工房日誌 製作ダイアリー
十米美人スケール? 「ビュッカー ユングマン」 
2004年 8月22日 350ジャジャ馬スケール? ユングマン 製作開始  
今回は 最初から絶対快飛を確信の上で 徹底軽量仕上げ+絶対強度のバランスに挑戦。
2004年 8月22日 基本図改修 バルサ材買出し
2004年 8月23日 胴体組み立て終了
≪セッカチ流 即製工作法≫?

@ 概略の線図を書いたら即バルサに直製図。
  (当然内面だから完成後になんの影響もない)

A 側板前部のボックス構造部分から後ろはトラス構造に
  
B トラス部分は2X5と1X5でLアングルにすると強力!
  アルミLアングルの内側コーナーに押さえつけて瞬間でOK

C 胴枠は 必要最小限ギリギリに(1.5Hard X6)

D 側板左右製作後、平台上で片側に中央部胴枠を接着。
  すべて直角を確認しながら。
  中央ボックス部分を台上で正確に組み立て接着、
  最後部を中心線上で接着、そして後部胴枠横桁を接着。

E 下と上にトラス(2X5)を入れて補強。
  ねじれ、ひねりを確実に解消。台上に固定して一本ずつ正確に。
  ここが一番大切、ドジると捩れて固まった胴体は捨てるしかない!
F 前部モーターマウント壁、リポ搭載BOX部分を仕上げる。
G 側面外側に縦通材(2X5)をラインどおりに接着。
   ・・・これで帆布張り胴体側面の特徴を強調。
H 上面のカマボコを各胴枠に接着し、縦通材(2X5)をはめ込む。
2004年 8月24日 胴体・尾翼・脚・マウント 完成
← 脚はいつものチャリ・スポーク、線径2.1o、メッキ仕上げで、先端ネジつき。硬からず柔らかすぎず、加工も楽で実に便利。
  マウントは三角に溝堀したベニヤ2枚貼り合わせ。完成後脚を差込み、固定用の△ベニヤをエポキシで接着。(ビス止め脱着方式も可)
↑ 胴体前部下側は吹き抜け。ベルクロでリポ ワンタッチ搭載。冷却も・・・
→ モーターマウントは世界標準GWS方式。モーター下のバッテリー収納部先端にはウレタンのクッション。大事なリポだから!!!
ノーズ部はこんな感じ。 カウルはいつもの定番コーク2リットルPETボトル成形。(空ボトルしこたまキープした!)
→ 胴体上部は1.0oバルサプランク。
  後部コックピットは1o床張り、中にはレシーバー。 
  前コックピットは吹き抜け、サーボの尻だし=コ・パイロットの体?

↑ 下から見るとこんな感じ。

↓ 全体はまずまず「なかなかスケール」?
   尾翼は2.5バルサ。もう神経質な肉抜きにはこだわらない!だってリポなんだもん。


モーター、リポ搭載(130g)ここまでで、236g!ということは脚付き、ロッド入れ、胴体生地完成で106g、6g眼をつぶればほぼ計画通り。
さあ、これからが正念場。カーボンロッド差込で上翼ステーを・・・
  後ろに傾き、横に傾き、前後位置違い、この3Dを平面でどうやって作るんだ?ヤッパ現物合わせしかないか?

  ・・・・・というところで 消灯。 オヤスミ また明日。今夜はグッスリ眠れ・・・そうもない!
2004年 8月25日 胴体 一気に仕上げてしまった。
全体は白、操縦席、エンジン部分、はクリヤフェザーコート内面塗装のガンメタル。
一番時間食ったのがハーケンクロイツ、え?ミラー写真じゃないかって?逆ですよね。そうナチはイヤだからまとも卍です。
やはりデコレーションは目方喰い、106gの生地が完成で145g!このサイズだとフィルムは10g程度だから支柱、補強、塗装なんかで30g近く喰ってしまった。 が、納得できるスケール感充分に仕上がったから ま、いいとするか。
案の定てこずったのが支柱。生地完状態で組むとフィルム貼りが大事になる。結局仮組みしては丸棒ヤスリでコスコス穴位置を決め、先にフィルム貼り。カバーリングが終わってから穴位置を焼いたワイヤで丸く焼き切り、それから支柱組み立てとなった。
この角度を平面状で組み立てることは出来ない。結局差し込んでは仮止め、何度も台上で高さ位置を測って左右前後をそろえた。
支柱は3mmカーボンロッド、接合部は中粘度瞬間でがっちり着くが完成後エポキシで補強。胴体内部は位置決め完了後、穴から内側に突き出したロッドに、竹串をつっこんでエポキシを塗りドライヤーであぶって浸透流し込みで周囲を補強。その甲斐あって見事に決まった。
と思ったのだが、やはり完成すると多少のずれが・・・やむなく上面にバルサを貼り、削っては測りの繰り返し。やっとアライメントが整った。上下翼ともクラークYで浮きやすいから取付け角0度、エレベーター面積がでかいのでトリムで調整できるはず。
風防はこれまたPETボトルの残り。2リットルサイズの腰の部分が実に絶妙なライン!型紙をつくりカッターでなぞり線をつけてクラフトはさみでチョキ。下側に3個所トゲを作って胴体プランクにデザインナイフで切れ目を入れ、差し込むだけでいい形になった。コクピット内側に突き出たトゲを焼きワイヤーで溶かしつぶして完了。かなりガッチリした風防だ。塩ビ板よりずっといい。

カウルのエアインテーク穴は実機に忠実に。冷却効果は?なんて関係ないって。
出来てみてから「しまった。ベルクロ 黒にしときゃ良かった」なんて・・・いつもこうなんだから、ったく!
さあ、後は翼だ! しかし上下とも後退角つき、下翼は上半角つき・エルロンつきとなると・・・
上翼は上半角なし、ゴム止めだからそうむずかしくはない。問題は下翼、カーチス・ジェニーで実証したから自信持って下翼フルエルロンでいこうと思うが仕上がりの重さが気になる。
どうやら「はみんぐBB」395gは無理だが、翼次第で450g以内で収まりそうだ。
ジェニーより一回り小さく100g軽いとなれば、350C−A、8040でバッチリ飛び回ってくれそうだ。
やっとどうにか念願の<腕がなくても遊べるスケール機>が完成しそう・・・
2004年 8月26日 凝りだすとキリが無い・・・
やりだすとハマッテしまう猪歳、今回は今までやらなかったステッカーまで・・・
PCプリントアウトの文字をステッカー紙に印刷、貼り付けた上からクリヤフェザーコートでカバー。FC本来の?使い道。
おまけに操縦席後ろの救急箱まで・・・ ド・セッカチでも、入れ込むとこんなことで時間をつぶすのも結構楽しいものだ。
こういう所にこだわるのがスケール・マニアなのだろう。その気持ちよ〜くわかる。残念ながらメーター・パネルは見つからなかった。
さあいよいよ主翼、まずは部品切り出し。スパーは3X12.5、後桁は3X8+1oシート、後縁部に1X3貼り重ねで補強。
リブは中央と翼端支柱のところだけハードで1.5oバルサ、基準リブをなぞってカッター切り抜き、全部重ねてドリルを通し竹串で固定、そしてサンドペーパーでゴシゴシ。スパー溝もこの状態でノコで切り込み。
ダイカットよりはマシなリブが出来る。レーザーカットの黒コゲも無いからリブキャップなしでも大丈夫!
作業台は裏打ちした12oベニヤの定盤?毎回サンディングして直に線を書き込んでしまう。年期が入ってるでしょ。
今回は後退角付きなので右青左赤で左右書き込み。その上からフェザーコートをアイロンで貼ってしまう。こうするとラップみたいにずれたりせず、瞬間が付かないから心配なく瞬間をたらせるし、組み上がってから簡単に剥がせる

まずは上翼出来上がり。ここまでで23gまずまずの仕上がり。下翼も同じ手順で、リヤ・スパーの後ろにエルロン前縁用の5X6を追加し、組み上がってから切り離す。不必要な補強材はトコトン省略、必要最低限で充分な強度があることを電動機を作りこんでやっとわかってきた。
2004年 8月27日 主翼生地完、翼端支柱に泣かされた
今回は支柱もエンジン機並みのシッカリした組み立てにした。リポのおかげで重量のゆとりがあると考えも変る。
しかしタイのSTDには毎回泣かされる。今回のピアノ線もそうだ。0.8oだからとタカをくくって4点ともΩ型にしようとしたが、曲がらない!折れる!バーナーで焼き戻したらモロモロ折れてしまう。ほんの少し熱して熱いうちにラジペンで悪戦苦闘。
4点の距離が正確に揃わないと翼がヨレル!やっと3本目でN字型になったと思ったら最後の○でポッキリ。クッソゥやり直し!結局リンケージ用に10本買っておいた予備を6本も費やしてしまった。安いものでも買いにいくのが大変。日本じゃ笑い話でよほど山奥の過疎村でもない限りこんなピアノ線探しなんて苦労は考えられないだろう。
ビシッと寸が出て左右を仮組み。で ソ、ソンナ・・・なんで上下整列せんのだ!
なんてことはない下翼のダウェル穴が高すぎるのだ、きちっと翼が収まったから納得してたのに、2本のネジで無理やりシナッてたんだ。早速棒やすりでコスコス。再度組み立て。 ヨオ〜シ 決まった。この調整に1時間以上。腰が、眼が・・・今日は最早コレまで。
エルロンも高級仕上げ? ロッド式でサーボ内蔵に。ここでもチャリ・スポークが役に立つ。先端のネジ部を機内のアジャスター用にして直角曲げ2回、後縁バルサにつくリヤのブロックに溝を付けグルスを塗って挟み込んでおいて瞬間でパッ。実にスムーズ、ガタ、ブレまったくなし。
ヒンジも後貼りテープではなくちゃんと4個所ペーパーヒンジを入れた。
下翼のみのフルエルロンだが3センチも幅を取ってあるから舵角を大きくしたらロールは面白いように決まるだろう。

かなりコッて、頑丈に作ったにもかかわらず主翼は上下で100gで仕上がった。モーター搭載のこの状態で290g。
目標400gは出てしまうが、まづまづ充分すぎるくらい軽量仕上がりが期待できそうだ。・・・
さあ後は翼のフィルムを張って出来上がり。ここまでくるとほっと一休み。
今度こそ金髪パイロット人形探さなけりゃ・・・駄菓子や巡りが始まる。。。

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