工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール ドナルドのカーチス  1/8  実際は 1/10
 どう計算しても1/8というのは合わない。その理由は主翼だけ面積拡大して1/8になっているから。
 機体の実質縮尺は1/10が基本なのです。翼まで1/10にしたらあまりにも高翼面加重で!!!
 すでにず〜っと1/8としてきたのでサイト内全部分を書き換えはえらく厄介なのでここだけ修正で・・・
  宮崎流アレンジ空想機の元は???

  実機ドーリットルのR3C−2
1、2号機ではアニメのイメージ優先で、実機の理屈は
一切無視、オーバーなガル/逆ガルの主翼など
限りなくアニメ原作モックアップのイメージで・・・
3号機では、ノーズをより実機R3C-2のフォルムに
近づけ、丸みを増した胴体とフィレットの線をリアルに再現。

2019/04/20 ドナルドのカーチス 1/10(3530)部分改良 10号機 NEW

2016/11/07 ドナルドのカーチス 1/10(2814)部分改修 9号機

2016/10/22 ドナルドのカーチス 1/10(2220)改良新型 8号機

2014/11/03 ドナルドのカーチス 1/10(2220)改良新型 7号機

2014/05/10 ドナルドのカーチス 1/10(2220)改良新型 6号機

2014/02/07 ドナルドのカーチス 1/8(2220)改良新型 5号機  ↓

2013/11/06 ドナルドのカーチス 1/8(2220)新型 4号機 ↓

2013/07/02 ドナルドのカーチス 1/8(2220)改良型 3号機 ↓

2012/10/05 ドナルドのカーチス 1/8(2217)2号機 ↓

2012/02/26 ドナルドのカーチス 1/8(2217)初号機 ↓

2016/11/07 ドナルドのカーチス 1/10(3530)10号機
2年半のブランクの後、機体基本設計は従来作を踏襲。
初期型同様下半分を先行、上下翼のアライメントの調整は相変わらず難物だ。
今回は新サヴォイア1/10と同じ3530を搭載。最近作特大1/6の経験を元に随所を修正。
ラダー連動の水中舵を追加できるようにラダーを改良
水平板はEv.一体で胴体のスリットに差込み式。その後垂直板、ラダーを取り付ける。
フロート支柱はよりしっかりするよう、後支柱取付を改良
 下翼後ろ側胴体内に 前脚と同様の
 ベニヤ・サンドイッチ胴枠を取り付け、
 脚柱中央部を差込みエポキシ接着で強化。
フロートはアニメのイメージを再現した笹の葉型でリアルに
アンコも発泡スチロールではなくより強度のあるスチレン・フォーム積層で、バルサフルプランクに
←連結ロッド先端にL型ピアノ線をつけて、
フロート取付部のセンター補強の穴に差込み
フロートの左右ぐらつきを防止。
上からアルミ板ビス止めでガッチリと固定。

↓胴体下面補強部にトラス・タッピングを設け
張り線固定ポイントに。
この張り調整でフロートの取付角も調整できる。
完成機体はさほど変化ないようだけど・・・
生地完成600g? なんでかな?
従前作より100gほど重いではないか!
主翼スパー強化? 水中舵追加?
胴体プランクの入念仕上げ?
フロートの重量増加、ステー取付部の強化
 やっぱりこれが一番目方喰いだった。

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2016/11/07 ドナルドのカーチス 1/10(2814)9号機
機体基本設計は前作を踏襲。丸い胴体とガル・逆ガル型の上下翼、アライメントの調整に難儀した
従来の経験から、2年ぶりに2機連続製作にあたり、工作方法や細部を再検討。
今回は機関も変更 サヴォイア1/10と同じ2814(35mm径)を搭載
 製作工程 《おさらい》
胴体組み立ては尾翼のアライメントに留意して、従来とは逆に、上半分・上翼を先に製作。
ノーズの補強ベニヤを水平基準面とするので、ここでしっかり水平を確定しておく。
台板から剥がして胴体下部の工作。
防火壁(マウントベース)をエポキシで接着、
ノーズ部分を厚板バルサで桶方成形。

フロートステー(前)の取り付けもチェック、
取り付け角や水平も微調整して確認。
ノーズ、エンジンカバー、フィレットの作成 胴体全体の仕上げ
上翼取り付け部分の微調整
下翼取り付け部分の胴体加工、微調整、上下翼のアライメント確認
上下翼の整形・完成 機体全体の成形完了
翼間支柱取り付け位置をリブ一つ分(4cm)外側に移動。組み立て時の支柱取り付けをやり易く。
原画よりは若干外目だけど、より斜めになって近代型複葉機らしいムードになった。
全部品仮組みで生地完成 生地完成重量 483g
防火壁、フロート支柱基部、上下翼取り付け部などベニヤを多用して強度も保ったし、
胴体後部(操縦席部)を5mm延長して前後重量バランスも対処したが、
構造の贅肉落しの成果アリ! 従来最軽量並みに仕上がった。
2814換装でパワーアップ?も効果ありそうだし、複葉らしい飛行性能を期待!

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2014/11/03 ドナルドのカーチス 1/=10(2220)7号機
機体基本設計は前作を踏襲。主翼中央接合部を簡略化(必要最小限で十分!)
フロート組み立て、上下主翼 アライメントの調整方法
主翼、支柱を組み立てて、左右フロートにステー先端を差し込み接着。硬化する前に前後の間隔・平行をチェック
平らな台に乗せ左右フロート底面を揃え、台から下翼翼端リブ下面までの高さを揃える。
(フロートステー付け根を曲げ修正して合わせる)
主翼アライメント=台上にフロート底面を揃えて固定し、台から上・下主翼の左右、前後の高さを揃える
(当然 主翼間隔は左右同一、前=または<後になるように。前>後は絶対ダメ!)
フロート・アライメント=機体水平線に対し前下がりになる。ステップ位置は=下翼スパー位置〜僅か後ろ

フロート位置が確定したら、
前後支柱間をテグスでXに結び、
支柱位置を固定する。


支柱のピアノ線曲げ角度だけでは
一飛行毎に狂いが出やすいので、
フロート取り付け位置を固定するため
この張り線は必須。

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2014/05/10 ドナルドのカーチス 1/=10(2220)6号機
機体基本設計は前作5号機を踏襲。
下翼の工作をさらに簡単且つ正確に再考
初めからスパー、前縁の中央凸部分を正確に作り付けておいて翼を組み立てる。
カンザシは2mmベニヤで初期型同様に水平翼部分まで長くしてガル部分の補強とアライメントに留意。
中央凸部分はサブ・スパーを多く入れて、胴体との接合ラインを正確にした。
平板上でプランク完成まで組み上げてから、中央凹部分を切り取り整形する。
胴体はさらに丸胴を強調 
胴体中央部分の側板(3mm)の幅をさらにつめて、プランクは上下とも2mm厚にして
十分なサンディングで段付きのない○胴仕上げが出来るように。
上翼フィレット部分は厚板バルサ削り出しで、滑らかなカーブと開口部の補強を。
エンジン部ハッチは開口部分をいっぱいに広大、ハッチの位置決めも正確に。
上下エルロン連結ロッドはRd Evと同様の1.4mmロッド・アジャスターを使用。
 (従来1.2mmピアノ線を上下分割で重なり部分をシュリンクして長さの調整を簡素化し、
   重量軽減にも腐心していたのだが・・・今回ピアノ線が品切れしてやむなくこの方法に。。。
   結果オーライで調整も信頼性も向上した? かな??)

生地完成重量 480g(アクセサリー、リンケージ組み込み)
 あれこれ手を加えたので重量増加を懸念していたが、生地完成480gと最軽量で完成!
 どうやらバルサの材料選びで50gくらいの差が出るようだ。嬉しい結果にまず安堵。

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2014/02/07 ドナルドのカーチス 1/8(2220)5号機
機体基本設計は前作4号機を踏襲。過去のインプレから今回垂直尾翼面積を拡大。
フロート取り付け角も若干修正。水上滑走時の直進安定性を向上させた。
厄介だった上翼の工作を再考
ガル切り替え部、エルロン基部、翼端の3ヶ所 基幹リブだけ上縁をフラットのままで裏返しに組み立てれば、
中央ガル部分も正確に、左右の捩じれ狂いの心配もなく簡単に組み立てできることに気がついた。
垂直尾翼面積を拡大 この方が様になっているみたい
 過去の2号機フライト・インプレッション
 じっくり検討した結果 今回垂直尾翼面積を拡大
 水上タキシ時の方向安定性を向上させた。

 アニメのイメージからも、見た目にも 
 違和感なくマッチしているようだ。
フロート取り付け部も小改修

写真クリック拡大
 おなじみ発泡あんこ+バルサモナカの塊だが
 支柱の芯は前後とも2mmハードピアノ線、
 左右連結も4mmカーボン・無垢ロッドで強化
 フロート差し込み口もあえて直角に出っ張らして
 組み立て時に前後幅の正確さを出した。
生地完成重量 510g(アクセサリー、リンケージ組み込み)
基本工作は前作4号機とほとんど変わらず。フロートステーや尾翼やら随所に手を加えたが
主翼の贅肉取りやプランクの軽量仕上げなどで結果は若干(ほんの気持ちだけ)の軽量化に。 

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2013/11/07 ドナルドのカーチス 1/8(2220)4号機
胴体側板を細くして胴体をほぼ楕円形断面に近づけ、主翼は前作同様ガル角度と大きさを減らして
3号機よりさらに実機R3C−2のイメージに近づけた・・・
2013/10/28 カーチス4号機 新設計で製作開始
2013/11/05 順調に進んでほぼ生地完成に ってところでまたまた一ひねり。。。
 どうも排気管が・・・!そうだ 隼でやったあの手がある!! 厚紙を丸めて瞬間細工で即改修・・・
 まさに排気「管」だ!!! 

2013/11/07 アクセサリーも作りこんでいよいよ生地完成 520g 
 改修大成功 ほとんど楕円形○胴体のイメージを再現できた。ノーズもますます実機R3Cに近づいた

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2013/07/04 ドナルドのカーチス 1/8(2220)3号機
基本工作は前作をほぼそのまま踏襲だが、胴体の丸みを増し、主翼のガル角度と大きさを変更して
より実機R3C−2のイメージに近づけた・・・
2013/06/25 カーチス3号機 改良新型で製作開始
胴体工作は前作と同様、側板に上下○プランクだが
側板上下角に裏打ちをあて、サンディングで
コーナーの丸みを増し、より実機の○胴体の
イメージに近づけた。
主翼のガル角度と巾を減らし、アニメのイメージは
保ちつつも、よりスマートな飛行機らしい形状に。
平板上に固定したままここでフロート・ステーを仕上げてしまう。これなら左右前後の長さ角度も
正確に寸法チェックしてアジャストできる。
下翼のアライメントも、胴体合わせ目を削りだしで微調整しながら、完全な水平が出せる。
上下ともガル、逆ガルの翼だから、ここで下翼のアライメントを正確にセットしておかねばならない。
差し込み式の水平・垂直尾翼を作りアライメントを確定してから、胴体上部を組み立てる。
側板上部も丸みをつけて削りだし、主翼下のフィレット部分を追加する。
毎度おなじみ、ノーズ部分が悩みの種。
前作まで 原作「飛行艇時代」のモック・アップ固まりモデルにとらわれて、散々ノーズの形に悩んだが、
数少ない資料でも実機の写真をじっくり検討して、実機は▽に近い比較的シンプルなラインでデザインされて
いることを確認。エンジンのV角度、主翼下のフィレットへつながるラインなどなどジックリ検討して、
モーターを仮組みし現物あわせでノーズカバーを製作。
今回は既製品のプラスピンナーを入手。スピンナーにピッタリ合うよう、胴体下面のカーブや、
エンジンカバー先端のVを削りだし。
ここまで来て気がついても後の祭り。これならいっそのこと始めから○胴体で作ってしまった方が工作は楽だったかもしれない。 ともあれ丸っこい胴体とエンジンカバーのイメージはかなり実機っぽく仕上がった。
上翼 ガル・ウィングもスマートに
前作同様 水上機として主翼の密封防水対策で、サーボ・トレー、埋め込み式で
中央ガル部分の幅をつめ 角度も小さくなり、主翼の水平面積が向上。失速特性も向上するはず。
いよいよ機体生地完成 最軽量490g!
造りはほとんど同じ、特に軽量化に苦労したわけではないが、なぜか30gほど軽く仕上がった。
どうやら主翼のガルを少なくしたこと、胴体を丸みをつけて削りこんだこと、リンケージをピアノ線1本通しにした(ガイドのチューブが細くなる)、なによりもフロート・プランクのスプレー糊を少なめにしたこと、これらが重なっていい結果が出たのだと思う。
スピンナーとモーターで120gにもなるが、その分の重量ハンデを飲み込めたのは何よりの収穫だ。
胴体を操縦席前まで丸みを持たせ、
上翼付け根をエンジンの上にずらし、
上下翼ともガル部分を小さくした。
その結果 全体のイメージは実機R3C−2に
かなり近いイメージとなった。
(実機はフラットな翼で、付け根のフィレットでガル風に見えるのだ)
実機と宮崎流イメージとの折衷型?
胴体側板の角を丸めたのが成功 ほぼ○胴体に見える。 スクリーンのイメージもしっかりキープして・・・
 ・・・ さてさて早くカバーリング完成させて 水面に浮かぶ姿を眺めたい ・・・

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2012/10/05 ドナルドのカーチス 1/8(2217)2号機
基本工作は前作をほぼそのまま踏襲。今回はノーズのデザインを変更してよりソレらしく・・・
2012年 09月26日 カーチス2号機 小改修で製作開始
胴体はまず側板上面をフラットのまま平板上に固定して下半分を組み上げる。続いて下翼を完成し、
平板上で仮組みして、胴体接合部を現物あわせで削りだし、左右の高さ、アライメントを確定。(初号機と同様)
台上でプランクも済ませ下側を完成させてから
台から切り離し、上面のラインを削りだす。
水平・垂直尾翼を完成させ、胴体の差込スリットを組み上げる。
この時点でRd、Evリンケージを組み込んでしまう
のはいつものとおり。
2号機のメインイベント? 新方式でノーズを改修
前からノーズ・モーター・カバー、上からバッテリー室ハッチ、2分割方式は初号機と同様。今回は
ノーズのデザインを実機に近い3凸型に。まずはボディーラインに沿った先細りで基本形を作り、
エンジンシリンダーヘッドカバー部分を後付けで。これにより全面薄板で工作でき、曲面もうまく処理できて
曲面パテ修正もわずかで重量軽減に一役貢献。全体のシルエットは限りなく実機らしいラインに仕上がった。
今回は2217の4mmシャフト用テーパー・コレットで先端にビスがつけられるスピンナー用を入手。
バルサ積層回転削りだしの自作スピンナーを追加。これなら自作だからどんな形でも自由に作れる。
若干芯があまくてブレるかもしれないが、まず実用上問題ない程度には仕上がった。

平べったいフォード・フリバーもこれが使えたらよかったのだが・・・2212(3mm)サイズはなかった。。。
これに味を占めたからお次は丸っこい「アルバトロス」も、「ドペルデュサン」「フォッカーD5」だって・・・
発想の転換、一ひねりの甲斐あってノーズはまさにカーチス・レーサーR3C並みにリアルに仕上がった。
Wu〜m 出来上がってみればアニメ版だってこの形に近かったかなぁ。
フロート・ステーも後部ピボットを改修強化した 
前作で胴体差込式にしたリヤステーはどうしても左右のぐらつきが気になって、コの字型に曲げた根元を
3mm皿ビスで胴体下面に平付けに変更。多少アニメのイメージからは遠ざかるが、シッカリと
位置を固定できるようにした。
主翼エルロン・サーボは水上機の定番でトレー式下面埋め込み式に
どうしても水上機は転覆した時翼内部に浸水する恐れがあり、最近の水上機はすべて、エルロンサーボを
下面外部からの埋め込み式に、コードもトレー式を採用して密封防水の翼にしている。カーチスも
今回からこの方式に改修変更した。
エルロン上下連結ロッドも、ピアノ線上下2分割+シュリンク・チューブ固定式に変更。旧来の方式だが
余分なビスやロッド類を省略でき、調整も簡単・自由自在で、まさに逆亦真也。
2012年 10月05日 カーチス2号機 ほとんど同じでも改良新型? 完成
あちこち改修していじくりまわしたからさぞかし・・・と思いきや、生地完成は510gと前作より軽く仕上がった!
ダンダン良くなる法華の太鼓、度を重ねればそれだけ良くなるのが進化向上。過ぎたるは及ばざるが如し
どうしても最初は試行錯誤で余分な手が加わってしまうもので、今回は教訓を生かした成功作と言えそうだ。

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2012/02/26 ドナルドのカーチス 1/8(2217)初号機

ドナルドのR3C−0
サボイアのご注文のオーナー様からカーチスもといわれりゃやるっきゃない!
以前は2205クラス、1/13のミニサイズで軽量仕上げにヒーヒーいったが、
今回は2217BIGサイズ、とはいえ事情は同じ・・・
サヴォイアと同じ1/10スケールではかなり小さくなってしまうので、二回りほど
拡大した1/8
サイズで。

2012年 02月16日 2217クラス、BIGサイズで 新規設計製作開始
胴体基本工作は通常どおり、まずは主翼から後ろの
下側部分を組み立て。リヤ・フロート・ステー差込み補強も。

下翼固定部分は5mmバルサでおおよそのラインにカット。
そこで下翼を先に仕上げて、現物あわせでライン決め。
まづは逆ガルの下主翼の組み立て
上下ともオーバーなガル、逆ガル翼なので、主翼はフラットなスパーを貫通して、中央ガル部分に補強ベニヤの△を貼り付けて、一体で左右を組み立て、後から中央部分をカットしてガル翼に整形する。
胴体を平板に固定したまま、削っては合わせ、測っては削りの現物あわせで、アライメントを正確に決定する。
胴体へは中央前後2本のビスで。
尾翼の組み立て、胴体上下の仕上げ
下翼ラインが決まったところで下側全面プランク。
フロートステーから前は5mmバルサの桶にして頑丈に。

尾翼差込みスリットを組んで 胴体後部から成形。
この時点でRd、Evリンケージを組み込むのも定番。
ノーズの工作 ここでまた難問が・・・
最初の構想ではノーズはPETモールドカバーのつもりで、気楽に胴体を組んでしまったが、
いざ実際にやってみるととても複雑な凹みモールドはPET収縮では不可能。
散々思案して結局前作同様のバルサ成形ノーズキャップと、バルサBOXのハッチに分割することに。
胴体先端モーター室部分を思い切りカット。
側板内側に補強ベニヤの袖をつけて、はめ込み式に。

ノーズ・キャップは前作同様「キツネのお面」
というか「SS製薬のウサギ」みたいに・・・

R3C2ではシリンダーヘッドVの間もコブになってて
前から見ると凸凸凸の三山に見えるのだけど、
やはりアニメイメージ優先で凸凹凸の二山に。

左右と下3本のビスで着脱式、これでモーターの
取り付けやスラストの調整もきわめて楽にできる。
先端は40mm径スピンナーに合わせて面一に。
上主翼の製作 ここがこのカーチスの山場
上翼はガルだから下翼みたいにはじめから中央V部分を作りつけておくことは出来ない。
まづは左右一体で翼端部分を仕上げ、出来上がったらひっくり返して、前後縁に当て物をして
ねじれや曲がりの出ないよう、中央の△スパー補強ベニヤを慎重に一本ずつエポキシで接着。
完全に狂いなく一体化したところで、中央上側のスパーを切り取り、整形プランクして完成。
AlサーボのコードトンネルはV部分で曲がっても大丈夫なように厚紙で製作。コードの引っかかりもなく
スムーズに中央へ通せる。
上翼Alサーボは1mm航空ベニヤのハッチ式に。リブ間隔が狭く9gマイクロサーボでもギリギリ。
翼上面フィルムに干渉しないよう何度も位置修正して組み上げた。
大型なので、妥協はせずエルロンも上下連動翼端エルロンに。(軽量化には痛手だが・・・)
2012年 2月23日 予定通り1週間で機体がほぼ完成
このドナルド・カーチスの翼上面〜機関部〜ノーズとつづく曲線ラインは整形に苦労する。
ガル翼のV角度、胴体への取り付け高さ、ほんの少し違っても上面のカバーラインは極端に変わってしまう。
可能な限りアニメのイメージに近いラインにすることが出来た。(実際は3回修正する羽目に・・・)
いよいよ最後の大詰め 双フロートの製作
今回のフロートはいつもと同じ発泡+プランクだけど
3mmバルサのセンターキールに発泡貼り付けで。
水平ステーは3mmカーボンパイプに1,4mmピアノ線とおしで強化、フロート上部に3mmバルサの差込みブロックを設け差込み接着式に。
フロートの形状は、ドーリットルのR3C−2同様の
クラシック・スタイルで実機っぽく再現。
支柱は前後とも2mmピアノ線+
バルササンドイッチ+フィルム・カバー。
リヤ・ステーはアニメに忠実に△で差し込み式、
機体への取り付けは3点式になる。
2012年 2月26日 ようやく生地完成に
生地完成(リンケージ済み)535g 目標値10%増加で仕上がった。2217を仮組みし、3S1400mA
(115g)を搭載しただけでCGはほぼ完璧。バランスも最高に良さそうだ。 
実機の図面を基にしているので、かなり本物の飛行機らしいスタイルで、なおかつアニメのイメージも
十分再現した理想的な機体に仕上がった。
翼面加重的にもサヴォイアよりずっと軽いし、同じパワーソースなら飛行性能はずっと上だろう。
 ポルコ危うし! 強敵カーチス手強いぞ・・・


やはり空想上の機体ゆえ、実機では到底ありえない「そんな???」部分が多い。
オートバイやオープンカーを知っている人なら誰だって解かるはず、100哩/h以上で横へ手を出したらたちまち風圧で持っていかれ、
機銃をコッキングするなんて考えられない。よっぽどの剛力でなきゃ・・・
ブローニング7.7mm機銃ということになっているが、アニメみたいなフラッシュハイダーなぞ無いし、コッキングも前後式だから
カバーの外のレバーでガチャンなんてのは??? WW1のヴィッカースやシュパンダウじゃあるまいし・・・
外付けポッドは良いとしても、給弾口は?? 排莢口は???

作りながらあれこれ考えていると、やっぱりこれはアニメの中の宮崎流ロマンでしかないんだと言い聞かせて。。。




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