工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール アンリオ HD2 水上戦闘機 1/12 (2208クラス)

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 新作 Hanriot HD2 1/12
2208クラス
W=720mm
L=610(485)mm
生地完成重量
機体のみ 210g
(陸)    235g
(水)    270g
 旧作 Nieuport 17 1/12
2208クラス
W=720mm
L=495mm


  200g
 前作 Hanriot HD2 1/10
2212クラス
W=890mm
L=700(570)mm

機体のみ 約300g
(陸)    330g
(水)    430g
 旧作 Nieuport 17 1/10
2212クラス
W=830mm
L=590mm


  290g
前作 アンリオ1/10の出来があまりに気に入ってしまったので、引き続き縮小版で1/12を製作。
いざ実際に作ってみると・・・小さくするのはあれこれ難しくなるもので、意外な苦労が・・・

時代も大きさもエンジンもほとんど同じニューポール17が比較の好対照になる。並べてみると・・・
電動機製作初期に手がけたニューポール17と 5年後のアンリオとでは、造りも形も似通った二機だが、
時間の経過=経験の積み重ねの結果は 細かい点随所に新しい手法を取り入れてかなり進化した。
モーターやバッテリーの進化はすさまじく、400GD当時とは比較にならないパワーで、その余裕が
あれこれ手を加えるゆとりをもたらした。反面その結果重量は増してしまったのは事実なのだが、
飛行性能は格段に向上した。

2010年 10月 13日 1/10の完成と同時に発想が・・・即 製作開始
先に製作したアンリオ1/10や旧作のニューポール17とほとんどそっくりな造り。でも確実に小さい。
バランスをとるにはバッテリーやメカを全て前に集合させねばならないが、胴体が小さい分だけ楽になる。
というところで問題はバッテリーの搭載。Ni17のように下側に吊り下げできないから、どうしても
モーターの上に置くしかない。しかしスペースは絶対的に狭く、1/10のようなハッチ式にする余裕も無い。
結果的にペラ、カウルを外して前から挿入という方法しか手が無いのは已む無し・・・と割り切って。
中央支柱の△の間には3S1000mAを突っ込むのが限界。少しでも容量が大きく重いほうが
バランス取りにも好都合。これで余裕があれば小さいリポならなお楽に積み込めるから。。。
せまいノーズにサーボを積んだら調整も厄介。そこで従前のフォッカーDRTと同じ手法で、カウルの中、
モーターマウントBOXの両側に9gサーボを搭載。後の箱にはアンプと受信機が簡単に出し入れできる。
中央△支柱は、コの字型のワイヤで、ベニヤ積層の中央ネジ止め式主翼台を左右からサンドイッチ。
エポキシでガッチリ一体化、支柱は例によってバルサ+シュリンクで整形して胴体補強部分の穴にプスリ。
フロートは簡易型。センターにバルサの型に中央のステー差し込み穴と補強を作りつけておく。
両側から発泡スチロールの塊りを接着、削りだしで成形。外周を1.2mmバルサでフル・プランクしてバルサの箱に。
小型軽量機体ならばこの手法でどんな形のフロートでも作ることができる。飛行艇よりゃはるかに楽。
ただし!厄介なのがステー。これが狂うとまともに滑水できない。何度もテスト&トライで現物あわせで寸決め。
前支柱はNi17の脚と同様に、左右別体で両側からマウントベース裏に先を差し込んで位置決め固定。
ビス止め式で、まったく同じ形の脚柱と交換できる水陸両用型に(HD2は水上機だけなんだけど・・・オマケ)
上主翼のエルロン・サーボは先の1/10の新手法で。
翼を完全密封防水できるからひっくり返ったって大丈夫。
・・・もちろん主翼の事だけ。
胴体のメカ類は
 全て防水カバーのコンドーさんでスッポリと!
  水上機の基本はどんな機体でもかわりません。
2010年 10月 21日 細部の工作をのぞいて 機体生地完成に
仮組みのお試し目方チェックなので、モーターは別物 テープで仮止めしただけ
フォルムは完璧 むしろカウルの鼻ペチャは1/10よりリアル。陸上型はかえってバランス取りが難しそう。。。
簡潔軽量フロート(一式わずか60g)が功を奏して、水上機としてはかなり軽量に仕上がった。
水陸コンバーチブルだから 尾橇も1.5mmピアノ線でガッチリ ラダー連動だからタキシも楽勝。
主翼も小さく薄くなるから 5gマイクロサーボでも目一杯、ここだけ上面をプランクしました。
上下翼とも前縁ハーフプランクで滑らか、強度もシッカリ・・・この辺がNi17/12より重くなった原因ダナ。
中央△支柱ネジ止めと針金式翼間支柱だけでガッチリ。W型ステーはオキマリの輪ゴム+チューブのダミーでOK
防火壁後のメカ室はNi17以来のベルクロ ベリベリで。どうせ中身のメカは防水カバーするんだから
わざわざ重量がかさむネジ止めハッチでピッタリふさぐ必要もない。水が入る穴はあちこちあるんだし・・・
残念ながらダミーエンジンをつける余裕は無い。カウルの中にプリントの板エンジンをはさんでシブキ除けに・・・
2010年 10月 26日 エンジン周りもバッチリ 小さくなってもイメージはデラックス
ダミーエンジンはルローンのプリント・ステッカーをスチレン板に貼って、カウルの中に入れるだけ。
カウル内周と、モーターの長さにあわせたマウントBOXにピッタリくっついて位置決めも不要。
ペラはテーパー・コレットで締める。カウルはサイド2本のビス。したがって取り外しはいたって簡単。
これならカウルを外してのバッテリー搭載もさほど苦にはならない。コネクターは後の胴体BOXの中なので
逆さにして胴体底のベルクロをめくれば、バッテリーを取り出さなくても着脱できる。
バッテリー容量に余裕があれば、一度搭載するだけで何回か飛行可能。
 アンリオHD2のアクセント 2丁の機銃もちゃんと付けました。機銃の陰にエルロン・コード通し穴が。

この辺のこだわりを捨てた割りきりが小型電動スケール機 軽量仕上げの秘訣だろう。
 目方など気にせずあれこれいじくりまわしたエンジン機の古の記憶がよみがえる。
  今にして思えばなんとも贅肉肥満の粗野な機体だったことか。 
   今のノウハウで最新の大型エンジン機を作ったら・・・なんてのはもう見果てぬ夢。。。

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