工房日誌 製作ダイアリー
フォッカー DRT 1/8
かつて製作した三葉機DRT、もともと小さい機体だから1/12では60X50センチと
パーク・プレーンなみに小さい。1/10で製作しても 72X57センチしかなかった。
そして10年の月日が流れ、思い出したように再びDRTが脳裏に浮かび上がってきた。
思いついたらすぐさま手を出してしまうのは昔も今も変わらない・・・果たして・・・
なつかしの旧作1/10 DRT 似てるようでもまったく別物 こちらのページで

2019年 7月 2日 DRT 1/8サイズにボリューム・アップして再挑戦
・・・と とっかかってみたものの、どっこいそうは簡単にいかなかった!
図面上では感じなかったが、カウルの直径は14cmにもなるのだ。そこでハタと壁にぶち当たった。
かつてお得意だったPETボトル収縮のカウルが使えない!やむなくバルサのタライで。。。
ともあれ先ずは胴体から。手馴れたバルサLアングルで骨格を・・・
なんたって極端な鼻ペチャだから重量物はすべて鼻先へ!かつてと同様サーボも防火壁前カウル内に。
バルサのカウルがかさばっても直径が大きい分ミニサーボもバッテリーも苦もなく搭載できる。
基本的には代わり映えしない骨格だが、サイズが大きくなる分若干骨太に
実機図面をあらためて見直すと、やはり頭上げ対策で水平板は初めからスラスト(尻上げ)付きなのだ。
10年の経験がアイデアを生み出して、水平板は3点ビス止めで取付角調整可能式に。
磨り減ってしまうピアノ線のスキッドは、シリコンチューブ内蔵で差込み式で交換可能に。
水平板下側にはシリコンゴム薄板を挟んでビスの締め加減で微調整できる。
小ぶりなフルフライングのラダーは実機のように外骨だけでは到底もたないから小骨を増やしてしっかりと。
 脚も実機並みにゴムサス付きで
脚柱は△一体でPETワッシャかませて胴体補強部に4点ビス止め。
車軸は強度十二分の3mmピアノ線一本物、支柱先端に輪ゴム束ねで実機並みのサスペンション?
ノーズ下面はハッチ開閉式にして、バッテリー搭載、アンプ結線も簡単にメンテできるように。
 主翼の造りは昔どおり 取り付けに新アイデア
下翼は前縁プランク付き、エルロンのある上翼は前縁プランク+リブ・キャップで一体型で。
中翼は昔同様左右分割中央組立式なのだが、かつて胴体組みつけの中央カンザシで左右翼の
アライメントにさんざん苦労した経験から、中央接合で一体型の翼に変更。胴体への取り付けには
かなり悩んだ。窮して通じたアイデアで見事解決。
最初に上翼から取付け。
支柱はお決まりのカーボンパイプ+ピアノ線。
TOPは実機より少し巾を広げて、
PETワッシャにトラスビス2本を重ね締め。
ワッシャは前後に多少の逃げを持たせて
最終的な翼の整列を微調整可能に。

中翼組立はアイデア勝負!
カーボン・ロッドの長いカンザシを前後2本。
胴体上面に突き出したビスをはさんで中央接合。
先端を折り曲げて足を出し、翼の溝に差し込んで
左右を連結させるワッシャを特製。コレを挟んで
上面でナット止めに。
これだけでは左右への抜けやズレを押さえきれないが
翼端支柱は一本物で2枚リブの隙間を貫通するから
完全に中翼は一体物と同じになる。
先に翼端支柱(ベニヤ板)を中翼の隙間を通してから、下翼を胴体へ取り付ける。
上下翼の取付ポイントをビス仮止めし、3枚の翼のアライメント、迎え角(下+1度 中、上0度)
を確認・調整してから、中翼の支点をビス止めすれば三葉の整列は完了する。
カバーリング後にこの方法で翼を組立て、最終的に上翼支柱の胴体差込み部分をエポキシで固定して終了。
 脚間小翼取り付けで脚を改修・・・
小さな小羽でもアライメントは重要。脚注に固定するために両側に振れ止め金具でビス止に。
車軸は左右貫通、当初以来ン十年来の輪ゴム巻きつけのゴムサスは廃止して、小羽の溝に
細切りウレタン・フォーム埋め込みで、せめてショック吸収のダンパーに。耐久性大幅向上。 
 問題のバルサ・カウルの製作
薄板バルサのアイロンスチーム蒸し曲げワッパ、
3枚木目クロスの積層で。
厚みが出てしまうがこのサイズなら楽勝。
内面をエポキシ塗り込みで補強、グラスファイバー並み?
鼻ペチャ最先端だから重さは気にしない。
ダメーエンジン下半分もカウル内側に作りつけ。
久々に焼きカッターのフィン刻み、表側だけ!
バルサのエンジンはシリンダーがもげたらアウト。。。
着陸つんのめりは細心注意!
2019年7月10日 一気に生地完成に
生地完成で530g この軽さなら翼面荷重は50g/デシ以下確実。
飛行性能は十分のはずなのだが、いざ形になると何となくペラが小さく思える。
モーター、ESCの負担に目をつぶれば11’12’のペラも使えそう。
やはり大き目のペラを選択すべきか? あとは飛んでからのお楽しみで・・・ 

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