工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール アンリオ HD2 水上戦闘機 1/10 (2217クラス)

2014年10月 1/10 アンリオ HD2 水上戦闘機 ・・・ 2号機 改良新型

2010年10月 1/12 アンリオ HD2 水上戦闘機 (2208クラス)

2010年 9月 1/10 アンリオ HD2 水上戦闘機 ・・・ 初号機

2014年 10月 1/10 アンリオ HD2 水上戦闘機 ・・・2号機 各部再検討 改修新型
4年ぶりにまたアンリオ水上戦闘機を製作することに。過去に1/10つづいて1/12と製作したが、現在の感覚からすると
やはりアンダーパワーであったと思える。当時としてはそれなりの軽量化に腐心したのだが、十分な余裕馬力を持たせたほうが
飛ばしやすいのは事実。そこで今回は当初計画より2クラスほど上の28クラスを搭載して、機体は十分な強度を持たせた
余裕設計に。
胴体は基本的に前作踏襲。部材もすべて強化
側板やLアングルコーナー材、縦通材など大半の部分を1.5から2.0mm厚に格上げして強化。車輪と交換式の
水陸両用方式をやめ、ラダー形状フロート・ステーなど 水上機に特化して各部を改修。
特徴的な上翼中央支柱の支持方法を変更
従前、上翼を貫通して縦にビスで固定していたが、どうしても△支柱の作りがゴツくなりすぎる。そこで
今回は主翼下面にピボットを設け、支柱頂点にカーボンパイプをセットして、前後からビスで固定する方法に変更。
これなら単に中央支点となるだけなので前後からビスを差し込むだけで強固にネジ固定しなくても良い。
支柱は2mmピアノ線折り曲げ、根元は胴体に差し込み側板と同枠の隅に沿わせて接着する。(カバー完成後)
△頂点に4mmカーボンパイプを抱き合わせて、カーボン糸とエポキシでガッチリ接着固定。
ここで上翼のアライメント(機体水平線と平行=迎え角0°)を入念にチェック、確定。
支柱は定番のバルササンドイッチ+シュリンクカバー
上翼ピッボットは2mmベニヤ+2mm長タッピングねじ込み式。主翼完成後下面中央のスリットに差し込み接着する。
上下主翼の製作 基本工作・寸法は前作踏襲
上翼は前作同様エルロン・トレー式で密封カバー翼に。上面ハーフプランク+リブキャップで十分な剛性を持たせた。
下翼は上反角0のシンプルなストレート。中央のフロートステー取り付け部は3mmベニヤ埋込み。
上面は前縁ハーフプランク。後縁は2mmバルサ1枚モノで剛性向上。
双フロートの製作 発泡アンコ+2mmプランクのしっかりモナカで ノーパンク・不沈!
← ステー取り付け部は3mmベニヤ底とバルサの凹を
エポキシで接着。完成後ステーは皿ビス止めでワンタッチ。

↓ 支柱は定番2mmピアノ線+バルササンドイッチ+シュリンク
左右連結は4mmカーボンロッドで強度一二分軽量化も一役。

↓↓ 仮組み 位置確定後 中央▽支柱は ダン・プラ+
シュリンク+輪ゴム通しのダミーで。
 機体完成後 前後支柱にテグスの張り線でフロート取り付け角、左右アライメントを固定。
サーボ搭載位置を変更 胴体前部下面はバルサプランクで密閉
前作ではサーボを胴体前部内にセットし、下面をハッチにしたが、その結果ESCと受信機を
狭いカウルの中に格納するのに苦労した。そこで旧作HD21/12やFokker DrTで使った手を!
ロッドを防火壁前まで突き出し、モーターマウント両側の袖にサーボを組み付ける。
防火壁裏の胴体内部にESCと受信機を自由に搭載できて一石二鳥。
2014年10月10日 機体生地完成 400g! 
前作よりかなり強化して重量増加を懸念していたが 前作と同等以下に仕上がった。
 フロート、ステーの工作が功を奏したようだ。
上翼中央斜め支柱は 定番のダンプラ+シュリンク+輪ゴム通しのダミーで追加 ***現状写真では未装着***
← 翼間支柱は上下ピボットをビス止めに。U字型針金で上下微調整を可能、上下翼アライメントは完璧に。
→ 操縦席部分はヘッドレストと一体のハッチ式。ヘッドレストのビス一本でワンタッチ着脱。
  バッテリー(1000〜1500mA 巾45X厚25mm程度)搭載、メカ・コード類点検口に。
 いよいよ機体が完成、これからモーター(まだ手元に届いていない。2810を準備中)の組み込み。
  あとはダミー機銃とダミーエンジン お飾り作りもこれまた手間仕事 あと一息。。。

                ページトップへ戻る

2010年 9月 1/10 アンリオ HD2 水上戦闘機 ・・・ 初号機 
ソッピース・シュナイダー10(U.S.NAVY)に続き、またまたメズラな水上戦闘機。
WWT後のまだフランス航空が王座にいたころ、イタリヤの戦闘飛行艇の向こうをはって?
地中海の制空権を競って?採用された下駄履き戦闘機=アンリオ(Hanriot-Dupont)HD2を製作。
先進的?双フロートでいかにも安定性はよさそう。陸上型のHD1との違いは尾翼形状くらい。
後期には垂直板も丸く拡大し、「うちわ」みたいな大型に。(エドワードのプラモなどはこのウチワ型)
上の実機写真ではHD1と同じ垂直板でラダーが丸く少し大きくなった形。やはり水上走行性向上の為大型化したのだろう。 水陸両用を考慮するとこの形の方がスマートなのでこれでいくことに。
2010年 9月 23日 作りなれた角胴体から製作開始
かつて製作したニューポール17とほとんどそっくりな胴体。でもノーズは極端に短い超鼻ペチャ。
バランスをとるにはバッテリーやメカを全て前に集合させねばならない。そこでやはり以前に製作した
短胴鼻ペチャのフォッカーDRTのアイデアを参考に・・・
1/10サイズなので何とか最先端までバッテリー(3S1000mAくらい)を詰め込むことが出来そう。しかし
いちいちペラとカウルを外すのは厄介。そこで最近の手法で操縦席をハッチにしてそこから前に突っ込むことに。
サーボは防火壁すぐ後の胴体内に。下面をネジ止めのハッチにしてロッド調整も外から簡単に出来るように。
尾翼はラダー直結の可動式橇をつけて、陸上型両用。
主翼の工作に新手法! ハッチ式の問題点を解決
フラットで小さい下翼、強い上半角で大きい上翼、エルロンはちょっと大き目の上翼翼端エルロン。いつもなら
ハッチ式でマイクロサーボ埋め込み・・・というところなのだが、水上機という点にこだわりを!
万一転覆した時ハッチ式では確実に主翼内に浸水する。乾燥させるにしてもフィルムを剥したり後の始末が大事に。
そこで苦肉のアイデアがひらめいた!
主翼下面にサーボケースとコードとおしの溝を作りつけ、翼は全周カバーリングで完全密閉に出来る。
サーボ搭載後フィルム重ね貼りでカバーすれば、下面はサーボホーンだけですっきりフラットに。
これでデングリ返っても主翼は浸水から守られる。これで不安は相当軽減されて離着水もずっと気楽に。。。
(でも胴体は各所に穴だらけなので当然浸水するだろうから、メカの防水対策は必須。)
ソッピース・ストラッターみたいなW型の支柱も、Ni17のように中央△だけ固定式支柱にして主翼をビス止めに。
斜め支柱はオキマリの輪ゴム通しのダミーに。 翼端支柱は針金サンドイッチ式でシッカリ固定。
水陸両用 フロートステーと脚は交換可能。
フロートは丈夫な竹の横棒で連結、ステーは1.9mmワイヤ、中央の△支柱は1.0mmピアノ線をバルササンドイッチ、シュリンクカバー。車輪の脚は前後△組みで頑丈に、シュリンクできないからフィルムでカバー。車軸はダミー。
前後薄く平べったく、
平面形もすぼまったフロートは
結構スマート。
フランス流のセンスかな?

一見古臭い箱型だけど
ステップもついていて近代的。
性能はよさそう。
実機はグレー?塗装だと思うが、オーナーの希望で木目調仕上げに。
側板も底板も厚めにして、内部には発泡スチロールを詰め込み。完全ノーパンク式に!
これでどんな着水でも怖いものなし!・・・でもそのおかげでフロート一式140gになってしまった。。。
機体の半分くらいの重いフロート、ちょっと辛いけど絶対的安心代と思えば安いもの??? ということで・・・
ダミーエンジンもペチャンコで 
平べったいダミーエンジンでもシリンダーフィン焼き切り、吸気管、出来る限りのドレスUPはしました。
WWTのHD1では1丁だった機銃も水上機なのに2丁! よくまあ短いノーズの狭いところに詰め込んだもんだ。
同じ外付けでも、細い○胴体の側面にむりやりとって付けたような同時期のNi28ほど不恰好ではない。後の
ニューポールの凋落もわかる気がする。 工作は厄介だけどアンリオHD2の特徴はこれで決まる!
2010年 10月 6日 ようやく生地完成 
機体は300gで完成。陸上型は330gで、Ni17 1/10と同等。水上型は430gとかなり重量が増す。
ノーパンク強化フロート?が「足枷」に・・・ カバーリングして全装備は約700g弱に。
とはいえ水上型でも翼面荷重は37g/デシとまだまだ余裕十分、
陸上型では29g/デシ程度でニューポール以上の運動性能を発揮できるだろう。(ちょっと尻重加減だけど)
かなりの鼻ペチャでも、バランスは良好、3S1000mAつんでCGはほぼOK、追加バラストのリスクは少ない。
双フロートの感じも良好で かなり安定した飛行が期待できる。

                ページトップへ戻る

工房日誌 インデックス へ戻る