工房日誌 製作ダイアリー
エアロンカ C3 新作1/8
 思えば40年近く昔、ラジコン飛行機入門したての頃、箱絵に惹かれて手をつけたキットが
エアロンカC3(FUTABA???製 049 2CH)だった。まるでバルサ・スクラッチといえるほど
初心者にはとてつもない複雑なキットで、高価な瞬間と出たてのエポキシで悪戦苦闘。
COX051でタンクまで積んで、手投げで初飛行。ゆったりフンワリの安定飛行で時間も忘れ、
「オイ いつまで飛んでるんだ!いい加減に降ろせ!」と先輩たちから大目玉喰らった。
プロポのチャンネルが少なくて順番待ちで1日数回しか飛ばせなかった時代。とんだ顰蹙ものだったが
今でも昨日の事のように忘れられない青春の思い出、お気に入りのエアロンカだった。

 以来幾度と自作にチャレンジしていろいろ作り変えたが、またまた十年ぶりに製作の機会が。
メカもノウハウも進化した今、夢よ再びと サイズも少し拡大して再挑戦。

2018年12月10日 拡大大型 ほとんど新設計
 
今も大事に持っている40年前のキット図面、しかし今では
PCもネットも夢のように進化して、実機図面だって、ディーテール写真だって
簡単に手に入る。ゆえに自作機にはまっているのだ。
いかに思い出深いキットでも丸写しではあまりに能が無い。
あれこれ構想を練るときが至福の時なのだから。

お手の物のフォト・ショお絵かき図面を仕上げるのも待ちきれず、
構想が固まると即 手を付けなければ治まらないせっかち性分。
まずは特徴的な「風呂桶」バスタブ胴体から・・・
△断面の胴体後部を形にして見なければ、複雑な操縦席まわりの
構造・組立が現実のものとして浮かんでこない。

歪み 捻れの出やすい変形5角形胴体だから、すべて細切り縦通材では難しすぎる。
2mmバルサの底面板を基準にして平板上で組立開始。五角形胴枠も同様で、トラス組はボツ!
背骨はカーボンパイプで筋を通す。
操縦席前の胴枠が前後の境目継ぎ目になるから、実機構造は目を瞑って四角の枠で。 (実機は背骨と前部の△支柱だけで、翼は中央をボルト止めで張り線で支えるが、こればかりは実機どおりには不可能。左右の柱は
実際にはエルロン操作ロッドなのだ。風防取り付けも考慮して檜角材で胴枠にしてしまうしかない。)
底と△胴枠で風呂桶の後は出来上がり。
しかしこれだけでは最後部の尾翼取り付け部が
どうしてもシッカリ固定できない。
そこで背骨の両側に「フィレ肉」をあてて
△の捻れを解消、垂直を固定する。
これでもう後部の捻れ狂いはほとんど解消。
実機同様の脚組みではあまりにもひ弱。
ここは拙作十八番、ベニヤ積層差込み接着で。

実機はソリだがRC機としてはやはり尾輪がほしい。

軽量機体にゴツイ足、健脚は長生きのもと。
主翼取り付け台は昔ながら、でも
前はダボ・後はビス二本止め。

かつては このクラスの小型機では
ゴムひも止めが常識だった。もちろん
それで十分なのは判っちゃいるが
21世紀にそれじゃあまりに能無し過ぎる。。。
 
主翼止め止めネジは1本で十分なのだが、背骨があるし、接着合体でも2分割翼だから
どうしても左右2本で。あくまで張り線はオマケの補強とお飾りで。
(一体で作ればカンザシなどもっとシンプルに軽く作れるのだが、配送上クロネコの規格には逆らえない・・・)
ついでに尾翼も作っちゃえ
これで胴体後半はほとんど終了。この段階で
リンケージとサーボベッドを付けておかなきゃ。
ラダーは尾輪連動なのでホーンで挟んで補強。

寸法的には可能なのだが、なんとしても手が入らない。
やむなく操縦席足元に変更。ここなら外から楽にメンテできる。ダミーの座席でカバーすることも出来そうだ。
いよいよ難関 ノーズの成形。変形△形の組み合わせ・・・
本来実機は鋼管フレームに薄板かぶせなのを、バルサでモノコック構造にするんだから一苦労。
基準になるのは中央の薄ベニヤだけであとは○と△の継ぎ接ぎ、とても計算で寸法だしなんてできない。
4mm厚バルサで平面ごとの繋ぎ目を補強材にして骨組みを組み立てる。
実機写真や図面と首っ引きで、ミスやロスを覚悟の上で切った貼ったの現物あわせ。
はたして試行錯誤三度目の正直、ようやく外形を作り出すことが出来た。 *** 40年以上むかし
50gの標準サーボ、単三乾電池、2CHラダー機、ゴム止め主翼・・・そんな時代に
049エアロンカをバルサ・キットで生み出した人はズバ抜けた頭脳の持ち主だったんだろう。

いかに小型軽量機とはいえバルサ板ハリボテで強度充分のモノコックボディーを設計、キット化した先人に敬服 ***
その記憶は今も鮮明に・・・といっても今回の拡大機体には まんまコピーなんて不可能。私は大陸・半島人ではない!
風呂桶が出来た〜! まさにバス・タブそのものでしょ
かくして鼻先は完成。2mmバルサ継ぎ接ぎプランク、ノーズとボトムは10mm厚バルサ削りだし。
PET収縮成形のエンジン・カバーを付けてノーズが完成。 脚支柱も完了。
胴体差込みの下支柱が本命。前方支柱は1.2mmピアノ線を左右先端へハンダ付け。
ここも従前どおり細針金巻きつけした上でハンダ付け。ガッチリ一体化。
本来のストラットはこれまた同様、ヒシチューブ+輪ゴム通しのダミー。見た目はリアル。
主翼の製作 
自家用ならカンザシで一体化して簡単なのだが・・・梱包規格に縛られて2分割。ここがいつもの泣き所。
中央の結合部はかなりデリケート。スパー内部に5mmカーボンロッドのガイド穴を成形。
翼端リブ下面で10mm、片側上半角1度+にセット。
前はフレーム穴にダボ、後はガイドパイプ埋め込みで3mmタッピング止め。中央コード・トンネル出口の
□部分はエルロンコードのジョイント格納部。フレームの翼取り付け台の穴も拡大。これで骨組み完了。
ハーフ・プランク+リブキャップで40クラス機並みの頑丈さ。張り線はナシでもOK、ダミー程度で十分。
もう片方をそっくりピッタリに仕上げれば主翼完成、生地完成に。
しなくてもいい2分割の主翼。中央接合部は
完成組立時にエポキシ接着で一体化する。
カーボン・ロッドのカンザシでも、分解組立式にすると
ますます手間がかかって重量も増してしまうから。
(1400mm程度の翼だから一体でも持運びにさほど
 不便ではないだろう。まして張り線付きとなれば)

しかしここの細工が一番厄介でデリケートなところだ!
忘れちゃいけない どうでもいい張り線。でもあったほうがグッとイメージ・アップ 
 昔ながらの張り線カシメ止め。本機の翼は強度十分なので、釣りテグス、水糸(より戻して1/3本)
などでOKだ。ワイヤーでは衝撃時に翼を破損してしまうし、フェール・セーフを考えて・・・ 
ノーズの脚支柱止めビスから、翼上下面、胴体につけたU針金をとおして、グルグルッと取り回せば、
カシメ止めは上翼支柱一点だけで十分だ。むろん各線ごとにカシメてもかまわないが余分な手間だろう。
 さすがに張り線の威力は大! 簡単に取り回しただけで翼はしっかり固定されギシともしない。
勿論実機同様 張りをずらせば翼の捻れも解消される。木製古典機には必需品だったわけだ。
12月21日 生地完成 
生地完成重量は想定外? 410gで仕上った。これにカバーリングは100g以下、それに
全メカ(↓注)約200g弱、バッテリー(3S1300〜1500mA)で125gとしても
フル装備完成機重量は800g+αで なんと1kgをかるく下回る。長大な翼(21.5デシ)だから
翼面荷重は40g/デシ以下。過去の400モーター、3CHの小型機とさほど変わらない軽さだ。
まさしく大空散歩のリラックス機体間違いなし。モーターの選択に不安があったがいっぺんに吹き飛んだ。
 《 装備メカ 》
   モーター:FSD2835(2217サイズ)+9X6ペラ
   ESC: 25A
   サーボ:Al E−Max薄型メタルギヤ・ミニサーボX2
       Rd.Ev. E−Maxメタルギヤ。ミニサーボX2

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