工房日誌 製作ダイアリー
ほとんどスケール #69  アブロ504K B.L. 
九三中練同様 パークスケールから ほとんどスケールにボリュームUP。
やはりスケールにこだわるなら余裕のあるサイズが必要。
小型BLで完全パワー不足状態でも、とても素直ないい飛びをしてくれたから、
機体サイズが大きくなればもっと余裕が・・・。
大きいのを小さくするのはえらい苦労だが、小さくてデキがいい奴を大きくするのは楽勝。

長〜いテールもほとんど構造は変わらないので、モーター、バッテリーが重くなるぶんCGは改善され、テール・ヘビーの不安も解消。

翼面積も十分余裕があるから、アクセサリーも気兼ねなくオマケできちゃうのだ!

WEB散歩でみつけた カナダでレストア中の504K。
この写真で新色でも充分イケルと決断。

前作 PUPブラシレスでチャレンジしたクリヤ・グリーン裏塗りの
オリーブ・グリーンっぽい色が、かなり近いイメージに仕上がったので、ついついまた英国機を作りたくなったところでご注文。

待ってました!の腕によりかけで、よっしゃ〜 いくで〜

2006年 10月 12日 AVRO504K ほとんどスケールで新型製作開始
バルサLアングルの角型胴体は、もうすでに何度も登場してるので省略。パークスケールのスープ・アップ。
今回は長〜いテールなのでアングルの縦を7.5mmにして「L 」字型にして強化。
カウル内径の丸い3mmベニヤ防火壁をエポキシで接着。モーターマウントは5+3バルサ直貼り。
後ろ側の3mmバルサを斜めに削って、縦センターラインを左に傾ければサイド、ダウンが一発で決まる。
これまた定番 自転車スポークの脚
先端がネジになってるから好都合。フレキシ・ロッドの
インナーポリ・チューブがナットの代わりになるんです。
2mmベニヤ3枚積層で脚取り付け部Assyができる。
ここはエポキシでシッカリ接着。
支柱も定番 4mmカーボンパイプ
コの字型ピアノ線(脚の端切れ)をはめればOK
ニッパーでグリグリ刻みを入れて、接着充填材(って
サンディングしたバルサの削り粉!)と一緒に瞬間垂れ流し。
これだけでもう強度バッチリ。
バルサスクラッチを貼って涙滴型に削り、
お得意のシュリンク・チューブでカバー
この時点でおおよその長さにカット
迎え角の分だけコの字ワイヤをまげて調整
防火壁のグルリ前面に、5mmバルサの壁を作る。これでマウントが奥に引っ込むので、カウルも
スケールサイズに短くできる。
下側の切取り部分を位置決め。 ここではじめてリブ型をなぞって翼部分を切り欠く。
側板(1.5mm)外側に5mmバルサを貼りつけ、
翼型を切り取る。(後で縦通材をはってから胴体断面
形状にあわせてサンディングして削り取る。)
上面プランク(1mm)は省エネ熱帯工場製法?
水で濡らしたバルサをスプレーカンに輪ゴムで巻きつけ
南国のお天道様まかせで乾燥、曲面整形。
正確に張り合わせラインをサンディングで決めて
木工ボンドをぬって輪ゴム縛りでじっくり接着。
要のポイントだけ瞬間でスポット溶接
びっちりゴム縛り (感じちゃったらM男さん!) サイドの縦通材を貼り、側面機関部もプランク。
サンディンヅ仕上げで 一丁上がり。
ここまできたら もうほとんどできあがり。
ここでリヤのロッドガイドとサーボマウントも作ってしまいます 尾翼は3mmバルサ 丸いフルフライングのラダーは
切った貼ったの大立ち回り。Wヒンジでテールに直付け。
支柱も塗装済み、ダミーショックアブ?もつけて脚もOK、カウルも切り欠きネジ止めでOK
いよいよ後はスキッドの製作・取付けです。 この状態で120g けして超軽量ではないけれどまずまず及第点。

2006年 10月 14日  スキッドの製作
試作機同様竹箸削りでスキッドを製作。先端の曲げは「ライトプレーン」を知ってる世代なら難しい事ではない。
フロントステーは1.5mmピアノ線で。防火壁にPETパーツでビス止め。
試作機からのアイデア、ピアノ線を作りかえればフロート・ステーも交換可能に。
リヤステーは輪ゴム+被子チューブのダミーで引っ張り上げておく。 輪ゴムがテンションできる太さの余裕を見て
チューブのサイズを選ぶ。 スキッド、ステーもシュリンクして、組み立て完了。
リヤ・フックの部分は胴体内側に3mmベニヤの補強入り。フロート・リヤステーはここに・・・
吸気管、風防も作って いよいよ胴体完成。 支柱、アクセサリーはカバーリング終了後に再度取付け接着します。
胴体生地完成 134g ってことはスキッドが14g。 これは試作機より2g軽い。うまくいった。

2006年 10月 15日  主翼の製作 そして機体生地完成へ
主翼の作りはいつものとおり。複葉で翼間支柱がつくので、スパーは前と後の二本。その分薄板一枚で済んでしまう。
このクラスはほとんど2.5か3mmバルサ。当然より分けしてあるハード目な物を吟味。
翼、リブの作りは何10年も前から変わらないおきまりの方法
中央のカンザシは2リブ通しの長さで、翼付け根の強度を確保。ここだけはベニヤでシッカリと。
上翼は前後とも、下翼は前縁部を1mmバルサでプランク。25mm巾だけでもねじれ剛性は大幅にアップする。
上翼はPETアブリ整形のパーツで支柱のコの字ワイヤをくるんで、ベースのベニヤに2mmタッピングで取り付け。下翼は3mmタッピング左右二本。
≪写真のような長足・細+ドライバーがあると便利≫
翼間支柱は「オキマリ」の針金引っ掛け折り曲げで。
支柱ピボットは1mm航空ベニヤで全部同じ高さにそろえる。
従って翼間支柱は全部同じ長さで、何処に使ってもかまわないようにしてある。
N字の真ん中の針金で上下位置関係が決定、固定される。
パーツを揃え組み立てた重量は?
残念、計画15gオーバーの 265gで完成。
3S1300mA/85gのリポをバッテリー室に、
2S/65gのリポをモーター代わりにくっつけて
ハイ バランスはこのとおり、CG完璧!
細く長い胴体、四角い翼、丸い小さなラダー、着陸コンニチワ防止のスキッド(実用するかどうかは???)・・・
A.V.Roe卿の名作504Kのデザインを余すところなく再現しました。

さて 後は小物アクセサリー(翼の上に乗っかったタンクは必携です) そしてカバーリングで完成です。

Return to Building Daily INDEX 工房日誌 インデックスへ戻る