工房日誌 製作ダイアリー

  
大日本帝国海軍 零式水上観測機 F1M2 1/12
2020年 1月 4日 三菱「零観」 改良新型製作開始 
 かつて零観を製作したのは早十年半昔。今回再製作にあたり随所に変更を加えた。といっても
半世紀以上昔の機体だから外観は変わりようが無いし、工作方法もさして変わらないのはバルサ機ならでは。
 しかし、今はバンコク時代と住環境の変化で、どうしても工作上の制約が多々ある。
当時お気に入りだった「PETボトル」のカウルは国内では手に入らない(3Lのジュースボトル)
当然他の機体同様バルサ積層ということにならざるを得ない。したがってカウルは最後の手順に。
簡素化していた主翼も出来るだけ実記同様のリアルなフォルムにしたい。。。
 いざ手をつけたら何もかも新規設計と同じことになってしまった。
 胴体の骨格の製作 尾翼の製作 組み付け 
 上下分割・中央貼り合せは旧作同様。零観は平面形はストレートテーパーなので曲がりはまず出ない。
 下半分は下翼取付部を5mmバルサの樽構造でしっかりと。縦通材は細めで数を増やして丸みを確保。
 上半分は操縦席前がテッペンで山形に。操縦席部分は3mmで内張りを作り、プランク後に切り抜き整形。
水平、垂直尾翼は4mmバルサで差込みのスリットを作りつける。この位置決めは最重要。
 上部前半は上下合体後に、マウントBOXが
 出来てから、胴体と結合する時点で整形する。
 この時点で水平・垂直板のアライメントが
 完璧にセット出来るようスリットの位置を確定する。

 胴体接合部が機体水平基準線なので、尾翼は
 ほとんど完璧にセッティングできる。
 そしてこれが後の主翼その他の基準線となる。
 下中央翼は水平なので、先に中央翼だけ作り、上下胴体を合体して一体化する。
 その後胴体下側の結合部を削りだしで下翼のアライメントを整える。(下翼のみ迎え角2度)
 ここで平板上で水平板と並行=水平を確定しながら胴体切り欠き部を整形。
 この状態まできたら、サーボのマウント位置を確定し、尾翼のリンケージを通す
 ガイド・パイプを位置決めして固定し、ロッドの作動も確認しておく。
 マウント・ボックス製作、胴体ノーズの整形。 
 でかい単フロート、複葉といった重量ハンデのある機体だから、今回モーターは余裕のある
 一クラス上の3530に設定。バッテリーも先端部に横積み搭載出来るように改修。
 3mmベニヤ、ほぞ組みエポキシ接着でガッチリと。胴体前面に防火壁を接着する。
 カウル後端と胴体前部の間は厚板バルサの樽作りで袖を付ける。上翼支柱基部は10mm厚バルサで補強。
 胴体先端上部はハッチにして、バッテリー、ESC、受信機の搭載が楽に出来るように。
 胴体全面をプランクしてサンディング仕上げで滑らかな楕円断面に仕上げる。操縦席周りも整形。
 この状態で胴体はほとんど完成。
 あとは曲げワッパでカウルを仕上げ、
 マウントBOX両サイドに張り出しを付けて
 カウル固定位置を確定。

 マウント前端にダミーエンジンを・・・
 カウルがバルサで厚みがあるから、精細な
 ダミーエンジンは組込み不可能だが、せめて
 前から見てそれらしく仕上げたい。
 下翼フィレットの作りつけ 
 外付けなら簡単そうに思えるが、下翼上面との接合と下翼迎え角のセッティングは実にデリケート!
 零戦などに比べれば細身でRの少ないフィレットだが、薄板貼り合わせの整形はやはり難しい。
 フィルム貼りも最大の苦労個所で、貼りつきを考えるとパテ修正は極力控えたいから苦労する。
 これにて 胴体 本体部分は完成 
 主翼の製作 
 なんでこうなのか? あえて複葉で設計したからといって上下翼はまるで別物。
 まづは下翼。中央水平翼端上半角、この際模型であることを口実に下翼エルロンはナシで。
 
 外翼メイン・スパーだけベニヤかんざしで、リブ面も全面エポキシ接着
 翼端リブ下面に上半角ガイドのゲタを仮止めして慎重に左右均等に。
 
 フィレットとの整合を確認、微修正しながら現物合わせでピッタリと。
 中央翼の水平も慎重に。機体中心線に直角に、水平板と並行に、一番気を使うところ。 
 上翼の製作 
上翼は中央から翼端までストレートのテーパーで製作。
ここでエルロン・コード通しトンネルを作りつけないと
接合してからではえらく厄介なことになってしまう。
左右結合後に中央の支柱間の前後縁を水平に修正する。
下面は削り取り、上面にはスパーにゲタを貼りつけ
水平にしてからプランク。
 翼支柱の製作 
 翼支柱はピアノ線通しのカーボン・パイプ。胴体差込み穴は現物合わせで慎重に削りだし。
 支柱上面を水平に(迎え角0度)セッティング。翼間支柱は左右同一で。
 上下翼のアライメントはカバーリング完成後、組立時に上下翼の整列を確かめながら
 支柱付け根をエポキシで接着。複葉機の一番大切なところなので緩硬化エポでじっくりと。
 
 機体組立はほとんど終了。 あとはカウルの製作で機体は完成。
 カウルはモーターと現物合わせでノーズの寸法をピタリに仕上げたいから。。。
 カウルの製作
 昔は昔 今は今 PETボトル整形のカウルは軽くて丈夫お得意十八番だったが、
 吸気口やらカウルフラップやら細かい部分の整形はできなかった。今回は薄板バルサ積層タル作りで
 よりリアルな形状を再現すべく・・・
 
 フロートの製作





 双フロートと違って、支柱の取り付けもあって中心にバルサの骨をサンドイッチ。
 軽くてもまったく強度の無い発泡スチロールではなく、ある程度強度のあるスチレンフォームをコアに
 積層ブロックを整形、スプレー糊で全面フル・プランク。これが目方喰いの主要因だが、水上機の
 耐久、信頼性を考慮すれば容認できる範囲。取付け、調整方法は従来どおり。
 
2020年2月5日 かくして 生地完成に
 歳とともに(毎回これが遺作ときめて)最近はついつい手が込んでしまう。
 今回も機体やフロートの強化に拘りすぎて、十年昔とほとんど同じ造りなのに
 生地完成では620gと、旧作より200g近い重量増となってしまった。
 バッテリーも大きめのものを搭載できるので 全備で1kg程度となるだろう。
 とはいえ複葉で30デシ近くあり翼面過重は30g/dcm(実質50前後?)代で、トレーナー並みの
 軽量値といえる。三翔ペラ、28mm径モーター 等々未知数が多いが十分な飛行性能は期待できる。

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