2009年 4月 九五式水上偵察機 E8N2 初号機 |
2009年 3月 18日 ご依頼あり 宿願の九五水偵 新規製作開始 |
胴体基本骨格は作りなれた九三中練などとほとんど同じ。平板の上に仮接着で組み上げる。
側面の縦通材まで出来たら、台からはがして上部を作る。この方法ならまず胴体は狂い無し! |
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難関は逆ガルになっている下翼。なんで複葉機でここまでこだわらなければならないのか?
フィレットまでつけて・・・まだ当時は全金属単葉機が確立していなかったのですねぇ
複葉機としては究極ともいえるまであらゆるノウハウが詰め込まれている。 |
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フラットに組んだ下主翼を中央で分割、上半角と中央の下半角部分を切り出したベニヤカンザシで接合。
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胴体切取り部分(翼型にあわせ左右対称に削りだし)にフィレット△の下側となる1mm平板をはさんで、
主翼カンザシの角度にあわせ接着。おっとその前に下翼中央上面をプランクしておかなけりゃ。
ダボ、止めネジをセットして主翼を合わせ、ピッタリ重なるように位置決めしてから接着。
隠れる部分なので隙間はバルサ粉を充填、正確な面出しにジックリ時間をかける。
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フィレット後部も貼り付け、上面を貼る。・・・と口で言うほど簡単ではない!
現物あわせで曲線を見ながら何度も修正削りだしして瞬間のスポット溶接で△を決める。
胴体と接合部分の曲面はパテで修正して仕上げる。サフェーサーを吹いて一件落着。
低翼単葉機でも同じことだけど、実機なら薄いジュラ板一枚だけのことなのに、バルサ工作ではフィレットはやたら手間と目方を喰う厄介者。それに見合う空力性能なんて小さな模型機には期待できるほどのものではないのに、余分なことに手間ひまかけるのがスケールオタクの悲しい性。。。
実際 実機でもここまでして逆ガルにする必要があったんだろうか?それほどまでに海軍さんはシツコイのか?中島技師の意気地とメンツか? フィレットを大きくしてカバーすれば普通のストレートな翼のほうが軽く早く作れたんじゃないのか??? 戦争の武器って単純なものほどよく働くんですけどねぇ・・・
ともあれチャーム・ポイント?は解決。お次は上半角+後退角の厄介な上翼だ。 |
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← エルロンは上下連動翼端エルロン。上翼左右にハッチをつけてマイクロ・サーボ2個のダイレクト。
翼間支柱は2mmカーボンパイプ+上下針金フック+バルサ貼り付け+シュリンクカバー=強度十二分。
連結ロッドも2mmカーボンパイプ+上下クランク曲げピアノ線で
→ 中央支柱はいつもの4mmカーボンパイプとピアノ線+PETパーツでネジ止めに。
トラスもダミーではなく3mmパイプを接着、カーボン糸で縛って固めて、ガッチリ完璧な支柱にしました。 |
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← フロート・ステーは2mmピアノ線にバルサ+シュリンクでカバー。前は胴体溝差込で角度を決定。後は主翼下面補強部にPETパーツ+ビス止めに。仕上げはナイロンテグスの張り線を・・・
→ 尾翼は胴体縦通材を延長。スロットをつけて水平板も垂直板も差し込み式でガッチリ位置決め。 |
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