工房日誌 製作ダイアリー | |
十米美人スケール? 「アルバトロス DX」 | |
2004年 10月24日 WWTシリーズ化? Albatros D V 製作開始 | |
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かのレッド・バロンこと撃墜王リヒトホーヘンも 有名になったフォッカーDr.1三葉機の前には 主力戦闘機だったアルバトロスで活躍していた。 このアルバトロスDXでは 1917年ベルギーで地上砲火?により撃墜され負傷している。 |
WWTのドイツ機というとお決まりのようにフォッカー アインデッカー、DZ、DrTが出てくるが なんといっても欠かせないのは「アルバトロス」 木製モノコックの流線型ボディーは、当時に限らず斬新で流麗、独特のフォルムはロマンあふれる魅力たっぷり。しかしこの紡錘型○胴はバルサ工作には非常に厄介。それだけに工作心をかき立てる。 どうせ作るなら中途半端なV型より完成したモノコックのX型がいい。となると工作法は??? そこで昔つくったゴム動力機が浮かんでくる。ピーナッツ・スケールなどの工法ならどんな形でも再現できるはず、ラジコン機の固定概念のような箱胴はもうアキが来ている。 早速寸法出し、一葉半でも充分な翼面積なので、ソッピース同様1/11サイズで・・・ |
2004年 10月24日 丸鷹方式?左右合体式で製作開始 | |
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寸法図をもとに、1.5バルサから切り出した半月胴枠板の外側に、1.5の枠を重ね貼り。 平板台上で片側を組み立てた後、中央の板部分を切り取れば丸い胴枠となる。クロスして貼り重ねてあるから強度充分。 上下、サイド中央の縦通材は2X5バルサ板を水に浸し、高温のアイロンでスチーム蒸ししながらRに沿って曲げ、乾燥するまで熱する。これでアウトラインは確実に決定。 例によって図面にはフェザーコート貼り付けてあるから瞬間でくっつかないので組み立て易い。 上下とサイドの3ヶ所を胴枠の位置・直角を確かめながら慎重に接着すれば、もう位置はシッカリ固定される。それから2X5の縦通材を胴枠の各所に溝を切りながら接着してゆく。 これで片側の鳥籠?は出来上がり。左右作ったら上下の縦通材(中央ボディーライン)と各胴枠の位置を確かめながら接着。 多少のズレは問題なし。シッカリ接着した後、サンディングで全体の丸みを整えればいい。 |
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左右合体後、下翼、コクピット、マウント部分の上下縦通材を切り取る。
コックピット床は1.5バルサ。下翼取り付け部は6oバルサを接着、胴体外形・翼型にあわせて削り取る。 モーターマウント(10o角材)取り付け部分は2o横板を渡して補強、位置決めして切り抜き。 これでもうお分かりの通り、ノーズの上側はいつのも手。PETカバーを作ってバッテリー搭載ワンタッチとするんです。 水平尾翼差込部分は3o厚の巾で上下にガイドが作ってあるので、胴体鳥籠完成後 差込部分の後部胴枠を切り取って差し込み溝を仕上げる。左右上手く狂いなくできていればこれで水平版の位置は決定する。 後は、脚取り付け用のベニヤ枠と 支柱取り付けポイントにバルサ厚板補強を接着すれば、胴枠は完成する。 問題は外板貼り、1.5バルサシートを形に合わせて切り出し部分ごとに貼ってゆきモノコック完成となる?実機同様の滑らかな美しい曲線が??? |
2004年 10月27日 WWTシリーズ化? Albatros D V 製作進攻中 | |
例によって例のとおり!組み上げたらモーターが前から入れられない!急遽変更、ノーズをバッサリ、PET○カウルスッポリ型と変更。 ステーは難なく組みあがり。尾翼はウチワ? 全部丸い線だから切った貼ったの連続でまさにピーナッツ感覚。 でもすべて現物合わせだから苦はない。ペタペタ・・・・ハイ出来上がり。 |
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窮すれば通ず。今回もまたまた苦肉の策。 いつも使っていたコントロールロッドガイドのスチレンパイプが品切れ! タイの部品屋だから気まぐれ?無いときはない、有るときもめったにナイ! そこで部屋中を見回して、ハタと!これでいける・・・ただ1oワイヤを通すだけだからこれで充分!≪単線用のヒシチューブ≫ 胴枠2ヶ所にバルサのガイド板貼って穴を開けて通す。瞬間でくっつく。これだけでもうロッドは撓まない! ウチワみたいな尾翼だからテールヘビーが不安、ラダーホーンも何とか軽量化したい。そこでムサシノのキットが思い浮かんだ。そうそうこれでいいじゃあ〜りませんか! 材料箱に放り込んであるアルミのお盆。ハサミでチョキ、ピンバイスでクリクリ、ペンチで折り曲げ。後は完成後に溝に差し込んで瞬間つければ出来上がり!!!小型軽量の電動機ならこそ、いろんな代用品がいくらでも身の回りにあるものです。 さあ、構造物はすべて終了、後は外板を総プランクするのだ。 ・・・って これが一番厄介で、セメダインCでも重くなりそう。。。「(*ム*)~ ~ でもアルバトロスの流麗な○ボディーのためにはやむをえない。鳥籠のまんまフィルム貼りでは納得イカン! |
2004年 10月28日 でっきたぁ〜 モノコック! | |
またまた問題、ノーズは先端まで木造、PETカウルに木目は描けない! 急遽変更、ノーズをバルサ厚板貼り重ねで再生。 なんてコッタイ短慮、はじめの計画どおりで先端だけ切り開けば問題なかったんだ。 お祭りお祭り後の祭り、ここんとこお祭りばっかし・・・ |
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やっとこノーズ再生。裏は見ないで!乱雑積層、瞬間垂れ流し丸見え。。。 モーター搭載のためにはどうしても先端の直径が足りない。やむなくデフォルム、50o径が60oに、でもまだ何とかそれらしいラインはキープ。 |
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ウゥ〜ム 見事!ワレながら大満足のモノコック丸胴完成。 鳥籠の胴枠ごとに現物合わせで切り抜いた1oバルサを貼り付け。タイの高品質?バルサには泣かされる。1o厚が両端では1.5だったり0.7だったり、ペナペナで紙みたいなバルサではプランクした後サンディングなんてできない!選び抜いて切り取っていたらバルサシート2枚も消費してしまった。 昔ゴム動力スケール機を作ったときはセメダインCとボンドしかなかったのでえらく苦労したが、今は瞬間(しかも特安垂れ流し)という強い味方がいる。胴枠にセメダインを薄く塗って端っこを瞬間で点付けして手早く位置決め、あとはスポット溶接よろしくポイントだけ瞬間をチョンチョン。なんとも簡単!これこそ21世紀のテクノロジー?たった1晩で「殻」完成。(といってもオールナイト10時間の格闘でした。。。) モノコックといってもこの模型サイズではけしてモノコックではない。胴体部材すべてバルサ、言い換えれば実物なら全金属フレームに金属外板張りみたいなものだから、シンプルな箱型・トラスボディーと比べたら重くなって当然。果たして重量やいかに?脚・車輪、ステー、コントロール・ロッド込みで生地完成134g! やっぱり3割方程度重くなってしまった。 だがこの流麗なボディーラインはながめているだけでセクシー! タバコの煙と雑音に近いサウンドのGoGoバーで目の前のカウンター上の田舎娘の脚線美?をながめながらグラスをかたむけるのと同等、否々そんなもんじゃない、一人ぼっちの部屋で安酒グビリでも何物にも代えがたい至福の時を与えてくれる。一番鶏の声を聞きながら夜明けの水割り・・・ |
2004年 11月03日 どっこい モノコック! | |
主翼は例によって工作台直描きの直角線を頼りにサラサラと。もうこの手の翼は作りなれた。今回は上翼エルロンなので完成後切り離しエルロンヒンジ部分の加工で出来上がり。エルロンリンケージはトルクロッド・ダイレクト式、上翼裏中央にに1サーボで。生地間で上46g、下23g これは実に軽量イイ仕上がりですよ。 さあいいいよ胴体仕上げ、ラッカーでは後でクリヤフェザーコート貼るときに必ず泡になる。そこで今回はバルサモノコックにポスターカラーで色付け。といったところで凡ミス! 初っ端の一筆が「コッ 濃すぎる!」しかも吸い込んでしまった色は消せない。水ブラシでしゃぶしゃぶ・・・ダメ! でもサンディングなんてもう余裕がない!なんせ1.5プランクをサンディングした後なんだから!!! やむなく白で全塗りそして再度木目色に・・・これが幸か不幸かいい感じにボケてまるでベニヤの板目のように・・・って感じるのは身びいきでしょうか? まずまず合板モノコックのムードは出たと思います。ラジコン機では見たことのない木目柄。ってやっぱ汚いかなあ?女房の一言「なにそのうす汚い色」だってさ。。。 |
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予想どおり。このステーには泣かされた。 取り付け位置は斜め胴体は○、どこにも基準になる線がない! 仕方なく水平尾翼ラインからまっすぐマスキングテープを貼る。下翼スパー位置からの高さを左右そろえ・・・ といったところでまたまた「あっれぇ〜なんで左右ちがうんねん!」よくよく真正面から眺めれば・・・ なんてコッタイ仮組みのときに下翼取り付け位置を修正したとき水平板が傾いてたんだ!!!やむなくリブ型をあてがいながら修正ゴスゴス。 やっと左右をそろえてからソッピースのときと同様厚紙にセンター、高さ、上翼ライン位置を書き込んで胴体部分を○く切り抜きステーの後ろに。センターからの位置、高さが狂ったらもう飛行はオシャカ、期待できない。迎角0にして前後の高さも揃える。3Dどころか4D?だからここは一番全神経を集中させて、まず一服、一杯。フゥ〜さて慎重に。リヤの片方を確実に位置決めしたら即瞬間で固定。それから反対側、そして前と順々に1ヶ所づつ決めてゆく。できたぁ!ステーを結ぶスポーク針金をピッタリの角度長さに折り曲げて差込み再度最終チェック。ウンよし上にのせた△定規がカタともせずにツラ一だ。そして最後の瞬間たらしこみ。 この作業だけで丸半日を費やした。やはり丸胴はめんどくさいなあ・・・といいつつ出来上がった胴体を眺めてまた一服、一杯。 |
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どうにかアルバトロスの形が見えてきた。この状態で221g これならなんとか他のシリーズ機とどっこいに仕上がりそう。翼が一葉半なのが効いてるのかな、意外と軽く上がった。 どうもここのところ酒の消費が多い。そうだろうそうだろう、これはとてももう一機つくろうなんて気になれません。 |
2004年 11月19日 ここまで来たら もう どうにも止まらない! こまっちゃうな〜ぁ | |
いよいよ胴体の大詰め、PET成形でエンジンカバー製作。 というところでイラストを見れば見るほどアレもこれも・・・ |
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バルサスクラッチで「シュパンダウ機銃」なんと冷却穴が長穴なんですよね! 「ヴィッカース」なら○穴ポチポチで終わるんだけど・・・ お気に入りのトーチ登場(ガスボンベ買出しが丸半日がかり、そのまま夜間出撃になってしまった) スポークワイヤを熱してブスリ、ブスリ。それからが大仕事。デザインナイフで2穴をつなげて切り取り・・・ ここまでやったらメルセデスDV180hpもなんとかしなきゃ・・・って結局これだけで丸1日がかり。 あらためて再認識ドイツの技術力!このころすでにシャフト、ベベルギヤドライブのOHCなんですよね。 3気筒づつまとめたインテークなんかまるでYAMAHA2000GT(おっと車はトヨタでしたっけね)の御先祖様。排気管だってちゃんとメガホン・マフラー?になってます。日本のGPレーサーなんか半世紀近くたってから必死コイてたんですよね・・・ |
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PETカバーは前端からかぶせ、中央にRCカーのようにガイドピンをたてて位置決め。最初はスナップピン止めになんて考えたけど上翼組んだら手が入らないじゃない! 従ってダミー機銃を一体にして上からかぶせて固定することに。 照準器?ふうのレバーを回せばカポッと外れ、カバーはガポッと上に外れます。 モーターマウントの上がリポスペース、重心を取るのも楽にOK。ベルクロで固定。 RCメカの配線も簡単にメンテできます。 |
さあ、いよいよ翼にフィルム張ってまもなく完了。 え?あのドデカいスピンナーですか? ヒッヒッ秘 ちゃんと私の帽子にはウサギが入ってるんです! |
2004年 11月20日 ドッコイ うさぎは 気難し屋さん | |
スピンナーはバルサブロックで中心にゴム管いれてシャフトに差込み・・・なんて白兎だったのが、 やっぱりシャフトの長さが不十分。そこで急遽PET成形に・・・ | |
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PETでスピンナーは初の試み。勝算ありと取り掛かったがなかなか上手くかぶさらない。 そこで閃いたのが「じんごろう」PET工房のPET引っ張り伸ばし法! 飲料水ボトルの底を使って中央から熱しながらグイグイ引っ張って引き伸ばし。 ボトルはそこに凸凹が沢山あって薄くなっているものの方がイイ。 どうしても中心は伸びない縮まないで厚くなってしまうから成形後にモールドごと中心にビスを通しドリルにくわえて手動旋盤?で削りだし。結果的に中央が厚い軽くて丈夫なスピンナーができました。 取り付けは3mm長ナットをシャフトにつけて、スピンナーをビスで友締めに・・・ ここでまたまたタイ病ないないづくし。 |
3o長ナットなんて街中では見たこと無い!あれこれ物色、ポリもだめ、アルミパイプもだめ・・・ やっと見つけたのが「エンジンマウントの埋め込みナット」インチネジなので3mmタップ立て直し長さはピッタリ。これをペラの先のシャフトに締め込み、スピンナーをかぶせビスで共締め。 ハイ ご覧アレ ピョンと出ました 野ウサギちゃんです! |
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フレーム先端が真ん丸くなってないのと、ダウンスラストのせいで、どうしても上側に隙間ができてしまう。 でも斜め前から見たらまさに「ソレ物」アルバトロスならではの涙滴型が再現できました! |
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ガッポリ開くフレーム上半分、バッテリー搭載、アンプ・サーボの配線も苦もなくメンテできる。 モーターマウント上にベルクロでリポ搭載、位置をずらして重心設定も簡単にできる。 この方式は一番最初にトライした「フォード・フリバー」で採用した方式。 今はPETでキレイに成形できる。 旧作、最終作はすでに嫁入り、快心の飛行性能となったフリバー故にこうなるとまた製作意欲をそそられて・・・浮気の虫がモコモコと いかんいかん早くアルバを仕上げてやらねば・・・ |
挫 折 懸念は現実となって立ちはだかった! なんとしても
テールヘビー! 案じたとおりフレームと外板とで美しい殻も完全な尻重、ほとんどスケールでノーズは短いところへリポ2セルではなんとしてもバランスがとれない。結局1インチ近くもCGが狂ってるのでこれじゃ絶対まともに飛ぶわけない。 ソレでなくてもオーバー・デコレーションで他の機より30gくらいおもくなってるからさらにバラストつんだら・・・ と、いうわけで泣く泣くモノコック大根は棚の上の飾り物に・・・でもケシテ諦めたわけじゃない! もう次なる手は出来ている(うすうす予感がして仕上げながら別の方法を摸索してた) Never Give Up ! 絶対 初日の出を拝ましてやるぞ! |
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