工房日誌 製作ダイアリー

ほとんどスケール 大日本帝国海軍 二式水上戦闘機 A6M2−N 1/12

2017年 4月 二式水上戦闘機 A6M2−N 1/12(3号機 ・・・(大分)T.F.さま 
  5年ぶりの二式水戦 前作「隼」に引き続き 基本骨格を変更。全面リニューアル。

2012年 1月 二式水上戦闘機 A6M2−N 1/12(2号機 ・・・(福岡)T.S.さま 
  丸2年ぶりにまたまた二式水戦に挑戦。ほぼ前作と同じ造りでも細部にアレンジを加えて。
  低翼単葉 二次大戦機もいろいろ手がけ、工作方法もほぼ確定した感がある。

2009年12月 二式水上戦闘機 A6M2−N 1/12(初号機・・・(横浜)R.S.さま 
  「九三式中間水上練習機」 「九五式水上偵察機」「九〇式水偵」「零式水上観測機」と作ってきた日本海軍機。
  それもみんな下駄履きで。そうなればいやでも来るべき帰結「二式水戦」の初登場です!


2017年04月02日 A6M2−N「二式水戦」1/12(3510)3号機
今回35クラスモーター搭載でよりパワフルに。機体骨格も強化して構造リニューアル。 機体生地完成
ベニヤ同枠をセンターに入れ胴体開口部(上:操縦席ハッチ 下:主翼)の強度を向上。
モーターが重い分バッテリーをカウル内まで前進詰め込む必要が無く、マウント・ボックスも改修して
バッテリーはハッチ内に楽に納まり、多少の容量増加もOKで航続時間延長。
主翼は最近の零戦、隼と同様 エルロン・サーボはハッチ式で翼内2サーボ。
工作方法も変えて前後縁、スパーから外形を先に確定させ、各リブを作りこむ。
定石どおり下面はフラットのまま平板上で組み立て、上面完成後にした面を加工する。
主翼前縁後ろにフロート支柱取付があるので、前縁は切り欠き部は胴体と現物合わせで。
フロートもあるので軽量化のためプランクは上面のみ。支柱固定部も組み込み。
まずは機体から完成
機体のみ生地完成で360g+ 
フロートは従来どおりで工作上の問題なし。

のはずが、またまた新案一ひねり追加
フロートが付けば水上戦闘機 生地完成
機体は強化してもまずまず期待どおりだったが、やはりフロートは重たくなった。
今回の新考案 フロート水中舵

左上: メインフロート上部にサーボ埋め込み
 Rd.連動ダイレクト操作で水上走行性能確保。

下 :翼端フロート差込み部も
 ベニヤサンドイッチで強度向上。
機体は強化してもまずまず期待どおり軽量仕上がりだったが、フロート構造の強化が予定外・・・
生地完成では550gと従来物より約50gほど増加、とはいえそれでも想定翼面荷重は
55g/デシ程度で、モーターパワーUPもあって充分戦闘機として通用する性能は期待できる。

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2012年01月04日 A6M2−N「二式水戦」1/12(2217クラス) 2号機 製作開始
旧作では丸鷹方式?の上下別製作、上下張り合わせという手法を使ったが、2010年製作の九七艦攻、九九艦爆、隼あたりからさらに簡素化軽量化した上半分完成に下を作りつけるという手法が定番となった。
主翼の製作 これまた定番となった平底リブ→組み立て後下面R削りだし。
フィレットの工作 比較的小さいから曲げやRも作りやすい。
フロートの製作 本体より支柱が手間喰い 
今回は発泡モナカではなしに、バルサでキールと胴枠を作って、発泡ブロック埋め込み式に。
プランクの瞬間スポット溶接が確実簡単になる。このクラスの機体としては重さはほとんど気にならない程度。
翼端フロートはセンターだけバルサ、発泡モナカ。支柱は2mmカーボン+2mmベニヤ。

2012年01月20日 ようやく生地完成状態に
生地完成重量 527g フロート強化やオマケ水中舵など追加しても前作より10g増加で仕上がった。
(写真のモーターは仮組みの2217、実際はカウル面一でスピンナーが付いて、リアルなフォルムになります)
コダワリのディーテール。手間隙喰いでもこれが楽しみ。まさにオリジナリティー!
ガッポリひらく操縦席、メカ積みも楽々、
Al、Ev、Rd、全サーボもここでアジャストできる。
当然アンテナ線も支柱から出る。



前作「隼 1/12」で発見した過去の過ち! 
中島ハ25=栄は前列シリンダーは下がまっすぐ。
今頃になってやっと正規の「栄」になりました。。。


***オマケ*** ほぼ同時期並行製作でまたとない写真が・・・
大東亜戦争日本陸海軍の名機 陸軍 一式戦  VS 海軍 零式艦上戦闘機(二式水戦
(二式水戦は中島の改造だから共に中島製ともいえるのだが、基本設計は三菱の零戦。)
同じエンジンを搭載しても設計者のセンス、軍の要求でこんなにも違う!
一つの手で作り出した同縮尺のスケール機を並べて記念写真。


同じエンジンでも武装、航続距離など、零戦の評価は高く、
陸軍の石頭に翻弄された隼は凡作とも・・・
名機の価値判断は人それぞれで異なるが、薀蓄はさて置いて
共に日本人が作った美しい日本の飛行機であることは事実。
同時にこの2機を製作する機会をくださったMr.Firstに感謝。

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2009年 12月08日 中島「二式水戦」 1/12(2217クラス)新規製作開始 
零観で習熟し、すでに定石となったデッキ工法?、上下2分割鳥かご張りぼてモノコック工法で。
平板上でまず上半分。ここで尾翼差込み部を組み込む。尾翼もここで作ってしまいセッティング。
プランクも済ませたら台から切り離し、尾翼リンケージを組み込む。
下半分も同様に。主翼取り付け部分は6mm厚板を適当な形にカット、主翼完成後に現物あわせで。
台から切り離し上下を合体させてモノコック○胴体完成。
防火壁から前のモーターマウント部分を組立て。3mmベニヤの強固なBOXでガッチリ。
防火壁前にフロートメインステー(6mm径カーボンパイプ)差し込み用のガイドBOXも作りつけておく。
胴体最前胴枠とエポキシで全面接着。5mmバルサでカウルまでの延長部をハリボテ。
カウル後端からキャノピー後部まで、胴体上部はそっくり箱型のハッチに。
旧作「隼」で使った手法をさらに操縦席後ろまで延長して、サーボまでそっくり全部上から手入れできる。
当然アンテナ線も支柱を通して実機同様に張ることが出来る。
マウントから前に延長したベニヤの袖に
箱型に枠をつけたダミーエンジンをかぶせビス止め。
複列の栄12型だからシリンダー列もW、
幸いなのは
後列のプッシュロッドは裏側だから省略できる。
フルカウルだからタウネンドリングの旧式機のように
吸排気管まで作らなくてすむ。
大きいスケールなのでロッカーカバーまできちんと再現した。
(複雑な点火コードはきりがないから省略)
2009年 12月 15日 お次は主翼の製作
翼型は実機同様の半対象で忠実に。リブの下側は水平基準線まで足をつけたまま台上で組立て、
完成後切り取り、サンディングで整形する。
スパーは実機とは違って30%位置の単桁で、エルロンヒンジラインを後サブ・スパーに。
カンザシは第2リブまで3mmベニヤで強度充分に。
水上機でもあり主翼の防水も考え、エルロンはあえて中央1サーボでトルクロッドのダイレクト方式に。
一本足の翼端フロートのステーは、
2mmカーボンロッドとベニヤ(ビス固定部)と
バルサの合成。
主翼リブに2mmベニヤの差込み部分を接着。
整流カバーも作りつけ。

↓ダウェルは3mmカーボン2本、
  固定ビスも4mmに強化。
キャノピーの製作 ここが一番「ゼロセン」の気を使うところ
厚バルサでモールドを作り何度も図面写真とにらめっこして修正。ためしショットで作ったキャノピーを胴体ハッチにあわせ、モールド型の細部をさらに修正。複雑な機銃カバーのふくらみも上手くクリヤ。
フィレットの製作 ここも一番工作が厄介なところ
主翼と胴体に挟んだ1mmバルサにラインを書き込み、現物あわせで切り出した上部のカバーを
カーブにあわせ丸め、何度も修正して、上手く線が出たところで瞬間で接着。胴体との接合部、主翼との
密着をペースト状エポキシパテで微調整。強固なエポ・パテだから薄い先端もしっかり丈夫に出来た。
2009年 12月 20日 裸足のニシキ 完成
 あとは下駄を履かせれば・・・錦水仙 じゃなくて 二式水戦 
 いよいよ大詰め 本機のメイン? 大きな単フロートと翼端フロートで完成へ

2009年 12月 23日 下駄を履かせりゃ 二式水戦 
 フロートはいつもの手法発泡コアのバルサプランク、センターは5mmスチレンで形を決める。
上下にはバルサ5mm角を貼りプランク時の瞬間接着用に。
 カット、サンディング、整形後底板から接着。深めのV底に幅広のチャイン材(10mmバルサ)を貼り
 滑らかなカーブを削りだす。サンディングとエポキシパテでツルスベに表面仕上げ。
 前後カーボンパイプのステーは
 フロートに差込みエポキシで接着固定。

リヤステーは主翼補強部のスリットに
▽上部のピアノ線をはめ3mm皿タッピングで固定。
 (この固定位置でフロートのセンター調整をする。)
↓メイン支柱の軸は防火壁前の箱に差込み、
マウントの前から2mm長タッピングを貫通させて固定
 翼端フロートもいつもの通り。平板のステーを差込み接着。上下とも整流板付きに。
 完成後進水式で高さをみて、主翼への差込みを加減して調整、ビスで固定する。
いよいよ 二式水戦 基本組立て完了
 ついついパワーに頼って手を入れすぎ、生地完成重量は517g、大雑把な計画よりは40gちかくオーバー。
 強固で滑らかな仕上がりのエポキシパテが目方喰い。でもその成果は40gには替えられない。
母体零戦11型のイメージもしっかりキープ


 ついに手を出してしまった大戦機 しかも零戦の兄弟。 過去の経験と想い入れをすべてつぎ込んで・・・

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