工房日誌 製作ダイアリー
ほとんど・スケール 「アルバトロス DX」#2
2004年 12月18日 Albatros D V 初回の失敗を肥やしに#2型機 製作開始  
10月〜かかっていた1号機は完全にテールヘビー、重量過大で、審査落ち。
主な原因は籠フレームにフルプランクという二重手間。結果接着剤もバルサも相対的に増え、美しい木目のモノコックに仕上がったと思ったのもつかの間、手のほどこしようのない完全なテールヘビーとなってしまった。

2号機のデザインを脳・コン 稼動中に、ひらめきのアイデアが掲示板から!

胴体寸法も再検討。図面とにらめっこ、好きじゃない計算機で縮尺を・・・1/12で決定!
といっても1号機の翼は巾を1リブ間詰めればそのまま使える。胴体は当然新規。尾翼の型も正確に・・・
結局5mmソフトバルサを胴体中心部側板に。上下は縦通材なしで2mmバルサでフルプランク。そのあとで全体をサンディングで丸く仕上げ、ノーズはソックリPETカウルでスッポリと・・・
SIGさんの芸術的ともいえるエンジン機電動化、2g軽量化尾翼に返信を書いたとき、ピコッと閃きが走った。 そうだ何も薄く細く軽くだけじゃない! 逆転の発想!!!ソフト5mmバルサなら2mmハードとかわらないではないか! ラジコン機工作の初歩は箱、ならばいっそサイドが分厚い箱にして、上下をプランクしたらサンディングでゴッソリそぎ落として丸くすればいいのだ。かといってただの箱では限度がある。中央帯だけ厚板にして翼取り付け部、マウント部、をBOX構造にしてやれば、強度も出るし、狂い、ヒネリも出ない。

2004年 12月18日 注文機をすべて発送終わり いよいよ・・・製作開始
側板と四角い胴枠で主翼取り付け部後ろコックピットまでを箱にして、1.5バルサで上面を貼る。その上に主翼マウント部(中央は機銃が乗っかるので切り抜き、サーボの尻出しにする。)いつもとおり平板台上で中央の箱だけ組んだら、センターを出して尻尾を接着、それから後部胴体胴枠をはめてゆく。この時点では上下胴枠の壁は一枚板のまま。中央切り抜きは組みあがってからにする。
たった1.5バルサ板でもサイドと胴枠でコの字型に接着すると、もうこれだけで基本骨格はガッチリ決まってしまう。
厚い側板に直接罫書いて(両側とも内側だから組んでしまえばボールペンの線だって気にならない)水平版差込溝を切り出しておき、 ここまで平板台上で固定して組み上げるから必然的に水平板位置も決まるのでクルイは出ない。そのあとから上下のカマボコを貼り足せばいい。この高さも現物合わせ。削りすぎたらバルサ・ストリップを貼り足せばいい。
2004年 12月19日 主翼改修済み、胴体ほぼ完成。
側板組みあがりの状態で、後部胴枠のカマボコの内部を切り抜く。
サーボマウント、リンケージ用ヒシチューブは位置決めして接着済み。
防火壁から前がフルカウルになるので、胴体はない。この形だといかにも実機ッポイ。
マウントの上にリポが縦積み! この場所がメルセデス180HP直列6気筒エンジンのあるところ、そう!カウルから出っ張るところはダミー・エンジンでカバーするのです!って出来るのかな?
1型と比較。といってもスケールをより正確にしたので、全長は1cmつまるだけ。主翼巾は丁度リブ間4センチずつ。 つまりアスペクト比が低く、巾狭の翼で胴体長さは充分に。=水平板が独特のたまご型?だか縦安定はよさそう。横の動きは上翼半翼端エルロンだからかなりシャープになりそう。やはり戦闘機らしい機体に仕上がりそうだ。
あとはプランクして、ゴシゴシやって流線型ボディーに仕上げ、木目塗装してやれば、1号機同等以上の外観でしかも軽量な機体に仕上がるだろう。
最初の発想、アイデアが如何に大切か!
  ・・・もはや旧来のBOX型エンジン機は古代の遺物か、まったく作る気すらしなくなった。

2004年 12月20日 胴体完成、改修の成果は???。
胴体上下をパートごとに切り出した2mmバルサをアイロン蒸らしで丸めてプランク。
あとはひたすらゴシゴシ、キレイなタマゴ断面にサンディング仕上げ。
この状態で裸の機体重量178g!
+カウル +カバー ・・・でも他のシリーズ機同等
機体乾燥重量250g程度には楽に仕上がりそうだ。
厚みに余裕があるから縦通材なしで充分強度があり、ガッチリとした正真正銘モノコックとなった。

箱からとは思えない流麗な○胴が完成した。
果たしてその実体は??? 成果やいかに???
いよいよ全体を塗装、カバーリング。今回はうす〜いラッカーで木肌色に、その上にクリヤFコートでカバー。
胴体完成で さあ結果は・・・ ナ なんてこった!一回り小さくなって余分な補強部品やこまごましたパートを省略シンプルに仕上げたのに、胴体重量はまったく同じ107g!
軽量化にはまったくならなかった。が、厚板を使って 工程を大幅に簡略化、強度も十分にして同じということは、それだけ進化したという事か・・・
この状態で、機体乾燥221g、モーター、リポ(58g)つけて356g、ということはあとカウルと翼のカバーリングだけで仕上がりなので、完成全備450の線で仕上げられるだろう。他のシリーズ機同様でしかもちょっと小型、重心位置もドンピシャ! きっといい運動性能を発揮してくれるに違いない。

2004年 12月23日 Albatros D V 2型機 完成へ
手の内にあるPETフルカウル方式。今回は見事その効をせいしてドンピシャの仕上がり。

まさしく リヒト・ホーフェンのアルバトロス!

あとはカウルの木目塗装?で完璧に・・・

どうです?思ったとおりジャスト・サイズ
 リポが メルセデス180HPにピッタリ!

上翼のエグリ?が足りないのはエルロンのため。
ここが唯一スケールではないところ・・・
いっそ黒で丸くシルエットにしようか???
この頃からすでに先鋭戦闘機乗りは
翼下面をヘル・ブラウに塗ってたんです。
他の中隊では依然帆布色だったみたい。

ちょっとブルーが濃いのはカン・スプレーだから我慢してと・・・

おっと今になって写真で気がついた。
下翼はセパレートだから中央胴体下は木目色にしなけりゃ!
今回の初手法。翼上面のラジエター、胴体サイドのエア・アウトレットをお得意のお絵描き、
そしてプリントアウトをクリヤFCでペタ!
簡単にキレイに剥がすこともできるから、ラジエター被弾しても大丈夫!?即交換可能???
 ってウォーターホースがないじゃない! そこまでやるともう病気、
   ここら辺が潮時、丁度時間となりました。チャンチャン

完成機 拡大写真は  EP電動機一覧 でご覧ください。

Return to Building Daily INDEX 工房日誌 インデックスへ戻る