工房日誌 製作ダイアリー |
フォード・フリバー U(1/6) FORD FLIVVER |
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かつて1/12 1/10でさんざん作りこんだフリバーを、
二周り大きい1/6サイズ(といっても1.1m程度)で新設計
なんともコミカルでいかにも自家用機=飛び下駄?といったムード。
T型フォードで一躍全米を制したヘンリー・フォードも、空への
憧れと野望があったのだろう。しかし飛行機は素人だった。
駄作機と呼ぶにふさわしい試作機も、かのリンドーバーグが試乗し
あまりの完成度の低さに改修すべき点多々ありと...その結果
意見を取り入れて早速改良した2号機をだしたが、事業には至らず。
お蔵入りとなってしまった。その2号機をモデルに。。。
今も展示保存する実機がある以上いい加減には出来ない。
が イメージUPで多少デフォルメも加えてコミカルさを強調。 |
2018年11月 9日 あれこれ回り道 ウロウロ |
フィルムの到着を待っていよいよ仕上げに・・・というところでまたまた???が。
従来の差込み式脚がいかにも頼りなさ過ぎる。大型化し重量も増えて斜めピアノ線一本足では如何にせんヘタレ!
そこで決断、やはり一般的な主翼にピアノ線ネジ止めの固定脚に大改修。 |
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これはもう定石何の問題もなし。
主翼下面のリブをカットして、
ベニヤ積層の取り付け台を前縁後に埋め込み。
脚柱は3mmピアノ線+ビス止め。
後のテンションロッドはそのまま流用。
1.2mmピアノ線1本追加でグッと丈夫に。
斜め支柱はお得意の輪ゴム通しのダミー。 |
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「下手な考え休むに似たり」「案ずるより生むが安し」昔の人は旨いこと言ったものだ。
シンプルでオーソドックスな工作で脚はしっかり丈夫に。ラフ・ランディングもドンと来いだ!
胴体に組み込んだ△脚柱差込みのベニヤ補強は無駄な重荷になってしまったが・・・ |
これでもう思い残し無し。主翼カバーリングで完成へ。
最後の難関は フィルム切り出しのFORDのレター さあ一気に仕上げるぞ!
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2018年10月31日 フォード・フリバーU 生地完成 |
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旧作同様軽量L型アングルのトラス胴体。側板に
基準水平線を残して翼のアライメントも確実に。
でも造りは最新ノウハウを取り入れて・・・
操縦席をガッポリ・ハッチにしてメンテはラクチン
翼取り外しも不要。小さな機体だから
そのまま車にポン、まるごと持ち運びOK。 |
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脚は胴体差込み接着の一本ものピアノ線。少々軟弱だが軽い機体だから旧作踏襲で十分だろう。 |
メンテ楽々 ガッポリ・ハッチ |
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操縦席ハッチは後部をヘッドレストに引っ掛けて前方のスライド・ロックでワンタッチ開閉。
広い胴体だからバッテリー搭載やメカ・チェックも余裕綽々。 |
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最大の厄介者 ハナペチャのスピンナーをどうする??? |
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ノーズはカウル丸ごとモーターをカバー。
フリバーらしさはスピンナーが決め手。
何処探したってこんな格好のスピンナーなんて無い。
なんとか自作できないものか・・・
実機写真で判明!ペラの根本が太いテーパーにしてあって
スピンナーを兼ねてるのだ。ならばこの手で・・・ |
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ペラを挟み込むベースをベニヤとバルサで作り
バルサの被せ物をしたスピンナー・ナットを
一体にスピンナー型に削りだし、共締めに。
手削り旋盤だから新円度は目をつぶって・・・
***多少のブレはお愛嬌***
これでフリバーらしさがぐっと引立つ。 カナ??? |
へたれ脚もご愛嬌 ゴム・ショックアブソーバー??? |
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主脚は胴体から斜めに長く延びた3mmピアノ線。着陸のショックでハの字車高短になるのは必定。
かといって翼じか付けの強固な脚では主翼が危ない! 高級な金属製ショックアブソーバーなど
この小さな機体にはつりあわない。 本来の脚柱ストラット・ショクアブはダミーにして
ゴムチューブの両端にワイヤの輪ッカをつけてダンパー代わりに。グンニャリしても元に戻る。
(この小さな機体サイズではサスペンション伸び縮み機構など持たせる余裕はないのだ)
後ろのテンション・ロッドはピアノ線で、前は車軸を通し後部は翼のリヤ・スパー位置を補強して、
衝撃・角度変化に耐え得るよう根本の輪ッカにはシリコンチューブを通したビスで自由度を持たせた。
見た目はフリバー独特のひ弱な足に見える・・・だろう。
旧作では手作りアルミ缶タイヤを重用したが、1/6では小さすぎて使えない。やむなく市販品で。。。
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あれこれ回り道してようやく生地完成 |
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生地完成で500gちょっと。全体に3mmバルサを多用したが
思いのほか軽量に仕上がった。これなら完成・全備でも1kgちょっと
3536モーターでは完全にオーバーパワー、のんびり飛行のはずが
とんでもないカッ飛びジャジャ馬になってしまいそうだ。
ま、オモチャ感覚としては是また楽しからずや ということで。。。
おっとまだ終わらない 最後の詰め ダミーエンジンをやっつけなけりゃ |
かつて一昔前、ギミックを盛り込んだ神戸のフィギュア名人が居られ、稚拙な気まぐれ処女作をコレクションしてくれたが、
彼ならきっととてつもないパイロットを搭乗させたことだろう。 |