工房日誌 製作ダイアリー |
ほとんどスケール 1/10 「Sopwith CAMEL」 新作 |
WWT英国戦闘機といえば なんたってジャジャ馬 ソッピース・キャメル! |
2011年 8月 かつて400GDで製作した1/12が1機。時は流れ早6年、今回は1/10フル・スケールで、
しかも完全オーバーパワーの2217搭載で、ジャジャ馬ぶりを発揮する大暴れ戦闘機を!
とはいえ、サイズが変わっても機体構造はさして違いはない。スケール寸重視でよりリアルに。
大きな相違点はノーズのモーターマウントとハッチ式のバッテリー搭載スペース。
機体が大きくなった分バッテリー搭載もCGバランス取りも有利で、3S1500mAまで搭載可能。
☆☆☆☆☆ 6年の歳月はメカも技術もアイデアもすべてをまったく新しい物に進化させた。 ☆☆☆☆☆ |
2011年 8月 4日 1/10キャメル製作開始 |
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かつて同じ1/10でも一回り小振りな「フォッカーDr1」の時には、目一杯前に重量物を集めるため、
Ev、Rdサーボをカウル内部モーター両サイドに詰め込んだが、今回は2217搭載でバッテリーも大きく
ノーズの重みは増すので、防火壁すぐ後ろのフレーム内に積み込み。
バッテリー室の下なのでハッチを空ければ調整も外から出来て好都合。
???でも後になって気が付いた。 主翼の真下だからはたして完成後に上から調整できるのかな??? |
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胴体上下、支柱と主翼取り付け部分は、フレームの内外に補強バルサを貼り、その外側を
プランクする。支柱の下端は胴体内部の補強ベニヤに差し込むので強度も十分。
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2011年 8月 6日 キャメルのCAMELたるところ ヴィッカース機銃X2 |
このクラスになったらなんとか1500mAくらいまで積みたい。3Sでは厚さが25mm近くなるから、
モーターマウントベースや胴体内補強ベニヤの高さなどギリギリの線で詰めて、ハッチをなんとか
リアルスケールで収めたい。 今回の製作で一番苦労と時間を費やした。なんたって「キャメル」の命じゃけん・・・ |
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2011年 8月 9日 脚の製作 ヴィッカース機銃X2 ノーズ部分完了 |
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脚は2mmと1.5mmのピアノ線ハンダ付けの▽でガッチリと。小振りな機体なのでこれでも強度十二分。
前は胴体防火壁裏に差込み、後ろは下翼にビス止め。
組んでからシュリンクは出来ないから、バルササンドイッチ成形の後フィルムでカバー |
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2連装ヴィッカース機銃は放熱筒、コッキングレバーなどもリアルに。これをハッチに取り付けて・・・
おっと!このまま接着してしまってはハッチを斜めにして外せないぞ!!機銃がカウルの真上なんだから。。。
そこで苦肉の策でベルクロ着脱式に。これならいちいち機銃を取り外さなくても ベリベリっとやって
機銃の先端を持ち上げれば、操縦席からのビス1本で簡単にハッチが着脱できる。
後工作だから高さ合せにひと苦労。ハッチの床まで張り替えて・・・ |
2011年 8月 9日 尾翼、主翼支柱の製作 |
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同縮尺でも一回り大きいMOTHでは4mm厚を使ったが、1/12キャメルよりほんの一回り大きいだけなので
今回は3mmバルサで。なんたって極端な鼻ペチャだから尻重だけは絶対に避けなければ・・・ |
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造りは定石 4mmカーボンパイプ+ピアノ線+バルサ成形+シュリンクカバー
フレーム上端バルサ補強部の穴とフレーム内部水平補強ベニヤの穴に差し込んで、仮組み。
カバーリング後の最終組み立て時に、主翼の位置決めを確認してエポキシで接着。 |
2011年 8月11日 上下主翼の製作 |
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上翼は上半角ナシのストレート。いたってシンプルに・・・ |
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下翼は上半角5度(片側) 薄翼(12%厚)なので翼端エルロンサーボ埋め込み式は難しい。
比較的小型の機体なのでトルクロッド・ダイレクトの1サーボ式で。カンザシは1.6mm航空ベニヤ!
さすが高級品!! 中国製安物2.5mmカバ(シナ?)ベニヤなんかよりはるかに硬く丈夫だ!!! |
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2011年 8月12日 ほぼ組み立て完了 生地完重量330g! |
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2011年 8月14日 そこでいつもの「オマケ」 ダミーエンジン! |
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裏側の□枠がマウント周りのベニヤの箱にスッポリ、そしてカウルがスッポリ、故にネジなど省略でピッタリ!
戦争は驚異的に技術を進化させる。WWT末期のクラーゲット130HPは、大戦初期のノームやル・ローンなどの単純なエンジンから、同じ空冷回転星型の基本は変わらないがたった数年ですでに後世のOHVの原点のようなバルブメカニズムに進化している。のちのブリストル・ジュピターのような懲りすぎのへんてこな作動方式ではなく実にオーソドックスなOHVなのだ。したがってプッシュロッド吸排気の2本。回転式だから排気管はないが。。。
したがって製作も極めて簡単。カバーの中で見えないからヘッド上のバルブ、ロッカーアームは省略で。それでも前から見た目はソレらしく。 なくてもいい物に情熱を注ぐ、其れ即ち遊び心。この辺がスケールモデル工作の楽しみの一つなのだ。 |
年年歳歳機相似 歳歳年年技不同
6年の歳月は メカニズムを別世紀のごとく進化させ、工作技術を己が過去を恥じるほどに向上させた。。。 |