁下側を反り上げた半対象に近い翼型。 |
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一回り大きい1/12サイズ。ニューポールなどの小型機の1/10と同格の大きさ。
縦通材、プランクの多い丸型胴体。心配な重量は・・・この状態では1/12.5の従来型とほとんど変わらないのです!
ただカバーリングは確実に重くなる。でも翼面積が増大している分、翼面荷重はかえって低くなりそう。
何事も経験値。ドンドンよくなる法華の太鼓・・・初めからコウできたら良いんですがねぇ。。。 |
いよいよ大詰め ライカミングエンジン製作開始 |
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@ 2mmベニヤをサンドイッチのハムに。
A 金ノコで溝切り、カッターで整形。
B 5mmバルサのチップをシリンダーごとに貼り付け。
裏表貼ったら、芯のベニヤの形に合わせてカット。
丸ヤスリ、ペーパーでサンディングして丸くする。
C 5mmバルサ貼り合せで、リヤ・マウントベース、
クランクケース前後、マフラーを製作。
D 接着前の仮組み。
前の穴はモーター取り付け後現物合せでカット。
あとはシリンダー・フィンの切り込み。焼きいれナイフの刻み込み。
左右2X裏表2X9シリンダー=36回切り込むのです!
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