工房日誌 製作ダイアリー

ほとんどスケール 大日本帝国海軍 零式艦上戦闘機 五二型 A6M5 1/12

  「九七式艦上攻撃機 1/14」 拙作初の「零戦二一型」をご愛用のK様から
   再度零戦のリクエスト。今回は五二型を。
   特攻として出撃されたご親族の慰霊と記念の思いをこめてのご依頼により、爆装・特攻機の仕様で。
2017年 7月 零式艦上戦闘機 五二型 A6M5 1/12(初号機)・・・(熊本)T.K.さま 
 二式水戦、零戦二一型、そして零戦五二型と作ってきたが、なぜか毎回図面が変わってゆく。
 水上機から原型へ、モーターも変更、エルロンサーボも両翼に、引込み脚も電動式に・・・
 毎回使用メカが進化してゆくのだから、当然といえば当然ではあるのだが。。。
 とはいえ「零戦」に変わりはないから基本構造はほとんど踏襲で、マウント部分が主な変更点。

 電動小型引込み脚はなかなかの優れもので、組み込みも楽だし、作動もイイ。ただし
 支那製だから信頼性・耐久性は??? 実機の世界ではまだまだパクリのレベルではあるが
 遊び道具、実用品の段階では十分使えるレベルに達している。
 ここまで進化しているということは・・・留意すべし支那の工業力、軍事力の近未来。

胴体基本工作は二一型とほとんど変わらず。
 五二型でもあり今回は35径のモーターを搭載。栄→金星?火星? したがって
 防火壁位置も変更しマウント部分を新作。バッテリー搭載スペースも拡大。
 操縦席前の機銃カバー部もすこし膨らみ、胴体前端も単排気管に合わせて丸みをもたせた。
 当然 カウルも木型を改修して上部の膨らんだ丸みのある型に作り直し。
メインの改修は主翼。二一型の翼端を一リブ分短縮、翼端板はすこし拡大。
 電動引込みユニットは脚柱差込み可動部はダイキャストで、ロックは前後3mmイモネジでロック。
 樹脂製のGWSなどよりはるかにガッチリしている。このサイズの機体では十二分の強度。
 脚柱は3mmピアノ線。万力とトンカチ、プライヤーで手加工するのはこの辺が限界。
 フラップは構造をシンプルに。ゴム板包みでロッドの調整も可。
 固定爆装だから落下増槽のギミックはなしで、引込み脚サーボもないから 機内の混雑解消。
・・・とは言うものの、
やはり狭い胴体内部は電線臓物ギッシリ
翼上面には
 電動脚のYコネ、エルロンのYコネ、フラップ、
そして上側には ラダー、エレベーター
ノーズからのESCコード、さらに受信機・・・

キャノピー・ハッチを開ければ
すべて外からお見通しではあるが。。。
カウルは新造 五二型らしいノーズを再現
操縦席前の機銃カバーも膨らんで。ここが一番の相違点。 まだ単排気管は付いてない。
落下増槽はなしでも フラップは21型同様に装備
実機も同様、フラップの翼上面には「ノルナ」「フムナ」と書きたくなるのは当然。
 外板一枚(1mmバルサ!)じゃひとたまりもありませんがナ。
だから実機は胴体に手掛け、ステップが作りつけてあるわけだ。
陸軍機にたいな翼付け根の滑り止めなんか付けられっこない!
ほとんど生地完成 473g (排気管、爆弾、あと一息)
増槽ギミックなしでも重量は前作二一型より30gほど増加。やはり電動脚の目方が・・・
この写真から翼端捩じり下げがはっきり見て取れる。スパー、リブ削りだしサンディングの成果。
毎度苦労する脚カバー、今回 内側は複雑で不確実な作動を考慮して、あえて展示専用の飾りに。
実際RC飛行時には脚カバーで性能の差なんて無いに等しいんだから、いっそ
全部お飾りにしてスケールたっぷりに作ったほうがよかったかも。苦労して脚柱も曲げたんだから。。。
平面形を見ると一目瞭然。二一型の軽戦イメージとはガラリかわって、心配なほど翼が小さい!
まさに高速・重戦の姿。陸軍の二式単戦ほど極端な小翼面積、高翼面荷重では無いにしても・・・
飛行性能、操縦特性もかなり違ったものになるだろう。
*** 私心としては これで爆装はしたくはないのだが ***

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