工房日誌 製作ダイアリー
フォード・フリバー(1/8) FORD FLIVVER

新規製作 1/8
かつて1/12 1/10とさんざん作りこんだフォード・フリバー。
大型1/6から丸一年、今再び正確縮尺の1/8で新設計。

16年前、まだブラシレスが出始めで、400モーター+ニッカドといった
今は昔の電動機初期の頃、如何に機体を軽く、そして余裕の翼面積をと
かなりデフォルムしたフィリバーを製作したのが始まりだった。
そして時は流れ、リポも35C、ブラシレスが常識となり、RCメカも
信頼性が向上し、ミニサーボの品質向上と小型化も進み(価格も安くなり)
一昔前では夢のような高性能時代となった。
余裕の動力性能が簡単に実現できる今日でも、機体のほうは今も変わらぬ
バルサ製+フィルムカバーの古典的手法にこだわって、今年もまた。。。。。

初期型2212
10年一昔
とは言え、初期物もやがて2212仕様になり、適当サイズでも結果的に現1/8とほとんど変わらず、ほんの少し小さめなだけ。
しかしやはり翼面加重にこだわりすぎて翼は大きすぎだった。全体のプロポーションもかなりいい加減ではあった。。。
今回肝いりでスケール感重視でイメージ・アップしてみた。

2019年11月 4日 
手馴れた作りで作図ができたらあとはサクサク。拙作お得意のバルサLアングルは強度も十分で軽量化には最高。
胴体部分は前作1/6の技法を取り入れて操縦席ハッチ式に。
ハッチ部分はサヴォイアや前作1/6で腕に覚えあり。固定をしっかりビス止に。
ここでいつもの定石どおり尾翼の製作とリンケージの組込み
ノーズはバルサ厚板箱つくりでフレームと合わせて削りだし。内面はしっかりエポキシ塗り付けで補強。
ノーズの絞込みにはこのE−MAXのCF2822が実に都合が良い。パワーは通常型の2212や2215よりやや劣るが
この小型軽量機体には十分すぎるくらい。これで3S+8X6ペラだと機体重量に200gくらいのゆとりがある。
さすがにリアル・スケールだとモッコリ、コミカルなFLIVVERのイメージが浮き上がる。
ノーズのダミーエンジン、リング状の排気管は何度作っても厄介者だ。。。
脚は1/6同様の左右別体の固定脚で。
脚柱は軽量機体だから2.6mmで十分。
斜め支柱は定石、ヒシチューブ・輪ゴムのダミー

作りなれたビヤ・カン・タイヤもエポキシで、
車軸も5mmカーボンパイプでガッチリと・・・
アルミ地肌を綺麗に活かすのは苦労する。
ノーズのカバーとダミーエンジン 一番の難物アンザニ3気筒
主翼はシンプル 単葉クラークY ハーフ・プランク、リブキャップ。トルクロッドの1サーボ・エルロン。
2019年11月15日 生地完成 320g
これにて一件落着。3気筒のリング状排気管がフリバー最大の難物。あれこれ凝っても結果的に初期物と
ほぼ同等の軽量仕上げで出来上がった。翼が10cmほど小さくなってもほとんど同じ造りだから当然の帰結なのだが。。。
十年一日、やることはほとんど進化してない、が 中味の濃さと、見た目はぐっと実機っぽくなった!と自画自賛。
いよいよカバーリングで完成に。あとはもう一つの難物「Ford」のレター。。。

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